2025年度後期プログラム演習2

曜日・時限 金曜日2時限 期別 後期 週時間数 2
ナンバリング EE230502
開講学科等 工学部-電気電子工学科
教員名 渡邊 俊彦
渡邊 俊彦
職務履歴

https://research.osakac.ac.jp/index.php?%e6%b8%a1%e9%82%8a%e3%80%80%e4%bf%8a%e5%bd%a6

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目的

「プログラム演習1」では,C言語の初歩を学んだ。本演習では,C言語において特徴的な言語仕様である関数とポインタについて重点をおいて学習する。また,整列や探索などの情報検索の基礎となるアルゴリズムのC言語による実現を例題・演習問題としながら本講を進める。本科目を受講する者は「プログラム演習1」を修了しているものとする。

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 C 条件分岐と繰返し 事前学修 シラバスを読み、「プログラミング基礎演習」、「プログラム演習」で学習した内容を十分復習しておく(3時間)
事後学修 演習内容の再確認,教科書の「制御の流れ」を読んで復習する(2時間)
2 C 関数の作成1(関数とは、main関数、ライブラリ関数) 事前学修 教科書の「関数」の章を読んでくる(2時間)
事後学修 どのような関数がC標準に用意されているか用途別に調べておく(2時間)
3 C 関数の作成2(値渡し) 事前学修 教科書の「関数」の章を読み、引数について把握しておく(2時間)
事後学修 演習内容の処理順序をステップ実行で確認しておく(2時間)
4 C 関数の設計1(関数の引数と戻り値、関数と変数) 事前学修 教科書の「データ型」の章を読んで復習しておく。変数と定数の違いについても復習しておく。(2時間)
事後学修 演習内容で型を変更してコンパイルし,結果を確認しておく(2時間)
5 C 関数の設計2(スコープ、宣言と定義、関数と宣言) 事前学修 ヘッダファイルの内容を調べておく(2時間)
事後学修 演習内容で宣言とスコープがどうなっているか注意して復習しておく(2時間)
6 C 関数の設計3(プロトタイプ宣言、関数の汎用性) 事前学修 教科書の「関数」の章と関数の演習内容を総復習しておく(3時間)
事後学修 関数を応用するレポート課題に取り組む(3時間)
7 C ポインタ1(ポインタの概念、関数の引数とオブジェクト(関数の呼び出しと引数)) 事前学修 教科書の「配列とポインタ」の章を読み、コンピュータのメモリ構成についても調べておく(2時間)
事後学修 ポインタに関するレポート課題に取り組む(2時間)
8 C ポインタ2(関数の呼び出しとポインタ、ポインタと配列) 事前学修 教科書の「配列とポインタ」の章を読んでおく。関数の戻り値について復習しておく。(2時間)
事後学修 演習内容で変数の内容がいつ変わるのかに注意して復習しておく(2時間)
9 C 文字列とポインタ(文字と文字配列およびポインタの関係,ポインタで文字列を扱う) 事前学修 教科書の「文字の集まりを配列に格納する」の節を読み,規則を把握しておく(3時間)
事後学修 演習内容で配列の内容の変化に注意してステップ実行等で確認しつつ復習しておく(3時間)
10 C 入出力処理1(ファイルへの書き込み) 事前学修 教科書の「Cプログラムから呼び出す入出力関数」の節を読んでおく。オペレーティングシステムの仕組みについて調べておく。(2時間)
事後学修 演習内容を復習し,色々なアプリケーションで出力ファイルを開いてみる(2時間)
11 C 入出力処理2(ファイルからの読込み、統計処理の基礎) 事前学修 高校や大学で学習した統計の基礎について復習しておく(2時間)
事後学修 演習内容について,表計算ソフトによる計算と比較しながら復習しておく(2時間)
12 C 情報検索アルゴリズムの基礎
構造体構造体のメンバ定義、構造体のポインタ、メンバの参照
事前学修 情報検索アルゴリズムの基本的な考え方を調べておく。教科書の「構造体と共用体」を読んでおく。オブジェクト指向の概念を調べておく。(3時間)
事後学修 構造体を扱うレポート課題に取り組む(3時間)
13 C まとめ 事前学修 これまでの内容を教科書,演習問題,宿題,レポート内容を参照して総復習する(3時間)
事後学修 全体で不明な箇所を復習しておく(3時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

〇 2024年度以降の入学生
下記リンク先のカリキュラム・マップを参照.
URL: https://www.osakac.ac.jp/about/policy/faculty/
〇 2023年度以前の入学生
修得する資質・能力:知識・理解力、応用力【DP-E-1-1】
1.機能に合った関数を自分で作成して組み合わせてある程度の規模のプログラムが作成できる。
2.ポインタの概念と用法を理解し、アルゴリズムの中である程度活用できる。
3.基本的な文字列の操作ができる.
4.テキストファイルの入出力ができ,他のアプリケーションと連携できる.
5.基礎的なアルゴリズムを理解し,適切に利用できる.

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 60% 70% 20% 10% 100%
小テスト、小論文 0%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 20% 50% 20% 30% 100%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 20% 20% 10% 70% 100%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 0%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 56% 16% 2% 14% 12% 100%

教科書・参考書

「明快入門 C」林晴比古 SBクリエイティブ
また,多くの入門書が市販されているので、それらを自主的に参考書として参照されたい。
なおプログラムの例題と演習問題については時間中に電子配布する。

オフィスアワー

オフィスアワーの開設時間と場所は、木曜日、13:00-14:30、A号館3階教員室41です。

その他

学生の要望に応じて、適宜、課題やテストの解答を説明する。

実務経験のある教員による授業科目

多くのシステム設計開発、プログラム設計開発経験(10年)を活かしてプログラミングの基礎と応用のポイントをわかりやすく講述する。