2025年度後期建築経済

曜日・時限 月曜日2時限 期別 後期 週時間数 2
ナンバリング EC330903
開講学科等 工学部-建築学科
教員名 飯島 憲一
飯島 憲一
職務履歴

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北澤 誠男
北澤 誠男
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守谷 幸治
守谷 幸治
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目的

本科目は、建築の経済活動を理解し建築を経済的な側面からとらえることを目的とする。
具体的には、建築関連産業の現状とICT進化に焦点を当て、企業の経営、建築コストの積算方法・積算過程や建築生産の契約方式・業務分担・建築の設計・施工・維持管理・修繕・解体・廃棄などの費用及び建築のライフサイクル の総費用であるLCC(ライフサイクルコスト)、ICT活用などを学ぶ。

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 A、B 建設産業の現状:建設投資・建設産業・労働人口などの数値的推移から地域・社会と建築の関係を学習する。(担当:守谷幸治) 事前学修 新聞や建築系雑誌の経済欄の熟読(2時間)
事後学修 演習問題のフォロー(2.5時間)
2 A、B 契約と工事体制:設計契約、工事入札制度と元請下請関係や仕様・数量・契約・発注・支払いについて学習する。(担当:守谷幸治) 事前学修 インターネットで「契約と工事体制」を調べておく(2時間)
事後学修 演習問題のフォロー(2.5時間)
3 A、B 工事費用の内訳:共通仮設、直接仮設、経費、直接工事費など工事費用の内訳について学習する。(担当:守谷幸治) 事前学修 インターネットで「工事費の内訳」を調べておく(2時間)
事後学修 演習問題のフォロー(2.5時間)
4 A、B 建築見積(1)【躯体】:躯体の積算と見積作成演習を行う。(担当:守谷幸治) 事前学修 インターネットで「建築見積【躯体】」を調べておく(2時間)
事後学修 演習問題のフォロー(2.5時間)
5 A、B 建築見積(2)【仕上】:仕上げの積算と見積作成演習を行う。(担当:守谷幸治) 事前学修 インターネットで「建築見積【仕上】」を調べておく(2時間)
事後学修 演習問題のフォロー(2.5時間)
6 A、B 建築関連産業・建設関連企業の経営:建築に関連する産業の様々な企業活動、世界的なサプライチェーン等について学習する。さらに建設関連企業の受注・利益・決算(完成基準・進行基準など)について学習する。(担当:守谷幸治) 事前学修 インターネットで「建築関連産業、サプライチェーン、及び建設関連企業の受注・利益・決算」を調べておく(2.5時間)
事後学修 演習問題のフォロー(2.5時間)
7 A 設計・コンサルタント企業の経営:事業者側に立つ企業の経営、監理業務と管理の違いなどについて学習する。(担当:北澤誠男) 事前学修 ムードルや事前配布の資料から予習を行う。(2時間)
事後学修 授業資料やノートを用いて復習を行う。(2.5時間)
8 A コストプランニング:コストとプライスの違い、コストダウンなどの設計段階のコストプランニングを学習する。(担当:北澤誠男) 事前学修 ムードルや事前配布の資料から予習を行う。(2時間)
事後学修 授業資料やノートを用いて復習を行う。(2.5時間)
9 A 価格設定方式:標準見積などの価格設定方式、CM・オープンブックなどの契約方式について学習する。(担当:北澤誠男) 事前学修 ムードルや事前配布の資料から予習を行う。(2.5時間)
事後学修 授業資料やノートを用いて復習を行う。(2.5時間)
10 遠隔A プロジェクトコストマネジメント:建築物のLC(ライフサイクル )にわたってのプロジェクトのコスト管理について楽手する。(担当:飯島憲一)
オンデマンド型遠隔授業で授業を行う。
事前学修 ムードルや事前配布の資料から予習を行う。(2時間)
事後学修 授業資料やノートを用いて復習を行う。(2.5時間)
11 遠隔A 発注方式:様々な契約方式と発注方式(担当:飯島憲一)
オンデマンド型遠隔授業で授業を行う。
事前学修 ムードルや事前配布の資料から予習を行う。(2時間)
事後学修 授業資料やノートを用いて復習を行う。(2.5時間)
12 遠隔A Integrated Project Delivery(IPD):建物の全行程上の効率を最適化するためのプロジェクトデリバリーアプローチについて学習する。(担当:飯島憲一)
オンデマンド型遠隔授業で授業を行う。
事前学修 ムードルや事前配布の資料から予習を行う。(2時間)
事後学修 授業資料やノートを用いて復習を行う。(2.5時間)
13 遠隔A 日本におけるIPDの問題点:現状における問題点とその解決の方向性について学習する。(担当:飯島憲一)
オンデマンド型遠隔授業で授業を行う。
事前学修 ムードルや事前配布の資料から予習を行う。(2.5時間)
事後学修 授業資料やノートを用いて復習を行う。(2.5時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

