2025年度前期建築構造2

曜日・時限 月曜日3時限 期別 前期 週時間数 2
ナンバリング EC330806
開講学科等 工学部-建築学科
教員名 守谷 幸治
守谷 幸治
職務履歴

https://research.osakac.ac.jp/index.php?%e5%ae%88%e8%b0%b7%e3%80%80%e5%b9%b8%e6%b2%bb

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目的

鉄筋コンクリート(RC)構造物を構造設計するための基礎知識を習得する。ここでは、材料の力学的性質と許容応力度、鉄筋コンクリートの許容断面力の考え方・求め方、及び各種部位の構造設計、配筋などについて学習する。
また、プレストレストコンクリート、構造体としてのプレキャストコンクリートについても学習する。

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 A、B 鉄筋コンクリート構造の基本原理と材料:
・鉄筋コンクリート構造の基本原理とその材料の特性について学習する。
事前学修 教科書の事前学習(2.5時間)
事後学修 演習問題のフォロー(2.5時間)
2 A、B 梁の曲げ解析(1):
・梁の曲げに対する解析と終局状態解析について学習する。
事前学修 教科書の事前学習(2.5時間)
事後学修 演習問題のフォロー(2.5時間)
3 A、B 梁の曲げ解析(2):
・梁の曲げに対する解析と終局状態解析について学習する。
事前学修 教科書の事前学習(2.5時間)
事後学修 演習問題のフォロー(2.5時間)
4 A、B 梁のせん断解析:
・梁のせん断に対する解析について学習する。
事前学修 教科書の事前学習(2.5時間)
事後学修 演習問題のフォロー(2.5時間)
5 B、C 梁の構造設計演習(1):
・単純梁の断面算定を演習する。
事前学修 教科書の事前学習(2.5時間)
事後学修 演習問題のフォロー(2.5時間)
6 B、C 梁の構造設計演習(2):
・ラーメン構造の両端固定梁の断面算定を演習する。
事前学修 教科書の事前学習(2.5時間)
事後学修 演習問題のフォロー(2.5時間)
7 A、B 柱の軸力・曲げ解析:
・軸力と曲げを受ける柱の解析について学習する。
事前学修 教科書の事前学習(2.5時間)
事後学修 演習問題のフォロー(2.5時間)
8 B、C 柱の構造設計演習:
・柱の断面算定を演習する。
事前学修 教科書の事前学習(2.5時間)
事後学修 演習問題のフォロー(2.5時間)
9 A、B 床スラブの解析と設計演習:
・床スラブの曲げ解析について学習し、配筋、たわみについて演習する。
事前学修 教科書の事前学習(2時間)
事後学修 演習問題のフォロー(2時間)
10 A、B 構造物の変形性能と破壊:
・RC構造物の変形性能と破壊性状、簡易耐震診断について学習する。
事前学修 教科書の事前学習(2時間)
事後学修 演習問題のフォロー(2時間)
11 A、B 配筋:
・鉄筋の配置、付着、定着、継手について学習する。
事前学修 教科書の事前学習(2時間)
事後学修 演習問題のフォロー(2時間)
12 A、B 耐震設計・耐震構造の方式と最新の構造設計事例:
・過去の震災被害と耐震設計規準の変遷について学習する
・剛構造と柔構造、耐震・制振・免震構造、最新の構造設計技術について学習する。
事前学修 教科書の事前学習(2時間)
事後学修 演習問題のフォロー(2時間)
13 A、B 杭、基礎、その他の構造形式と構造部材:
・杭、基礎、地下構造物、土圧について学習する。
・壁式RC造、補強コンクリートブロック造、プレストレストコンクリート(PC、PS)、プレキャストコンクリート(PCa)について学習する。
事前学修 教科書の事前学習(2時間)
事後学修 演習問題のフォロー(2時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

本科目では、受講によって
「人と社会を理解し、自然に関する科学的知識と建築に関する基本的な専門知識を有し、それらを適切に応用する能力を備えていること」【DP-C-1-1】
「建築に関する知識に加えて、IT 技術やICT 技術を活用し、効率良く問題解決に取り組むことができること」【DP-C-2-1】
の達成を目標とする。具体的には、以下のことができるようになることを目標とする。
修得する資質・能力
①知識・理解力・応用力【DP-C-1-1】
鉄筋コンクリート(RC)構造の仕組みと使用材料の力学的性質が理解でき、許容応力度設計法に基づいて、単部材としての柱・梁の構造設計と配筋設計ができるレベルへの到達を目標とする。
国家資格「1級建築士」(構造)に要求される水準にまで到達する。
②応用力【DP-C-2-1】
獲得した鉄筋コンクリート(RC)構造技術を倫理感と責任感を持って、設計・施工・メンテナンスに生かせるレベルに到達すること。

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 50% 40% 40% 20% 100%
小テスト、小論文 25% 40% 40% 20% 100%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 25% 50% 40% 10% 100%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 0%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 0%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 42% 40% 18% 0% 0% 100%

教科書・参考書

教科書:渡邉ほか、新版 鉄筋コンクリート構造、朝倉書店
参考書:谷川ほか、鉄筋コンクリート構造―理論と設計(第3版)、森北出版
参考書:植村ほか、図説 建築構造設計、学芸出版社

オフィスアワー

守谷(新棟3階12号室):12時40分~13時15分のお昼休みの時間帯

その他

各授業回ごとに簡単な演習問題を課す。欠席者の演習提出は認めない。
演習問題は内容チェックの上で返却する。
模範解答と解説は、授業内またはMoodle上に公開する。
欠席回数が4回以上でD評価(不合格)とする。
遅刻は時間に合わせて減点、30分以上の遅刻は欠席扱いとする。
定期試験と授業ごとのレポート及びそのレポートのプレゼンテーションが評価の対象となる。

実務経験のある教員による授業科目

大手ゼネコンでの35年に渡る、設計・計画・建築生産マネジメント(海外工事含む)・施工管理・お客様対応・エンジニアリングの経験を活かし、建築構造を実感的に身に付けさせ、役立たせることができるように講義を行う。