2025年度前期プログラム演習1

曜日・時限 木曜日1時限 期別 前期 週時間数 2
ナンバリング EE230501
開講学科等 工学部-電気電子工学科
教員名 渡邊 俊彦
渡邊 俊彦
職務履歴

https://research.osakac.ac.jp/index.php?%e6%b8%a1%e9%82%8a%e3%80%80%e4%bf%8a%e5%bd%a6

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目的

コンピュータは,他の道具と違い,プログラムを書くことでいくらでも自分で新しい道具として活用することができる。しかし,思いどおりの機能をコンピュータで実現するためには,コンピュータの仕組みを学びつつ,自らプログラミングする技術を十分身につけることが必須となる。
本演習では,C言語の初歩を学ぶ。C言語は高級言語でありながらシステムプログラムの記述もできるなどアセンブリ言語に近い側面も持っており,応用場面は極めて広い。また,C言語は,近年の主流であるC#やJavaScript,Python,PHPなどの言語の基礎ともなっている。主体的に積極的に取り組みマスタしてほしい。本講では,演習形式で,数値計算などの問題を通して,言語仕様とプログラミングテクニックを修得する。
本「プログラム演習1」と「プログラム演習2」の両方を修得することによってC言語とプログラミングの基礎を学ぶことになるので,両方の受講を望む。また,プログラミングの基礎的な内容を学ぶ「プログラミング基礎演習」を履修しておくことが望ましい。

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 C 整数計算,実数計算および結果の表示 事前学修 シラバスを読み、「プログラミング基礎演習」で学んだ基礎的な内容を復習しておく(2時間)
事後学修 演算順序の宿題をする(2時間)
2 C 変数の使用変数の宣言、値の代入、演算子、変数と定数、データ型 事前学修 教科書の「データ型」,「演算子」の章を読んでくる(2時間)
事後学修 演習のプログラムの動作を教科書を参照しつつ確認する(2時間)
3 C キーボード入出力scanf関数,printf関数と書式指定 事前学修 教科書の「Cプログラムから呼び出す入出力関数」の節を読み、処理の流れを確認しておく(2時間)
事後学修 演習のプログラムの動作を教科書を参照しつつ確認する(2時間)
4 C プログラムの分岐1(関係演算子と論理演算子、条件の指定) 事前学修 教科書の「Cで行う比較・論理演算」「制御の流れを分岐させる」の節を読んでおく。フォローチャートの記法について調べておく。(3時間)
事後学修 演算子の宿題をする(3時間)
5 C プログラムの分岐2(if文,if文内の複文) 事前学修 教科書の「制御の流れを分岐させる」の節を読んでくる(2時間)
事後学修 演習のプログラムの動作を教科書を参照しつつ確認する。演習のプログラムのフローチャートを確認しておく。(2時間)
6 C プログラムの分岐3(if多重文,switch文) 事前学修 教科書の「条件により分岐先を選択する」の節を読んでくる(2時間)
事後学修 プログラムの分岐に関するレポートを作成する(2時間)
7 C 繰り返し1(for文) 事前学修 教科書の「同じ処理を繰り返し実行する・2」の節を読み、処理の流れを把握しておく。(2時間)
事後学修 演習のプログラムの処理順序をステップ実行で繰り返し確認しておく(2時間)
8 C 配列1(一次元配列とfor文) 事前学修 教科書の「配列にデータを格納する」の節を読み、メモリ上の配置を確認しておく。(3時間)
事後学修 プログラムを実行し、配列のどの部分が変化するかを再確認しておく(3時間)
9 C 配列2(多次元配列とfor文のネスト) 事前学修 教科書の「配列にデータを格納する」の節を読み、多次元の構造がメモリ上にどのように配置されるかを把握しておく。(2時間)
事後学修 演習のプログラムの実行順序の変化をステップ実行で繰り返し確認しておく(2時間)
10 C 繰り返し2(while文,do-while文,goto文) 事前学修 教科書の「同じ処理を繰り返し実行する」の節を読んでくる(2時間)
事後学修 演習のプログラムの繰り返し終了のタイミングを確認しておく.他の繰り返しとの違いも復習しておく.(2時間)
11 C 繰り返しの制御1(無限ループ) 事前学修 教科書の「制御の流れ」の章を読み、どういう問題に適した記法かを掴んでおく(2時間)
事後学修 演習のプログラムの動作を教科書を参照しつつ確認する。制御による順序の変化を確認しておく。(2時間)
12 C 繰り返しの制御2(break文,continue文,フラグの利用)
多重繰り返し(ネスト,条件分岐との組み合わせ)
事前学修 教科書の「制御の流れ」の章を読み、順序制御により繰り返し変数がどう変化するかを把握しておく3時間)
事後学修 繰り返しを応用するレポート課題に取り組む(3時間)
13 C まとめ 事前学修 これまでの内容を教科書,演習問題,宿題,レポート内容を参照して総復習する(3時間)
事後学修 全体で不明な箇所を復習しておく(3時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

〇 2024年度以降の入学生
下記リンク先のカリキュラム・マップを参照.
URL:https://www.osakac.ac.jp/about/policy/faculty/
〇 2023年度以前の入学生
修得する資質・能力:知識・理解力、応用力【DP-E-1-1】
1.実数計算のプログラムの読み書きができるようになる.
2.整数計算を利用したプログラムの読み書きができるようになる.
3.適切な変数の使用ができるようになる.
4.標準入出力が自在に活用できるになる.
5.分岐の条件指定が適切にできるようになる.
6.繰り返し制御文が読め,動作がわかるようになる.
7.一次元配列とfor文が活用できるようになる.

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 60% 70% 20% 10% 100%
小テスト、小論文 0%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 20% 80% 10% 10% 100%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 20% 20% 10% 70% 100%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 0%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 62% 14% 8% 2% 14% 100%

教科書・参考書

「明快入門 C」林晴比古 SBクリエイティブ 

プログラムの例題と演習問題については時間中に電子配布する。

オフィスアワー

木曜日13:00~14:30 A号館3階41教員室

その他

学生の要望に応じて、適宜、課題やテストの解答を説明する。

実務経験のある教員による授業科目

多くのシステム設計開発、プログラム設計開発経験(10年)を活かしてプログラミングの基礎をわかりやすく講述する。