2025年度前期建築材料・構造実験

曜日・時限 水曜日3時限,水曜日4時限 期別 前期 週時間数 4
ナンバリング EC330809
開講学科等 工学部-建築学科
教員名 辻 聖晃
辻 聖晃
職務履歴

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守谷 幸治
守谷 幸治
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北尾 聡子
北尾 聡子
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目的

建築に使用される主要な材料である鋼、コンクリート、木材とその材料から作られた鋼製柱および梁部材、鉄筋コンクリート梁部材、木製梁部材について、その材料特性を実感し、これまでに学んだ各材料の力学特性との県警を理解することを目的として、実験並びに実験結果のレポート作成課題を中心とする演習を実施する。
さらに、紙や乾燥パスタなど、身近にある材料を用いて、建築構造の架構模型を作成し、架構形式による変形や壊れ方の違いを体験的に学ぶ。
2班に分かれて受講し、参加型の身近な実験から、実感覚での習得を目指す。

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 A、B 【2班に分けて同じ内容を学習、実験する。実験室は常に実験で稼働するように順序を入れけて実施する、ここでは1班分を明示する。】
・オリエンテーション:授業概説により、履修の注意(実験室での作業・服装、レポート提出必須、出席必須)などを学習する。
  実験に必要な規格化された試験片について学習し、加力と変形と破壊性状を学習する。
・鉄筋コンクリート(RC)実験:梁部材の型枠製作、鉄筋組立、コンクリートの材料準備を実習する。
事前学修 既に履修した科目「建築材料、建築構造1・2」の復習(1時間)
事後学修 実施実験のフォロー(1.5時間)
2 C、D ・鉄筋コンクリート(RC)実験:コンクリート練混ぜ、フレッシュコンクリートの試験、テストピース採取、梁型枠へコンクリート充填を実習する。 事前学修 既に履修した科目「建築材料、建築構造1・2」の復習(1時間)
事後学修 実施実験のフォロー(1.5時間)
3 C、D ・鉄筋コンクリート(RC)実験:テストピース端面研磨、1W強度、静弾性係数試験を実習する。
  1W強度、ヤング率を解析し、レポートを作成する。
事前学修 前回実験の復習(1時間)
事後学修 実施実験のフォロー(1.5時間)
4 A、D ・実験レポート1:材料の状態を予測する、 2:梁型枠・鉄筋のスケッチ、製作のポイント、 3:フレッシュコンクリートの試験結果、 4:1w圧縮強度試験結果、静弾性係数
   を作成する。
・演習1:コンクリートの材料特性 を学習する。
事前学修 前回実験の復習(0.5時間)
既に履修した科目「建築材料、建築構造1・2」の復習(0.5時間)
事後学修 実施実験のフォロー(1.5時間)
5 C、D ・鉄筋コンクリート(RC)実験:梁1曲げ実験、 梁2曲げ実験(せん断試験体)、 4w圧縮強度試験、 割裂試験 を実習する。
事前学修 前回実験の復習(1時間)
事後学修 実施実験のフォロー(1.5時間)
6 C、D ・実験レポート5:4W圧縮強度試験、静弾性係数、割裂試験、 6:梁1曲げ実験、梁2曲げ実験(せん断試験体) を作成する。
・演習1解説:コンクリートの材料特性 を学習する。
事前学修 前回実験の復習(0.5時間)
既に履修した科目「建築材料、建築構造1・2」の復習(0.5時間)
事後学修 実施実験のフォロー(1.5時間)
7 C、D ・模型実習:簡易架構模型の作成と加力実験 を実習する。 事前学修 既に履修した科目「建築材料、建築構造1・2」の復習(1時間)
事後学修 実施実験のフォロー(1.5時間)
8 A、B ・演習2:鋼材の材料特性、木材の材料特性 を学習する。
・演習2の解説 を学習する。
事前学修 既に履修した科目「建築材料、建築構造1・2」の復習(1時間)
事後学修 演習問題のフォロー(1.5時間)
9 C、D ・鋼材実験:引張試験、ひずみゲージ貼付作業、圧縮実験(角形鋼管)を実習する。
・木質実験:圧縮実験を実習する。
事前学修 既に履修した科目「建築材料、建築構造1・2」の復習(1時間)
事後学修 実施実験のフォロー(1時間)
10 C、D ・実験レポート7:鋼材の引張試験、 8:べいまつ材の圧縮試験演習、 9:角形鋼管柱の圧縮試験 を作成する。 事前学修 前回実験の復習(0.5時間)
既に履修した科目「建築材料、建築構造1・2」の復習(0.5時間)
事後学修 実施実験のフォロー(1時間)
11 C、D ・鋼材実験:H型鋼材曲げ実験を実習する。
・木質実験:木材曲げ実験を実習する。
事前学修 前回実験の復習(0.5時間)
既に履修した科目「建築材料、建築構造1・2」の復習(0.5時間)
事後学修 実施実験のフォロー(1時間)
12 C、D ・実験レポート10:H型鋼梁曲げ実験 を作成する。
・実験レポート11:べいまつ梁の曲げ実験 を作成する。
事前学修 前回実験の復習(0.5時間)
既に履修した科目「建築材料、建築構造1・2」の復習(0.5時間)
事後学修 実施実験のフォロー(1時間)
13 C、D 実験と演習のまとめ:コンクリート、鋼材、木材の一連の実験結果をまとめ、解析し、レポートを作成する。 事前学修 前回実験の復習(0.5時間)
既に履修した科目「建築材料、建築構造1・2」の復習(0.5時間)
事後学修 実験と解析のレポートのフォロー(1時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

