2025年度前期建築史・都市史1

曜日・時限 木曜日2時限 期別 前期 週時間数 2
ナンバリング EC330601
開講学科等 工学部-建築学科
建築・デザイン学部-建築・デザイン学科 建築専攻
建築・デザイン学部-建築・デザイン学科 空間デザイン専攻
教員名 矢ヶ崎 善太郎
矢ヶ崎 善太郎

目的

外来の様式・技術を受け入れつつ独自の建築文化を創造・構築してきた日本建築および都市の特質を理解するために、古代から近世にかけての日本建築の構造及び意匠の展開過程を各時代の様式や技術を中心に学ぶ。

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 概論(日本建築の見方と用語を学ぶ)
事前学修 教科書を閲覧し、日本建築の流れを把握しておく。2時間
事後学修 教科書とノートを見直し、基本用語と日本建築の流れを確認する。2時間
2 仏教の伝来と伽藍の創造(外来技術導入期の様相と飛鳥時代の様式を学ぶ) 事前学修 教科書を閲覧し、飛鳥時代の建築様式を把握しておく。2時間
事後学修 教科書とノートを見直し、飛鳥時代の建築様式と基本用語を確認する。3時間
3 奈良時代の寺院建築(奈良時代における寺院建築変容の過程を学ぶ) 事前学修 教科書を閲覧し、奈良時代の建築様式を把握しておく。2時間
事後学修 教科書とノートを見直し、奈良時代の建築様式と基本用語を確認する。3時間
4 A 平安時代の寺院建築(平安時代における寺院建築の特徴と空間の変遷を学ぶ) 事前学修 教科書を閲覧し、平安時代の建築様式を把握しておく。2時間
事後学修 教科書とノートを見直し、平安時代の建築様式と基本用語を確認する。3時間
5 A 建築史の中世(和様の形成と新様式受容の過程を学ぶ) 事前学修 教科書を閲覧し、大仏様、禅宗様、和様の違いを把握しておく。2時間
事後学修 教科書とノートを見直し、和様および新様式の特徴と基本用語を確認する。3時間
6 A 神の依り代と神社建築(神社建築の祖形と特異性について学ぶ) 事前学修 教科書を閲覧し、神社建築の形式と特徴を把握しておく。2時間
事後学修 教科書とノートを見直し、神社建築の形式と基本用語を確認する。3時間
7 A 近世の寺社建築(建築生産の体系化および建築装飾の特徴を学ぶ) 事前学修 教科書を閲覧し、近世の寺社建築の特徴を把握しておく。2時間
事後学修 教科書とノートを見直し、近世の寺社建築の特徴を確認する。3時間
8 A 都城の建設と古代のすまい(都市を建設する意味と、そこでの人々の生活を学ぶ) 事前学修 教科書を閲覧し、古代の都市と住まいの特徴を把握しておく。2時間
事後学修 教科書とノートを見直し、古代の都市と住まいの特徴を確認する。3時間
9 A 中世のすまい(寝殿造から書院造への変遷を大工道具の発展とともに学ぶ) 事前学修 教科書を閲覧し、中世のすまいの特徴を把握しておく。2時間
事後学修 教科書とノートを見直し、中世のすまいの特徴と基本用語を確認する。3時間
10 A 城と城下町(城下町の建設と城郭建築の意義を学ぶ) 事前学修 教科書を閲覧し、城郭建築の特徴を把握しておく。2時間
事後学修 教科書とノートを見直し、城下町および城郭建築の特徴を確認する。2時間
11 A 茶室と数寄屋(茶室のはじまりと草庵茶室の成立および展開過程を学ぶ) 事前学修 教科書を閲覧し、茶室(数寄屋)建築の特徴を把握しておく。2時間
事後学修 教科書とノートを見直し、茶室(数寄屋)建築の特徴と意義、基本用語意を確認する。2時間
12 A 数寄屋造と和風建築(和風建築の系譜と大工技術の発展を学ぶ) 事前学修 教科書を閲覧し、和風建築系譜について把握しておく。2時間
事後学修 教科書とノートを見直し、数寄屋造および和風建築の造形的特徴を確認する。2時間
13 A 木造建築技術の近代と文化財の保存技術(日本の木造建築の近代への対応と保存技術について学ぶ) 事前学修 教科書を閲覧し、その日本の木造建築の近代への対応と保存技術の特徴を把握しておく。2時間
事後学修 ノートを見直し、日本の木造建築技術と保存技術の特徴を確認する。2時間

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

・日本建築様式の変遷と特徴を理解し、説明することができる。
・日本建築技術の特質を理解し、説明することができる。
・日本の生活文化に関わる造形の歴史と特徴を理解し、説明することができる。
・日本建築の歴史を理解し、その特質をふまえて、これからの建築の創造に活かすことができる。

本科目に関連するディプロマ・ポリシー項目
〇 2024年度以降の入学生
  下記リンク先のカリキュラム・マップを参照.
     URL: https://www.osakac.ac.jp/about/policy/faculty/
〇2023年度以前の入学生
修得する資質・能力:知識・理解力、応用力【DP-C-1】
       態度・志向性【DP-C-3-2】【DP-C-3】

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 50% 60% 30% 10% 100%
小テスト、小論文 30% 40% 40% 20% 100%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 0%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 20% 100% 100%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 0%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 42% 27% 0% 31% 0% 100%

教科書・参考書

矢ヶ崎善太郎『図説 日本建築の歴史』学芸出版社

オフィスアワー

A号館3階16教員室 毎日昼休みおよび17:00~18:00(ただし、学内外の用務のため、先の時間帯でも不在の可能性はあります)

その他

提出されたレポート内容に関する質疑は授業内で対応する。

実務経験のある教員による授業科目

文化財調査や保存・修復工事監修の経験が豊富な教員が、その経験を活かし実例を提示しながら、日本建築の特質を具体的に教授する。