2025年度前期総合ゼミナール

曜日・時限 月曜日2時限 期別 前期 週時間数 2
ナンバリング GF110102,GP110102,KC110102,KD110102
開講学科等 工学部-建築学科
情報通信工学部-情報工学科
情報通信工学部-通信工学科
建築・デザイン学部-建築・デザイン学科 建築専攻
建築・デザイン学部-建築・デザイン学科 空間デザイン専攻
教員名 中里見 博
中里見 博
職務履歴

https://research.osakac.ac.jp/index.php?%e4%b8%ad%e9%87%8c%e8%a6%8b%e3%80%80%e5%8d%9a

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目的

この授業は、受講生が「日本国憲法に出会う」授業にしたいと思います。学生が主体的に学ぶことを尊重しながら、学生が憲法の重要性を理解し、次代の憲法を「創りあげていく力」をつけることをねらいにしています。
日本国憲法には国民の人権が豊富に規定され、民主的政府がデザインされています。ところが、人権や民主主義は、政治や社会でねじ曲げられているのが現状です。このような現状を理解し、変えていくには、学生一人ひとりの思考力が深まらなければならず、ただ単に受け身で憲法を学び、条文を「理解」あるいは「暗記」するのでは不十分です。そこで、少人数のゼミナール形式の強みをいかして、学生の主体的、積極的な学習を尊重した授業をします。

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 A,B,F 受講上のガイダンス
憲法の基礎
事前学修 シラバスをよく読み、「憲法とはどういう法か」について予備知識を得ておくこと。
(2時間)
事後学修 授業内容を振り返り、学んだことの理解を深めること。
(2時間)
2 A,B,F 憲法制定と「押し付け」 事前学修 日本国憲法はGHQの「押し付け」であるという考えについて、調べること。
(2時間)
事後学修 授業内容を振り返り、学んだことの理解を深めること。
(2時間)
3 A,B,F 憲法制定とGHQ① 事前学修 憲法制定にGHQが果たした役割について、調べること。
(2時間)
事後学修 授業内容を振り返り、学んだことの理解を深めること。
(2時間)
4 A,B,F 憲法制定とGHQ② 事前学修 ベアテ・シロタ・ゴードンについて、予備知識を得ておくこと。
(2時間)
事後学修 授業内容を振り返り、学んだことの理解を深めること。
(2時間)
5 A,B,F 憲法制定と憲法研究会「憲法草案要綱」① 事前学修 憲法制定に、憲法研究会という民間グループが果たした役割について調べること。
(2時間)
事後学修 授業内容を振り返り、学んだことの理解を深めること。
(2時間)
6 A,B,F 憲法制定と憲法研究会「憲法草案要綱」② 事前学修 憲法研究会の「憲法草案要綱」と日本国憲法の関係について、調べること。
(2時間)
事後学修 授業内容を振り返り、学んだことの理解を深めること。
(3時間)
7 A,B,F 憲法と帝国議会①

事前学修 新憲法草案を審議した帝国議会、とくに鈴木義男議員について調べること。
(2時間)
事後学修 授業内容を振り返り、学んだことの理解を深めること。
(3時間)
8 A,B,F 憲法と帝国議会② 事前学修 憲法制定をめぐるドラマの全体像について、考えをまとめておくこと。
(2時間)
事後学修 授業内容を振り返り、学んだことの理解を深めること。
(3時間)
9 A,B,F 憲法と人権① 人権のグループワーク 事前学修 憲法の人権規定で、もっとも関心のある人権を考えておくこと。
(2時間)
事後学修 授業内容を振り返り、学んだことの理解を深めること。
(3時間)
10 A,B,F 憲法と人権② 人権のグループワーク 事前学修 自分のグループの発表内容を準備すること。
(2時間)
事後学修 授業内容を振り返り、学んだことの理解を深めること。
(3時間)
11 A,B,F 憲法と民主主義① 選挙で学生のAさんを当選させるには 事前学修 選挙の立候補と選挙運動について調べること。
(2時間)
事後学修 授業内容を振り返り、学んだことの理解を深めること。
(3時間)
12 A,B,F 憲法と民主主義② 選挙で学生のAさんを当選させるには 事前学修 選挙制度について調べておくこと。
(2時間)
事後学修 授業内容を振り返り、学んだことの理解を深めること。
(3時間)
13 A,B,F 学習の振り返りとまとめ 事前学修 授業で学んだことを振り返っておくこと。
(2時間)
事後学修 授業内容を振り返り、学んだことの理解を深めること。
(3時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

〇修得する資質・能力:知識・理解力、応用力
・憲法改正について、現在起きている政治の動き、各政党の提案内容を理解できる。
・憲法改正とはいかなる問題かを理解できる。
・憲法改正問題を、憲法の制定史と日本の戦後史の中で理解できる。
・憲法改正の諸論点について理解できる。
・憲法の人権の全体像について理解できる。
・以上の知識を用いて、社会の発展のために貢献できる。

本科目に関連するディプロマ・ポリシー項目
〇 2024年度以降の入学生
 下記リンク先のカリキュラム・マップを参照.
 URL: https://www.osakac.ac.jp/about/policy/faculty/
〇 2023年度以前の入学生
 修得する資質・能力:態度・志向性 【工学部DP(1)】【DP-U-3-1】【DP-P-3-1】【DP-F-3-1】

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 0%
小テスト、小論文 0%
グループワーク 50% 20% 20% 30% 30% 100%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 50% 40% 20% 40% 100%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 0%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 0%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 30% 20% 35% 15% 0% 100%

教科書・参考書

教科書は使用せず、適宜プリントを配付する。
わかりやすい入門書を参考書としてかかげる(本学図書館にあり)
ぼうごなつこ『100日くらいで理解できる憲法入門 ─マンガで比較&解説 日本国憲法・明治憲法・自民党改正草案』オクムラ書店、2021年。

オフィスアワー

【授業期間中】月曜日12:30~14:00、火曜日12:30~14:00
 寝屋川キャンパス新棟1階01研究室。

その他

この授業では、自分で調べたり、学生どうしで話し合ったり、授業で発表したりする機会が多くあります。
この授業を受ける学生は、広く社会や政治、あるいは人権や差別の問題などに関心がある方が有利です。それらの問題に関心がない場合は、授業は楽しくなく、成績も悪くなる可能性がありますので留意してください。

試験は行なわず、授業内の課題によって評価する。
レポート課題などの返却は、適宜判断するので、指示に従うこと。
交通機関の遅延を除き、30以上の遅刻は認めない(入室を認めない)
受講者は正当な欠席理由がない限り必ず出席すること。欠席の場合は事前に(または事後速やかに)メールで欠席理由を連絡すること(nakasatm@oecu.jp)
5回を超えて欠席した場合は、原則E評価となる。

実務経験のある教員による授業科目