2025年度後期建築技術者倫理

曜日・時限 木曜日2時限 期別 後期 週時間数 2
ナンバリング EC331001
開講学科等 工学部-建築学科
教員名 守谷 幸治
守谷 幸治
職務履歴

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飯島 憲一
飯島 憲一
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北澤 誠男
北澤 誠男
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目的

建築技術者は正しい倫理観を養い、幅広くステークホルダーに配慮して、安全・安心で且つ未来に貢献する建築物を社会に提供しなければならない。この講義では、設計(建築・構造・環境)、生産、情報(ICT)などのプロセスにおいて発生した過去の事故や不正問題を取り上げ、具体的な対処方法を検討することにより、しっかりとした倫理観と責任感を育むことを目的とする。

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 A 建築生産と倫理:過去の施工品質問題を題材に建築倫理について学習する。(担当:守谷幸治) 事前学修 インターネットで「過去の施工品質問題」を調べて、問題点を把握する(2時間)
事後学修 演習問題のフォロー(2.5時間)
2 A 建築技術者とコンプライアンス:建築技術者の遵法精神の重要性について学習する。(担当:守谷幸治) 事前学修 インターネットで「建築技術者の遵法精神」を調べて、問題点を把握する(2時間)
事後学修 演習問題のフォロー(2.5時間)
3 A 建築技術者とCSR・社会貢献:建築技術者と企業の社会的責任及び社会貢献について学習する。(担当:守谷幸治) 事前学修 インターネットで「企業の社会的責任」を調べて、事例を勉強する(2時間)
事後学修 演習問題のフォロー(2.5時間)
4 A 生産技術との対話:常に最新・最良の生産技術へ取組むことの重要性について学習する。(担当:守谷幸治) 事前学修 インターネットで「生産技術開発」を調べて、成果を把握する(2時間)
事後学修 演習問題のフォロー(2.5時間)
5 A 身近なリスク対応と倫理観:身近なリスク対応を通じて、学生として感じる倫理観から社会で求められる技術者としての倫理観への成長の必要性を学習する。(担当:守谷幸治) 事前学修 インターネットで「リスクアセスメント」と「リスクコントロール」を調べて、事例の中で自分に置き換えて行動を検討する(2.5時間)
事後学修 演習問題のフォロー(2.5時間)
6 遠隔A 耐震偽装問題:耐震偽装問題の ①全体像について学習する。オンデマンド型遠隔授業で授業を行う。(担当:飯島憲一) 事前学修 ムードルや事前配布の資料を元に予習を行う。(2時間)
事後学修 授業資料やノートを用いて復習をする。(2.5時間)
7 遠隔A 耐震偽装問題:耐震偽装問題の ②歴史的考察を行う。オンデマンド型遠隔授業で授業を行う。(担当:飯島憲一) 事前学修 ムードルや事前配布の資料を元に予習を行う。(2時間)
事後学修 授業資料やノートを用いて復習をする。(2.5時間)
8 遠隔A 設計情報管理:著作権について学習する。オンデマンド型遠隔授業で授業を行う。(担当:飯島憲一) 事前学修 ムードルや事前配布の資料を元に予習を行う。(2.5時間)
事後学修 授業資料やノートを用いて復習をする。(2.5時間)
9 A、B 建築技術者倫理の概要:建築技術者に求められる倫理観について建築家の仕事等を参考に学習する。(担当:北澤誠男) 事前学修 ムードルや事前配布の資料を元に予習を行う。(2時間)
事後学修 授業資料やノートを用いて復習をする。(2.5時間)
10 A、B 建築主との合意形成:設計行為における建築主との合意形成の重要性について学習する。(担当:北澤誠男) 事前学修 ムードルや事前配布の資料を元に予習を行う。(2時間)
事後学修 授業資料やノートを用いて復習をする。(2.5時間)
11 A、B 建築・環境設計と倫理:過去の建築・環境問題を題材に建築倫理について考える。(担当:北澤誠男) 事前学修 ムードルや事前配布の資料を元に予習を行う。(2時間)
事後学修 授業資料やノートを用いて復習をする。(2.5時間)
12 設計技術との対話:常に最新・最良の建築技術へ取組むことの重要性について学習する。(担当:北澤誠男) 事前学修 ムードルや事前配布の資料を元に予習を行う。(2時間)
事後学修 授業資料やノートを用いて復習をする。(2.5時間)
13 設計監理と倫理:過去の設計監理問題を題材に建築倫理について学習する。(担当:北澤誠男) 事前学修 ムードルや事前配布の資料を元に予習を行う。(2.5時間)
事後学修 授業資料やノートを用いて復習をする。(2.5時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

本科目では、受講によって
「人と社会を理解し、自然に関する科学的知識と建築に関する基本的な専門知識を有し、それらを適切に応用する能力を備えていること」【DP-C-1-1】
「建築に関する知識に加えて、IT 技術やICT 技術を活用し、効率良く問題解決に取り組むことができること」【DP-C-2-1】
の達成を目標とする。具体的には以下のことができるようになることを目標とする。
①知識・理解力・応用力【DP-C-1-1】
人と社会を理解し、建築に関する専門知識を有し、それらを適切に応用することができるレベルに到達する。
②コミュニケーション力【DP-C-2-1】
建築実務者として、社会における責任の重要性を認識し、ステークホルダーとしっかりとした倫理観の元でコミュニケーションが取れるレベルに到達する。

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 50% 40% 40% 20% 100%
小テスト、小論文 25% 50% 50% 100%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 25% 40% 40% 20% 100%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 0%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 0%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 42% 42% 15% 0% 0% 100%

教科書・参考書

教科書は特に指定しない。毎回、プリントを使用する。
参考書:「建築倫理用教材」日本建築学会

オフィスアワー

守谷幸治:A号館3階12号室:12時40分~13時15分のお昼休みの時間帯
飯島憲一:(対面での対応)昼休みの時間帯に教員室(A号館14号室)または学生ラボ、(メールでの問合せ)メールアドレス:iijima@oecu.jp
北澤誠男:A号館3階17号室:12時40分~13時25分の昼休みの時間帯、17:05迄の授業後

その他

本科目はステークホルダーを重要視する現在の社会において建築技術者にとって必須の学問であるので全員の受講が望まれる。
毎回、簡単な演習課題やグループディスカッションを課して、自己の意見形成と意見交換により学び合う。
演習問題とレポートの模範解答と解説は、授業内またはMoodle上に公開する。
欠席した授業回のレポート提出は認めない.
欠席回数が4回以上でD評価(不合格)とする。
遅刻は時間に合わせて減点、30分以上の遅刻は欠席扱いとする。
定期試験と授業ごとのレポート及びそのレポートのプレゼンテーションが評価の対象となる。

実務経験のある教員による授業科目

守谷幸治:(一級建築士):大手ゼネコンで35年にわたり建築生産マネジメントやエンジニアリング活動をしてきた経験を踏まえて、現地現物現実に根付いた講義を行う。
飯島憲一(一級建築士、構造設計一級建築士):耐震偽装問題(H17)による建築基準法・建築士法の改正、BIMなどIoT社会に向けた建築設計・生産における業務フローの変革などを、一級建築士としてまた設計事務所のBIMマネージャーとして経験を踏まえて講義する。
北澤誠男(一級建築士):大手設計事務所にて約30年にわたり設計監理をしてきた経験(建築学会ほか受賞歴多数)を活かし、実学に根差した新しい事例を踏まえ授業を展開する。