2025年度後期平和学

曜日・時限 月曜日1時限 期別 後期 週時間数 0
ナンバリング FL310128,FS310129,FY310129,HB110124,HT110124,HW110124
開講学科等 情報通信工学部-情報工学科
情報通信工学部-通信工学科
建築・デザイン学部-建築・デザイン学科 建築専攻
建築・デザイン学部-建築・デザイン学科 空間デザイン専攻
教員名 中里見 博
中里見 博
職務履歴

https://research.osakac.ac.jp/index.php?%e4%b8%ad%e9%87%8c%e8%a6%8b%e3%80%80%e5%8d%9a

教員情報データベースに遷移します

平沼 博将
平沼 博将
職務履歴

https://research.osakac.ac.jp/index.php?%e5%b9%b3%e6%b2%bc%e3%80%80%e5%8d%9a%e5%b0%86

教員情報データベースに遷移します

坂本 知宏
坂本 知宏
職務履歴

https://research.osakac.ac.jp/index.php?%e5%9d%82%e6%9c%ac%e3%80%80%e7%9f%a5%e5%ae%8f

教員情報データベースに遷移します

目的

この授業は、学生が「平和学(Peace Studies)」の基本的な事柄について理解でき、差別や暴力、戦争のない、より自由で平等な社会を希求し、自ら行動できるようになることを目的としています。
平和学は新しい学問であり、すそ野は広く、ますます発展しています。この講義では、3人の担当教員の専門に応じて、法学、哲学、心理学からのアプローチを中心に、平和学に関わる様々なトピックや、概念、思想について学びます。

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 A 1.授業ガイダンス
2.平和学とは何か

【担当:中里見】
事前学修 「平和学」とは何か、その歴史や基本概念について予備知識を得ておくこと。
(2時間)
事後学修 授業を振り返り、授業で学んだことについて理解を深めること。
(2時間)
2 A さまざまな差別 日本社会の構造的暴力を考える

【担当:中里見】
事前学修 日本社会にどのような「差別」が存在するか、予備知識を得ておくこと。
(2時間)
事後学修 授業を振り返り、日本社会に存在する差別について理解を深めること。
(3時間)
3 A 戦争と平和1 兵士の視点から考える

【担当:中里見】
事前学修 戦争を兵士の視点から考えるとはどういうことか、予備知識を得ておくこと。
(2時間)
事後学修 授業を振り返り、戦争を兵士の視点から考えることの理解を深めること。
(3時間)
4 A 戦争と平和2 「兵士はどう戦わされてきたか」をみる

【担当:中里見】
事前学修 兵士とPTSDについて、予備知識を得ておくこと。
(2時間)
事後学修 授業を振り返り、兵士とPTSDについて理解を深めること。
(3時間)
5 A 非暴力抵抗とは何か

【担当:中里見】
事前学修 非暴力抵抗について予備知識を得ておくこと。
(2時間)
事後学修 授業を振り返り、非暴力抵抗について理解を深めること。
(3時間)
6 A トゥーキュディデース『ペロポネソス戦争史』「戦争は暴力の教師である」:人はなぜ戦争を選ぶのか?

【担当:坂本】
事前学修 ペロポネソス戦争についての資料を読み、考える(2時間)
事後学修 授業で学んだことをまとめる(3時間)
7 A トゥーキュディデース:アテナイ帝国の成立。ペリクレス、開戦演説

【担当:坂本】
事前学修 ペリクレスの開戦演説を読み、その国家論、戦争論を考える(2時間)
事後学修 授業で学んだことをまとめる(3時間)
8 A トゥーキュディデース:国のために死ぬこと:ペリクレスの葬送演説
【担当:坂本】
事前学修 ペリクレスの葬送演説を読み、その国家論、戦争論を考察する(2時間)
事後学修 授業で学んだことをまとめる(3時間)
9 A トゥーキュディデース:強者と弱者:メロス島の対話

【担当:坂本】
事前学修 メロス島の対話を読み、強者と弱者について考察する(2時間)
事後学修 授業で学んだことをまとめる(3時間)
10 A 平和を創る心理学-平和の文化を創造するために-

【担当:平沼】
事前学修 世界や日本社会、自分の身の回りにどのような「暴力」があるか考えておく(2時間)
事後学修 授業を振り返り、「暴力」と「平和」についての理解を深め、自分の考えをまとめる(2時間)
11 A,F 平和的手段によるコンフリクトの転換―トランセンド法演習―

【担当:平沼】
事前学修 第10回の授業で提示する予習課題に取り組む(2時間)
事後学修 授業を振り返り、コンフリクトを転換する方法についての理解を深める(2時間)
12 A 優生思想と障害者差別

【担当:平沼】
事前学修 ナチスドイツによる「障害者の安楽死計画」及び日本の旧優生保護法下で行われた「強制不妊手術」の問題について調べておく(2時間)
事後学修 授業を振り返り、優生思想の問題点についての理解を深め、自分の考えをまとめる(2時間)
13 A 平和のロールモデル論―平和を創る担い手を育てるために―

【担当:平沼】
事前学修 平和運動に取り組んでいる人物について調べておく(2時間)
事後学修 これまでの授業を振り返り、平和を創造するために自分に何ができるかを考える(2時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

・平和学の基礎概念、戦争の様々な原因、戦後日本の歴史と沖縄、差別と暴力、非暴力抵抗について理解できる。
・ロックやルソーの自然状態論、ホッブズの戦争への論理と平和への論理、「囚人のジレンマ」について理解できる。
・平和心理学の基礎概念、トランセンド法、戦争と障害者、優生思想と障害者差別、平和のロールモデルについて理解できる。

本科目に関連するディプロマ・ポリシー項目
〇 2024年度以降の入学生
 下記リンク先のカリキュラム・マップを参照.
 URL: https://www.osakac.ac.jp/about/policy/faculty/
〇 2023年度以前の入学生
 修得する資質・能力: 知識・理解力・応用力【医療健康科学部DP(1)】【DP-Y-2-3】【総合情報学部DP(1)】

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 0%
小テスト、小論文 0%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 100% 70% 30% 100%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 0%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 0%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 70% 0% 0% 0% 30% 100%

教科書・参考書

第1回~第5回【担当:中里見】:教科書は使用せず、配付資料を用いる。
平和学を知るための参考書を掲げる。どれも入門的な本ですべて本学図書館所蔵(最初の3冊は同じシリーズ)
 『いま平和とは何か:平和学の理論と実践』法律文化社、2004年
 『いま戦争を問う:平和学の安全保障論』法律文化社、2004年
 『私たちの平和をつくる:環境・開発・人権・ジェンダー』法律文化社、2004年
 『平和学を学ぶ人のために』世界思想社、2009年
 『戦争と平和を問いなおす : 平和学のフロンティア』法律文化社、2014年
第6回~第9回【担当:坂本】:教科書は使用せず、適宜資料を配布する。参考書は授業中に紹介する。
第10回~第13回【担当:平沼】:教科書は使用せず、適宜資料を配布する。

オフィスアワー

■中里見博 開設時間:月曜と火曜の12:30~14:00、開設場所:寝屋川キャンパスA号館1階教員室01
■坂本知宏 火曜3限、開設場所:寝屋川キャンパスA号館1階教員室07
■平沼博将 開設時間:火曜日12:50~13:20、開設場所:寝屋川キャンパスA号館1階教員室11

その他

レポート課題などの返却は、適宜判断するので、指示に従うこと。

実務経験のある教員による授業科目