2025年度前期集中栽培

曜日・時限 不定期その他 期別 前期集中 週時間数 2
ナンバリング
開講学科等 工学部-機械工学科
工学部-環境科学科
教員名 塩崎 修志
塩崎 修志
職務履歴

目的

本講義を履修することで,我々の生活の衣・食・住と深いかかわりがある植物の特性と役割を理解し,中学校における科目「技術・家庭」の学習指導に必要な植物栽培に関する基礎的な知識と技術が身に付く。
具体的には,以下能力を身につけることを達成目標とする。
1)身近かな植物の特性を説明できる
2)栽培植物の生育の規則性を説明できる
3)栽培に適した土づくりや肥料の基本を説明できる
4)身近かな植物について,種まきから収穫までの栽培管理の要点を説明できる
5)栽培した植物の適正な収穫と収穫後の保存方法について説明できる
6)植物栽培に関連した内容を中学生に適切に指導できるようになる

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 A 衣食住における植物の役割 ならびに 栽培植物の起源・原産地ならびに分類・品種を理解する 事前学修 身近かな植物の原産地を調べておく。(1時間)
身近かな植物の栽培や利用について疑問におもうことを整理しておくこと。(1時間)
事後学修 わからないことを整理し,質問できるようにしておく。(2時間)
2 A 植物の栽培に用いられる器具や用土の種類,用い方を学ぶ
事前学修 使用経験のある農器具の構造を観察する。市販されている用土の種類を調べる。(2時間)
事後学修 わからないことを整理し,質問できるようにしておく。(2時間)
3 A 植物栽培の環境条件と生育:肥料の種類と施肥方法(土つくり) 事前学修 市販されている肥料の内容成分を調べておく。(2時間)
事後学修 わからないことを整理し,質問できるようにしておく。(2時間)
4 A,C,D 植物の種まきと苗の育成(種の種類を観察し,いろいろな条件で種まきし,苗を育てる)方法ならびに生育条件を学ぶ


事前学修 興味のある植物の種子を観察し,疑問におもったことを整理しておく.栄養繁殖と種子繁殖の違いを調べておく。 農機具や用土の種類を調べておく。(2時間)       


事後学修 わからないことを整理し,質問できるようにしておく。講義期間中,水やりと観察を行う(2時間)


5 A,C,D 畑土壌とそれ以外の土壌の特性(肥料成分)を調査し,栽培のための施肥を設計する 事前学修 畑土壌やプランターの土など植物の栽培状況を観察し,その栽培地から土壌を採取し持参する。(2時間)
事後学修 わからないことを整理し,質問できるようにしておく。(2時間)
6 A 植物の栄養繁殖方法(種取り,種まき,葉や枝の挿し木によりクローン繁殖)を学ぶ 事前学修 植物の繁殖方法について提示された用語をまえもって調べ,わからない事を整理する。(3時間)
事後学修 わからないことを整理し,質問できるようにしておく。(3時間)
7 A 栽培植物の栄養成長(葉や茎成長)の特性
良品質な葉物野菜を生産するための技術を学ぶ
良質な根を生産するための技術を学ぶ
事前学修 葉を収穫する作物の栽培方法について予習をしておく。(3時間)
事後学修 わからないことを整理し,質問できるようにしておく。(3時間)
8 A,C 植物の繁殖方法(栄養繁殖)を実践を通じて学ぶ
事前学修 前日の第6回講義内容をよく復習し,栄養繁殖可能な植物の種類をしらべる。(3時間)
事後学修 わからないことを整理し,質問できるようにしておく。(3時間)
9 A 栽培植物の生殖成長(果実や種子)の特性  
花を咲かせ,実をならせるための技術を学ぶ。
事前学修 花や種子の構造を予習しておく。(3時間)
事後学修 わからないことを整理し,質問できるようにしておく。(3時間)
10 A 栽培植物の成熟の特性
特に、果実の成熟について,その特性と良品質果実生産技術について学ぶ
事前学修 植物の組織器官における老化現象について予習しておく。(3時間)
事後学修 わからないことを整理し,質問できるようにしておく。(3時間)
11 A,C,D 果実の熟度を評価する方法を学ぶ。 事前学修 成熟した状態で食用とする果実と未成熟で食用とする果実を分類する。(2時間) 
事後学修 わからないことを整理し,質問できるようにしておく。(2時間)
12 A 植物栽培の環境条件と生育:病気の種類と防除方法 事前学修 身近かな植物の病気や害虫を観察しておく。(2時間)
事後学修 わからないことを整理し,質問できるようにしておく。(2時間)
13 A,I これまでの講義内容をまとめ, 小テストを行う。 事前学修 これまでの講義や実習内容をまとめておく。(2時間)
事後学修 1時間  わからないことを整理し,質問できるようにしておく。(1時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

受講生は,中学校の技術・家庭科目において,植物の栽培技術や栽培にかかわる諸問題について理解し、中学生に授業できるようになる.

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 0%
小テスト、小論文 60% 80% 20% 100%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 20% 100% 100%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 10% 100% 100%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 10% 60% 40% 100%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 74% 16% 0% 10% 0% 100%

教科書・参考書

教科書:特定の教科書はない。講義の進捗状況に合わせてプリントや資料を配付する。

参考書:「応用植物科学栽培実習マニュアル」堀内昭作他監修(株)養賢堂

「新版野菜栽培の基礎」池田英男・川城英夫(農文協)

「図説園芸学」萩原勲㈱朝倉書店

「植物栄養・肥料学」山崎耕宇他㈱朝倉書店

オフィスアワー

集中講義のため、オフィスアワーはありませんが、講義内容について質問等はメールでも受け付けます
受講期間以降でも,質問は受け付けます.

その他

フィードバック
・レポート、宿題、小テスト、試験の答案などの返却は、適宜判断するので、指示に従うこと。
・特に指定した課題などは、指定期間内に、修正指示(返却)・再提出などをしてもらう場合もあるので指示に従うこと。

Kahootなどアプリを活用し,小テストを実施する場合があります。そのため,スマホやネットにアクセス可能なタブレット・PCを持参ください。

実務経験のある教員による授業科目