2025年度前期発展創成実習

曜日・時限 月曜日1時限,月曜日2時限 期別 前期 週時間数 4
ナンバリング EJ430604
開講学科等 工学部-機械工学科
教員名 安永 健
安永 健
職務履歴

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山本 剛宏
山本 剛宏
職務履歴

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目的

本演習は,3年生の「機械創成工学演習」の発展としての位置づけである。3年生の「機械創成工学演習」を履修した学生は作品の完成度の向上を目的とする.このために,下記授業計画より進んだ演習を行うことができる.なお,「機械創成工学演習」を履修しなかった学生も履修することができる.この場合は下記の授業計画に従い,新しく機器を開発する際の入口である「発想・設計」から出口である「ハードウエアの実現」までを一貫して体験し,「物つくり」の実際を身につけるとともに,その楽しさを実感することを目的とするものである.
機械工学科が目指している,独創的な製品開発ができ,即戦力となるハードウエア技術者育成のための重要な科目である。具体的には,5名程度のグループを作り,グループ毎に作成したい機器の構想を練り,設計し,部品を調達して設計した機器を製作し、その性能評価および作品のプレゼンテーションを行う。

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 A,C ガイダンス実習で作成する課題に関する説明物つくりの方法と過程の説明
工作機械使用法の講習
事前学修 シラバスを読んでくること,および工作機械の作業安全について調べてくる.(1時間)
事後学修 製作する作品をグループで相談する.(1時間)
2 B 製作する機器の構想,動作原理検討 事前学修 製作する作品をグループで決めてくる.(1時間)
事後学修 指摘された問題点について,検討する.(1時間)
3 B 製作する機器の仕様の決定および仕様書,ポンチ絵,予算書,日程表の発表 事前学修 機器の仕様項目について,調べてくる.発表資料を作成する.(1時間)
事後学修 機器の仕様を完成する.(1時間)
4 B 設計1(概略設計) 事前学修 概略設計に必要な資料を整理する.(1時間)
事後学修 指摘された問題点の対策をたてる.(1時間)
5 B 設計1(概略設計) 事前学修 概略設計に必要な資料を整える.(1時間)
事後学修 概略設計を完成する.(1時間)
6 B 設計2(購入品の決定) 事前学修 購入品のカタログ等の資料を整える.(1時間)
事後学修 購入品を決定する.(1時間)
7 B 設計3(詳細設計) 事前学修 詳細設計に必要な資料を整える.(1時間)
事後学修 詳細設計を完成する.(1時間)
8 B 製作1(購入品手配) 事前学修 購入先,価格等を調べておく.(1時間)
事後学修 購入品手配を完了する.(1時間)
9 B,E 製作2(部品加工) 事前学修 グループ内で,部品加工する役割分担を決めておく.(1時間)
事後学修 部品加工を完了する.(1時間)
10 B,E 製作3(部分組立) 事前学修 部分組立手順を決めておく.(1.5時間)
事後学修 部分組立を完了する.(1.5時間)
11 B,E 製作4(全体組立) 事前学修 全体組立手順を決めておく.(1.5時間)
事後学修 全体組立を完了する.(1.5時間)
12 B,E 作品の性能評価,手直し 事前学修 性能評価方法を決めておく.(1.5時間)
事後学修 手直しを完了する.(1.5時間)
13 B,E,G プレゼンテーションにより、他者に構想/設計/性能など製作物の内容を説明する. 事前学修 プレゼンテーションの準備をする。(1.5時間)
事後学修 プレゼンテーションを完成する。(1.5時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

〇習得する資質・能力:知識・理解力,応用力【DP-J-1-1】
 ・製作する機器の構想、仕様書、設計、発注、製作、評価の一連のものつくり手順が修得できる.
〇習得する資質・能力:コミュニケーション力【DP-J-2-1】
 ・他社と共同作業により新しい機構の発想ができる.
〇習得する資質・能力:態度・思考力【DP-J-3-2】
 ・最新のものづくり機器の利用ができる.
この科目を受講により、ディプロマポリシーに示した、コミュニケーション力、問題解決力、他者と協調し自らの役割を果たす能力などを修得できる 。

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 0%
小テスト、小論文 0%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 20% 100% 100%
レポート、宿題 0%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 20% 30% 30% 40% 100%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 40% 30% 40% 30% 100%
その他1(具体的に: 問題設定力 20% 20% 60% 20% 100%
その他2(具体的に: 0%
100% 22% 34% 0% 32% 12% 100%

教科書・参考書

基礎物理学,工業力学,材料力学,機械運動学,設計・製図,加工学から電気工学,高校の物理の教科書などが全て参考になる。

オフィスアワー

質問等は,授業時間に関係なく、直接またはメールにて適宜受ける.
(1)安永 健
・日時:火曜日 3限(学内外の業務のために不在の場合もあり,事前に電子メール等でご確認下さい.)
・場所:A号館2F教員室10 
・質問等受付用メールアドレス:yasunaga@osakac.ac.jp

(2)山本 剛宏
・日時:月曜日 16:30-17:30(学内外の業務のために不在の場合もあり,事前に電子メール等でご確認下さい.)
・場所:A号館2F教員室04 
・質問等受付用メールアドレス:tyamamot@osakac.ac.jp

※質問の内容によっては担当教員以外の教員を訪ねること.

その他

・欠席回数が10回以上のものは、E判定とする.
・受講者が多数で,教員が対応できない場合,受講者数を制限する場合があるので注意のこと.
・製作に使用する機材
 演習室卓上ボール盤、卓上旋盤
 工作室旋盤、フライス盤
 3D造形先端加工センター5軸制御マシニングセンタ
 金属光造形複合加工機
 高速・高性能ワイヤ放電加工機
 高速細穴放電加工機
 汎用平面研削盤等
 3Dプリンター

実務経験のある教員による授業科目

(安永)企業で装置や機器の設計・開発の実務経験を持つ教員が、その経験と専門性を活かし、機器の設計・計画の基礎を学べる授業を構築している。