2025年度前期機械設計製図1

曜日・時限 火曜日1時限,火曜日2時限 期別 前期 週時間数 4
ナンバリング EJ330206
開講学科等 工学部-機械工学科
教員名 谷垣 健一
谷垣 健一
職務履歴

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、荻 博次
荻 博次
職務履歴

目的

機械の設計においては、その機械の使用目的や要求性能に合うように、構造、必要部品、操作方法などを総合的に検討し、全体をよく調和させて具体的な物として実現することが必要である。そのためには、機械工学や電気工学を基礎とする種々の機器の構造、作動原理に対する幅広い知識を基盤として、目的に合う機械を設計できることが求められる。
また、製図では単に与えられた図面を模して描くというだけでなく、材料特性や加工技術を考慮して機械を設計した設計者が、設計した機械の機能を満足するために、部品をどのように製作してほしいかを正しく製作者に伝える図面を描かねばならない。
この科目では、いくつかの基本的な機械構成要素をとりあげ、それらを設計・製図することにより、既に習得した図学基礎、機械製図基礎、材料力学、機械材料学、加工学、機械要素設計などの科目を総合して、機械設計を行う能力を養うことを目的としている。

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 A,C 授業の進め方の説明
線および文字の書き方
Vブロックの製図1
Vブロックの目的、使用法、形状、寸法、材料、加工法の理解
事前学修 シラバスを読んでくる.
一年次に受講した「機械製図基礎」を復習すること.(2時間)
事後学修 配布資料をよく読み、演習問題を理解する(2時間)
2 C Vブロックの製図2
Vブロックの形状、寸法、幾何公差を理解し、演習問題に対する解答を作成する
第三角法を理解し図面の配置を考える
事前学修 機械製図基礎、機械要素設計、加工学などの教科書の該当部分を読む(1時間)
事後学修 第三角法を理解し図面の配置を考える(1時間)
3 C Vブロックの製図3
各自に与えられた寸法のVブロックの製図および演習問題解答を完成させる
事前学修 表面粗さ、幾何公差の表示法を理解してくる(1時間)
事後学修 分からないことを整理し、次回に質問する(1時間)
4 A,C ボルト・ナットの製図1
ねじの構造の理解と各自に与えられたボルトナットの規格、寸法を配布資料をもとに決定する
事前学修 課題に対する配布資料をよく読む(1時間)
事後学修 各自のボルト・ナットの形状寸法を理解する(1時間)
5 C ボルト・ナットの製図2
ボルト・ナットに関する演習問題の解答作成と図面の配置の検討
締結ユニットの製図
事前学修 演習問題の解答に必要な機械要素設計の教科書を読んでくる(1時間)
事後学修 機械製図基礎の教科書を読みねじの製図法を復習する(1時間)
6 C ボルト・ナットの製図3
各自に与えられたボルト・ナットを用いた締結ユニットの製図
演習問題の解答作成
事前学修 機械製図基礎の教科書を読みねじの製図法を復習する(1時間)
事後学修 分からないことを整理し、次回に質問する(1時間)
7 A,C 限界ゲージの製図1
限界ゲージの役目と公差の理解
各自の課題に対する公差の計算
事前学修 課題に対する配布資料をよく読む(1時間)
事後学修 機械材料、加工に関する教科書の必要箇所を読む(1時間)
8 C 限界ゲージの製図2
限界ゲージの構造と材料、製作法の理解
演習問題の解答作成
事前学修 機械製図基礎、計測工学の教科書を読み、公差とはめあい、限界ゲージの役目を理解する(1時間)
事後学修 演習問題の解答、製図を完成するために不足している部分を調べる(1時間)
9 C 限界ゲージの製図3
限界ゲージに関する演習問題の解答と製図
事前学修 演習問題の解答、製図を完成するために不足している部分を調べてくる(1時間)
事後学修 分からないことを整理し、次回に質問する(1時間)
10 A,C 円錐クラッチの製図1
円錐クラッチの構造の理解
事前学修 課題に対する配布資料をよく読む(1時間)
事後学修 機械要素設計、材料、加工の教科書の必要箇所を読む(1時間)
11 C 円錐クラッチの製図2
円錐クラッチの構造、公差の理解と演習問題の解答作成
事前学修 機械要素設計、材料、加工の教科書の必要箇所を読んでくる(1時間)
事後学修 演習問題の解答、製図を完成するために不足している部分を調べる(1時間)
12 C 円錐クラッチの製図3
演習問題の解答作成
課題の構造、公差がなぜ必要なのかをを理解しながら、円錐クラッチの製作図を描く
事前学修 演習問題の解答、製図を完成するために不足している部分を調べてくる(1時間)
事後学修 分からないことを整理し、次回に質問する(1時間)
13 A,C 全体総括
未完成の課題を全て完成させる
事前学修 これまでの講義を振り返り、理解が不足している部分を見つけておく(2時間)
事後学修 理解が不足していた部分、未解決の部分を調査する(2時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

〇修得する資質・能力:知識・理解力,応用力【DP-J-1-1】
 ・部品の形状、寸法、公差などをどのように決定するのかを理解し,説明できる.
 ・機械要素の設計のために、部品の適切な材料、公差、加工法を選択できる.
〇修得する資質・能力:創造力【DP-J-4-1】
 ・設計者の意図する機械を製作するために、部品をどのように製作してほしいかを製作者に正しく伝えることができる図面の製図ができる.
 ・基礎的ないくつかの機械要素に要求される機能を実現するための問題を解決できる.

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 0%
小テスト、小論文 0%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 50% 30% 40% 30% 100%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 0%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 50% 30% 40% 30% 100%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 30% 40% 0% 30% 0% 100%

教科書・参考書

教科書:「JISにもとづく標準製図法」大西清,理工学社
または「JIS機械製図の基礎と演習」熊谷信男,阿波屋義照,小川徹,阪本勇,共立出版
参考書:「新編JIS機械設計製図」吉澤武男編著清,森北出版
その他に、図学基礎、機械製図基礎、材料力学、機械材料学、加工学、機械要素設計などの科目の教科書、参考書

オフィスアワー

時間:授業日の昼休み
場所:A棟2階教員室3(A-S264)
学内外の用務のため、オフィスアワーでも教員が教員室に不在の可能性があります。

その他

製図用具を各自持ってくること
既に習得した図学基礎、機械製図基礎、材料力学、機械材料学、加工学、機械要素設計などの科目の総合力を身につけることを重視しています
製図課題は全て提出すること
上記内容は、諸般の事情により変更することがあります

実務経験のある教員による授業科目