修得する資質・能力:自然に対する科学的知識と建築に関する基礎的な専門知識を有し、それらを適切に応用する能力を備えること【DP-C-1-1】
・建築に使用される代表的な材料とその材料から作られた代表的な部材について,それらが外力を受けたときの変形の様子や壊れ方と,これまでに学んだ各材料の力学特性との関係を理解できる.

修得する資質・能力:獲得した技術を社会で正しく使用する倫理感と責任感を有すること【DP-C-3-1】
・実験を注意深く観察し,実験により得られたデータを正確にレポートとしてまとめることができる.

修得する資質・能力:新たな課題に対して、学習結果を活用して解決できること【DP-C-4-1】
・身近にある材料で建築構造の架構模型を作成し,その変形の様子や壊れ方を,これまでに学んだ建築構造力学や建築構造の知識と関連付けて理解できる.

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 0%
小テスト、小論文 0%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 50% 25% 25% 25% 25% 100%
レポート、宿題 50% 25% 25% 25% 25% 100%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 0%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 0%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 25% 25% 0% 25% 25% 100%

教科書・参考書

教科書:建築材料実験用教材,日本建築学会

オフィスアワー

守谷(A号館3階12号室):12時40分から13時15分のお昼休みの時間帯
辻(A号館3階13号室):月曜日10時から10時30分,金曜日10時から10時30分
北尾(A号館3階15号室):昼休みの時間帯(メイルアドレスkitao@oecu.jp)
(ただし、学内外の用務のため、オフィスアワーでも教員が教員室に不在の可能性があります)

その他

実験演習時には,汚れてもよい服装で参加すること.また,サンダルなどの足の指が露出した履物,ハイヒール,半ズボン,スカートでの実験演習への参加は,安全衛生上,認めない.
定期試験と授業ごとのレポート及びそのレポートのプレゼンテーションが評価の対象となる。
レポートは内容チェックの上で返却する
欠席回数が4回以上でD評価(不合格)とする。
遅刻は時間に合わせて減点し、30分以上の遅刻は欠席扱いとする。

実務経験のある教員による授業科目

守谷:大手建設業にて約40年にわたり、設計・計画・施工・施工管理・協力会社管理に携わってきた経験を活かし、建築材料・建築構造の実感覚を身に付けさせ、役立たせることができるように講義する。
辻:超高層建物・免制震建物の設計審査業務,既存建築物の耐震診断および耐震補強設計の審査業務,および一般新築建物の構造設計協力業務の経験をもつ教員が,授業で学んだ理論がどのように実際の建物の構造設計に活かされるのかを解説して,授業で学んだことを仕事に活かすための「応用力」を身につけさせるような実践的授業を実施する.
北尾:長年にわたり木造建物の耐震特性評価の経験を持つ教員が、建築構造設計と耐震性能評価に関わる事例を踏まえ実学に根差した授業を展開する。