2025年度前期高分子化学

曜日・時限 金曜日4時限 期別 前期 週時間数 2
ナンバリング EN330233,EU220214
開講学科等 工学部-基礎理工学科
工学部-環境科学科
教員名 湯口 宜明
湯口 宜明
職務履歴

https://research.osakac.ac.jp/index.php?%e6%b9%af%e5%8f%a3%e3%80%80%e5%ae%9c%e6%98%8e

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目的

 我々の身の回りには高分子材料があふれており,高分子材料の無い生活は考えられなくなっている。このような高分子材料を有効に利用するためには,その物性を正確に理解する必要がある。高分子材料は金属材料やセラミックス材料とともに三大素材としてその地位を不動のものとしている。高分子化学では,高分子とはどのような分子であるかを理解することを目的とする。本科目は環境科学科ディプロマポリシーにおける化学系コースに必要な広い知識と技術を獲得することを目的とする。
 環境科学科2020年度入学以降の学生に関して,本科目は,食品衛生管理者資格,および,食品衛生監視員任用資格取得のために必要な科目ですので,資格取得を目指す学生は履修してください。

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 A 高分子について 事前学修 高分子とは何か事前に調べておく。(2時間)
事後学修 身の回りの高分子について復習する。(2時間)
2 A 高分子の分子構造
事前学修 高分子鎖の化学構造について事前に調べておく。(2時間)
事後学修 高分子をつくる結合について復習する。(3時間)
3 A 高分子の固体構造 事前学修 結晶構造について事前に調べておく。(2時間)
事後学修 高分子の結晶について復習する。(3時間)
4 A 高分子の分子量, 高分子の分子量の測定 事前学修 分子量に調べておく。(2時間)
事後学修 分子量の測定について復習する。(3時間)
5 A 高分子の力学的性質:粘弾性 事前学修 粘弾性について事前に調べておく。(2時間)
事後学修 粘弾性体モデルについて復習する。(3時間)
6 A 高分子の熱的性質 事前学修 物質の三態変化について調べておく。(2時間)
事後学修 高分子の融点、ガラス転移温度について復習する。(3時間)
7 A 高分子の合成:重縮合 事前学修 プラスチックついて事前に調べておく。(2時間)
事後学修 縮重合による高分子の合成について復習する。(2時間)
8 A 高分子の合成:付加重合
事前学修 重合度について事前に調べておく。(2時間)
事後学修 高分子の各種合成反応について整理する。(2時間)
9 A 高分子の合成制御 事前学修 高分子の合成について事前に整理しておく。(2時間)
事後学修 高分子の合成制御について復習する。(2時間)
10 A 高分子の光学的性質と電気的性質 事前学修 導電性高分子などの身近な高分子材料について事前に調べておく。(2時間)
事後学修 高分子の光学的、電気的物性について復習する。(2時間)
11 A 高分子の化学的性質
事前学修 高分子の化学構造について事前に調べておく。(3時間)
事後学修 生分解性高分子等について復習する。(2時間)
12 A 高分子製品 事前学修 プラスチックのリサイクルについて事前に調べておく。(2時間)
事後学修 高分子の製品化について復習する。(3時間)
13 A 生体高分子 事前学修 たんぱく質、多糖類、DNAについて事前に調べておく。(2時間)
事後学修 各生体高分子の化学構造について復習する。(3時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

修得する資質・能力:知識・理解力、応用力【DP-U-1-1】【DP-U-1-2】【DP-N-1-1】
・高分子の概念を理解し、化学的、物理的取扱ができる。
・高分子の合成法を理解できる。
・高分子の平均分子量のの概念を理解し、粘度法や光散乱法などの測定法について説明することができる。
・高分子固体の構造について、X線解析法などによる構造解析について説明できる。

修得する資質・能力:コミュニケーション力【DP-U-2-1】【DP-N-2-1】
・レポートなどにおける文章を論理的にかけるようになる。

修得する資質・能力:態度・志向性【DP-U-3-1】【DP-N-3-1】
・高分子材料の社会的な取り扱いについて理解できる。

修得する資質・能力:創造的思考力【DP-U-4-1】【DP-N-4-1】
・高分子にかかわる研究開発分野についてのいくつかのトピックスについて理解することができる。

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 30% 60% 20% 10% 10% 100%
小テスト、小論文 0%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 40% 70% 10% 10% 10% 100%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 30% 50% 50% 100%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 0%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 46% 10% 18% 4% 22% 100%

教科書・参考書

教科書:はじめての高分子化学、井上祥平著、化学同人

オフィスアワー

オフィスアワー開設時間と場所は、前期毎週月曜日5限、A号館(新棟)3階教員室05です。
学内外の用務のため、オフィスアワーでも教員が教員室に不在の可能性があります。

その他

夏季(または冬季、春季)休暇などを活用し、授業内容の理解をさらに深めるための学修時間を確保すること。
定期試験未受験で、授業をすべて欠席し、課題も未提出の場合はE判定とする。
レポート課題は授業時間内で解答解説を実施する。

実務経験のある教員による授業科目

産業技術総合研究所にて材料の開発研究を行った経験を活かし、高分子がいかに産業の中で役立てられていて、どのような開発がされているかを紹介し、授業を展開していく。