2025年度前期建築生産1

曜日・時限 木曜日3時限 期別 前期 週時間数 2
ナンバリング EC330901
開講学科等 工学部-建築学科
教員名 守谷 幸治
守谷 幸治
職務履歴

https://research.osakac.ac.jp/index.php?%e5%ae%88%e8%b0%b7%e3%80%80%e5%b9%b8%e6%b2%bb

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目的

建築生産における施工を中心に、建物を構成する部品と、建物を建てるための個々の工事の内容、及び実際の作業の流れを修得する。
其々の部品製作・工事における管理の基礎を理解し、実務の基礎能力を養う。
ここでは、事務所ビルや学校・病院などの非木造非戸建て住宅の建築を対象として、建築生産を学習する。

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 A、B 建築生産の概要・準備工事:
・開発から設計・施工計画・施工・製品製造・施工管理・検査の建築生産の流れを学習する。
・工事着手前調査、測量、仮設工事、施工機械について学習する。
・工程・工期、施工計画・施工管理、製品製造計画・製造管理、各種届出を学習する。
事前学修 シラバスを熟読し、本科目の学習内容を把握する(2.5時間)
事後学修 演習問題をフォローする(2.5時間)
2 A、B 土工事・山留工事:
・土工事(掘削工事)、山留工事について学習する。
事前学修 教科書の「土工事・山留め工事」を学習する(2.5時間)
事後学修 演習問題をフォローする(2.5時間)
3 A、B 杭・地業、基礎工事:
・既製・場所打ちコンクリート杭などの各種杭、地盤改良、地業、基礎工事について学習する。
事前学修 教科書の「杭・地業、基礎工事」を学習する(2.5時間)
事後学修 演習問題をフォローする(2.5時間)
4 A、B 型枠・鉄筋工事:
・型枠の加工・組立・解体、鉄筋の材料・加工・組立について学習する。
事前学修 教科書の「型枠・鉄筋工事」を学習する(2.5時間)
事後学修 演習問題をフォローする(2.5時間)
5 A、B コンクリート工事:
・コンクリートの材料・調合・施工・養生・メンテナンスについて学習する。
事前学修 教科書の「コンクリート工事」を学習する(2.5時間)
事後学修 演習問題をフォローする(2.5時間)
6 A、B 鉄骨工事:
・鉄骨の材料、工場加工、現場施工、溶接について学習する。SRC、CFTを含む。
事前学修 教科書の「鉄骨工事」を学習する(2.5時間)
事後学修 演習問題をフォローする(2.5時間)
7 A、B 仕上げ工事(1) 【外装】:
・防水、カーテンウォール、石など主に外装の仕上工事について学習する。
事前学修 教科書の「仕上げ工事(1) 【外装】」を学習する(2.5時間)
事後学修 演習問題をフォローする(2.5時間)
8 A、B 仕上げ工事(2) 【湿式】:
・左官、タイル、塗装など主に湿式で現場施工を中心とした仕上工事について学習する。
事前学修 教科書の「仕上げ工事(2) 【湿式】」を学習する(2.5時間)
事後学修 演習問題をフォローする(2.5時間)
9 A、B 仕上げ工事(3) 【内装】:
・建具、ガラス、軽量鉄骨下地、内装など内装の仕上工事について学習する。
事前学修 教科書の「仕上げ工事(3) 【内装】」を学習する(2時間)
事後学修 演習問題をフォローする(2時間)
10 A、B 設備工事:
・電気、給排水・衛生、空調、昇降機工事について学習する。
事前学修 教科書の「設備工事」を学習する(2時間)
事後学修 演習問題をフォローする(2時間)
11 A、B 外構・その他工事、維持・保全・改修工事・解体工事:
・外構工事、検査・竣工・建物引渡しの流れについて学習する。
・維持・保全、改修工事及び解体工事について学習する。
事前学修 教科書の「外構・その他工事」を学習する(2時間)
事後学修 演習問題をフォローする(2時間)
12 A、B 建築種類毎の建築生産・最先端建築生産技術:
・建築種類別の生産の特徴(オフィス、病院、学校、住宅、物流倉庫etc.)、及び超高層建築、大深度地下工事、免震・制振工事などについて学習する。
事前学修 教科書の「建築種類毎の建築生産・最先端建築生産技術」を学習する(2時間)
事後学修 演習問題をフォローする(2時間)
13 A、B 工程表:
・ネットワーク工程表・バーチャート工程表などの種類と活用目的、総合工程表・月間工程表・週間工程表などの種類と活用目的を学習する
事前学修 教科書の「工程表」を学習する(2時間)
事後学修 演習問題をフォローする(2時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

本科目では、受講によって
「人と社会を理解し、自然に関する科学的知識と建築に関する基本的な専門知識を有し、それらを適切に応用する能力を備えていること」【DP-C-1-1】
「建築に関する知識に加えて、IT 技術やICT 技術を活用し、効率良く問題解決に取り組むことができること」【DP-C-2-1】
の達成を目標とする。具体的には、以下のことができるようになることを目標とする。
修得する資質・能力
①知識・理解力・応用力【DP-C-1-1】
一般的な建築における各種工事が理解でき、その管理のポイントを説明できるレベルへの到達を目標とする。
即ち、国家資格「1級建築士」(施工)に要求される水準にまで到達する。
なお同資格(計画、施工)の「建築積算」は「建築経済」において学習する。
②コミュニケーション力【DP-C-2-1】
獲得した建築生産技術を、ステークホルダーを十分に理解して社会で正しく使用する倫理感と責任感を身に付けること

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 50% 40% 40% 20% 100%
小テスト、小論文 25% 60% 40% 100%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 25% 40% 40% 20% 100%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 0%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 0%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 45% 40% 15% 0% 0% 100%

教科書・参考書

教科書:(社)日本建設業連合会「施工がわかるイラスト建築生産入門」
参考書:(社)日本建築学会 建築工事標準仕様書 1~27、101~103

オフィスアワー

【新棟3階12号室】 12時40分~13時15分のお昼休みの時間帯

その他

各授業回ごとに簡単な演習問題を課す。欠席者の演習提出は認めない。
演習問題は内容チェックの上で返却する。
模範解答と解説は、授業内またはMoodle上に公開する。
欠席回数が4回以上でD評価(不合格)とする。
遅刻は時間に合わせて減点、30分以上の遅刻は欠席扱いとする。
定期試験と授業ごとのレポート及びそのレポートのプレゼンテーションが評価の対象となる。

実務経験のある教員による授業科目

守谷:大手ゼネコンでの35年に渡る、設計・計画・建築生産マネジメント(海外工事含む)・施工管理・お客様対応・エンジニアリングの経験を活かし、建築生産技術・マネジメントを実感的に身に付けさせ、役立たせることができるように講義を行う。