2025年度前期教育制度論

曜日・時限 月曜日2時限 期別 前期 週時間数 2
ナンバリング GF110117,GP110116,KC110116,KD110116
開講学科等 工学部-建築学科
情報通信工学部-情報工学科
情報通信工学部-通信工学科
建築・デザイン学部-建築・デザイン学科 建築専攻
建築・デザイン学部-建築・デザイン学科 空間デザイン専攻
教員名 佐野 正彦
佐野 正彦
職務履歴

https://research.osakac.ac.jp/index.php?%e4%bd%90%e9%87%8e%e3%80%80%e6%ad%a3%e5%bd%a6

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目的

現代学校教育に関する社会的及び制度的事項についての基礎的知識を習得し、内外の教育課題とその解決のための諸政策・制度の有効性を理解するとともに、学校と地域との連携に関する理解及び学校安全への対応に関する基礎的知識を習得すること
到達目標: 
1. 学校を巡る状況の変化、子どもの生活の変化の理解と、変化に応じた指導上の課題の確認と具体的対策・政策を理解することができる(1-1-1・2・3)
2.諸外国の教育事情や教育改革の動向を理解することができる(1-1-4)
3.公教育の原理・理念の理解と基盤となる教育関連法規を理解することができる(1-2-1・2)
4.教育行政の理念と仕組みを理解することができる(1-2-3)
5.地域との連携・協働による開かれた学校づくりの意義・方法の理解とこれまでの歴史的経緯・事例を理解することができる(1-2-1・2)
6.学校保健安全法にもとづく学校の危機管理・安全対策の重要性と具体的方策について理解することができる(1-3-1)
7.安全教育の課題と進め方を理解することができる(1-3-2)
*( )内の数字は、再課程認定時にコアカリキュラムに示された目的と対応する番号
8. 本科目を受講することで,本学のディプロマポリシーである、豊かな人格形成の基盤となる教養と、社会とのかかわりを考える力を修得することを通して、
(DP-1)【手】手が動かせること(行動する力):学修した知識や技能を組み合わせて活用し、与えられた課題に着手できる
(DP-2)【頭】画が描けること(考える力):自ら課題をみつけ、問題解決のための計画・シナリオを描き実行することができる
(DP-3)【心】コミュニケーションができること(協働する力):人の考えを聞いて理解し、自分の考えも適切に人に伝えられることができる

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 対面 導入授業の目標、内容、評価について
事前学修 シラバスを読んでおく(2時間)
事後学修 ノート、資料の見直し(2時間)
2 対面 公教育制度の基本原理・理念(1)教育基本法、学校教育法等、教育関連法規と公教育制度
 
事前学修 学校選択のメリット・デメリットを考える(2時間)
事後学修 レポート作成(2時間)
3 対面 公教育制度の原理と理念(2)学区制度と学校選択をめぐる教育改革論議の検討 事前学修 配布資料を読んでおく(2時間)
事後学修 ノート、資料の見直し(2時間)
4 対面 教育費問題を考える(1) 国際比較の中での日本の教育財政制度の特徴  事前学修 配布資料を読んでおく(2時間)
事後学修 ノート、資料の見直し(2時間)
5 対面 教育費問題を考える(2) 高等教育無償化への国際的動向と日本の課題(奨学金制度と授業料)  事前学修 配布資料を読んでおく(2時間)
事後学修 レポート作成(2時間)
6 対面 学力を保障する制度(1) 学力問題に対する各国の取り組みと日本の特徴(PISA型学力への対応)  事前学修 配布資料を読んでおく(2時間)
事後学修 PISAの問題を解き、その問題の特徴、想定する学力観について分析する(2時間)
7 対面 学力を保障する制度(2) 全国学力調査結果を通してみる学力と地域・家庭・学校の影響 事前学修 全国学力調査および秋田県の学力対策に関する配布資料を読んでおく(2時間)
事後学修 レポート作成(2時間)
8 対面 子どもの生活変化と学校の課題(1)社会と教育:子どもの貧困問題を通して考える学校教育の課題 事前学修 世界的な貧困や社会的格差拡大の現実とその背景に関するデータ・情報を集めてくる(2時間)
事後学修 ノート、資料の見直し(2時間)
9 対面 子どもの生活変化と学校の課題(2) 学力の規定要因  事前学修 日本の学力テストの結果に関する資料を読んで、学力に影響を与える要因について考えておく(2時間)
事後学修 学力に影響をあたえる諸要因(家庭環境、学校、地域、個人の資質等)を考え、その影響の仕方を図式化する(レポート)(2時間)
10 対面 子どもの権利保障と学校教育(1) 体罰問題を考える 事前学修 体罰の是非、教育的効果について考えておく(2時間)
事後学修 ノート、資料の見直し(2時間)
11 対面 子どもの権利保障と学校教育(2) 教師の懲戒権と子どもの権利 事前学修 配布資料を読んでおく(2時間)
事後学修 レポート作成(2時間)
12 対面 教育行政の理念と仕組み 教育委員会制度の役割と課題  事前学修 神戸市の教員間のいじめ問題と教育委員会の対応に関する配布資料を読んで感想をまとめておく(4時間)
事後学修 ノート、資料の見直し(4時間)
13 対面 開かれた学校づくりのための地域との連携・協働の必要性と課題 
学校保健安全法にもとづく学校の危機管理・安全対策の必要性と課題:安全対策・安全教育の先進的事例に学ぶ  
事前学修 配布資料を読んでおく4時間)
事後学修 レポート作成(4時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