本科目では、受講によって
「人と社会を理解し、自然に関する科学的知識と建築に関する基本的な専門知識を有し、それらを適切に応用する能力を備えていること」【DP-C-1-1】
「建築に関する知識に加えて、IT 技術やICT 技術を活用し、効率良く問題解決に取り組むことができること」【DP-C-2-1】
の達成を目標とする。具体的には、以下のことができるようになることを目標とする。
修得する資質・能力
①知識・理解力・応用力【DP-C-1-1】
自然に対する科学的知識と建築に関する基礎的な専門知識を有し、それらを適切に応用する能力を備えること
建築工事の契約方式や入札制度を理解する。さらに、建築積算業務とコストプランニング、ライフサイクルコストの考え方を理解する。
また、国家資格「一級建築士」(計画、施工)の「建築積算」に要求される水準まで到達する。
②コミュニケーション力【DP-C-2-1】
建築産業や関連企業の情報を正確に把握し的確に経済状況を判断できる水準に到達する。
建築数量や価格を正確に把握できるレベルに到達する。

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 50% 40% 30% 30% 100%
小テスト、小論文 25% 50% 50% 100%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 25% 40% 30% 30% 100%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 0%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 0%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 42% 35% 22% 0% 0% 100%

教科書・参考書

教科書は特に指定しない。毎回、プリントを使用する。
参考書:(社)日本建設業連合会「建設業ハンドブック」
参考書:(公社)日本建築積算協会「建築積算」

オフィスアワー

守谷幸治:A号館3階12号室:12時40分~13時15分のお昼休みの時間帯
飯島憲一:(対面での対応)昼休みの時間帯に教員室(A号館14号室)または学生ラボ、(メールでの問合せ)メールアドレス:iijima@oecu.jp
北澤誠男:A号館3階17号室:12時40分~13時25分の昼休みの時間帯、17:05迄の授業後
(ただし、学内外の用務のため、オフィスアワーでも教員が教員室に不在の可能性があります)

その他

本科目は社会経済活動において建築技術者にとって必須の学問であるので全員の受講が望まれる。
毎回、簡単な演習課題を課す。「建築見積」では電卓を使用する。
演習問題、レポートは内容チェックの上で返却する

実務経験のある教員による授業科目

守谷幸治(一級建築士):大手ゼネコンで35年にわたり建築生産マネジメントやエンジニアリング活動をしてきた経験を踏まえて、現地現物現実に根付いた講義を行う。
飯島憲一(一級建築士、構造設計一級建築士):耐震偽装問題(H17)による建築基準法・建築士法の改正、BIMなどIoT社会に向けた建築設計・生産における業務フローの変革などを、一級建築士としてまた設計事務所のBIMマネージャーとして経験を踏まえて講義する。
北澤誠男(一級建築士):大手設計事務所にて約30年にわたり設計監理をしてきた経験(建築学会ほか受賞歴多数)を活かし、実学に根差した新しい事例を踏まえ授業を展開する。