〇修得する資質・能力:知識・理解力、応用力(大学DP)
・現代社会をより豊かに生きていくための幅広い知識を有する。
・現代社会における複数の重要問題を理解でき、新しい考え方を発想する自由な思考、柔軟で多角的・複眼的な思考ができる。
* 2024 年度以降の入学生 ディプロマ・ポリシー https://sites.google.com/oecu.jp/syllabus2025/ 参照
 (それ以前の入学生  https://www.osakac.ac.jp/about/policy/ 参照)

〇教職科目としての具体的到達目標
1.学校を中心とした教育制度についての理解ができる。
2.教育に関する法令の基礎的事項の理解ができる。
3.現在の教育改革の動向について理解を深めながら、教育に関する社会的、制度的および経営的な基本的事項を習得している。
4.学校と社会の関係を理解し、社会に開かれた学校の課題について考えることができる。

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 0%
小テスト、小論文 60% 50% 30% 20% 100%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 40% 50% 20% 20% 10% 100%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 0%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 0%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 50% 26% 0% 20% 4% 100%

教科書・参考書

資料(レジュメ)
指定の教科書はないが、Moodleを授業前後に必ず見ておくこと(参考資料等を配信)
Moodleで提供されている資料は、プリントアウトするか、PC等に保存して散逸しないようにファイル(データとして保存)に綴じておく。

参考書(教科書ではない)
1.乾・佐野他『危機のなかの若者たち―教育とキャリアに関する5年間の追跡調査』東京大学出版会、2017年
2.堀内・佐野他『新版専門高校の国際比較日欧米の職業教育』法律文化社、2006年
3.乾・佐野他『不安定を生きる若者たち―日英比較フリーター・ニート・失業』大月書店、2006年

オフィスアワー

オフィスワーク前期木曜日14:00~15:30( 寝屋川新棟1F 教員室No5)、後期火曜日14:00~15:30(寝屋川新棟1F 教員室No5)

上記のオフィースアワー以外の時間に質問やアドバイスを希望する者は、あらかじめ授業の後や直接研究室((寝屋川新棟1F 教員室No5:伝言板有り)を訪問するか、メール(sano@oecu.jp)をして事前にアポイントメントをとること。なお、寝屋川の研究室を訪ねることが不便な畷の学生については、個別に日時場所を相談しますので、申し込んでください。

その他

失格条件
1.欠席回数4回以上(4回を含む)。
2.授業態度が悪く、教職学生として適格性が欠けると判断された者(授業中の携帯電話、授業と関係のないPCの使用、私語等の注意を2回以上受けた者)。
3.レポート、小テスト、合わせて未提出が4回以上(4回も含む)。

卒業再試験は実施しません。


フィードバック
・レポート、宿題、小テスト、試験の答案などの返却は、適宜判断するので、指示に従うこと。
・特に指定した課題などは、指定期間内に、修正指示(返却)・再提出などをしてもらう場合もあるので指示に従うこと。

その他
1.日頃より教育関連の新聞や雑誌の記事に目を通し、スクラップして現在の教育改革をめぐる動向、特に大阪の状況について整理、把握しておくこと。
2.提出された課題については、期限までに学習し提出すること。

実務経験のある教員による授業科目