2025年度後期電気法規と施設管理

曜日・時限 金曜日3時限 期別 後期 週時間数 0
ナンバリング EE430406
開講学科等 工学部-電気電子工学科
教員名 濱田 俊之
濱田 俊之
職務履歴

https://research.osakac.ac.jp/index.php?%e6%bf%b1%e7%94%b0%e3%80%80%e4%bf%8a%e4%b9%8b

教員情報データベースに遷移します

目的

電気は我が国の経済と国民生活にとって不可欠なエネルギーであり、この大切な電気を供給する電気事業は健全な発達を図ることに加え、感電や漏電火災という危険な面を有していることから、これを防ぐため各種法令により規制が行われている。また、電気施設の管理として、保守・点検等が適切に行われることにより、信頼性の向上や停電や故障のリスクを低減させることが非常に重要である。本講義は、電気事業法や電気設備の技術基準などの電気関係法令ならびに電気施設管理への理解を深め、知識を得ることを目的とする。なお、講師は関連業務に精通した企業の技術者が務める。

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 A, C ・ガイダンス(講義の概要、担当講師と連携企業紹介等)
・電気関係法規の大要と電気事業
(電気関係法規の体系と必要性、法規の変遷等)
事前学修 教科書第1章(1.1)~(1.4)について予習を行う。(2.5時間)
事後学修 電気関係法規の大要について復習を行う。(2.5時間)
2 A,C ・電気事業の目的と事業規制、関連法規
(電源開発に関する法律、再生可能エネルギー利用に関する法律)
事前学修 教科書第1章(1.5)~(1.8)について予習を行う。(2.5時間)
事後学修 電気関係法規の目的と役割について復習を行う。(2.5時間)
3 A, C ・電気工作物の保安に関する法規 1
(電気保安の考え方と電気工作物の種類、事業用電気工作物の保安体制等)
事前学修 教科書第2章(2.1)~(2.5)について予習を行う。(2.5時間)
事後学修 電気保安に係る保安体制について復習を行う。(2.5時間)
4 A,C ・電気工作物の保安に関する法規 2
(一般用電気工作物の保安体制、電気工事・電気用品に係る法律)
事前学修 教科書第2章(2.6)~(2.9)について予習を行う。(2.5時間)
事後学修 電気工事・電気用品に係る法律について復習を行う。(2.5時間)
5 A,C ・電気設備技術基準・解釈1
(電気設備技術基準の構成とその解釈、基本事項_用語の定義)
事前学修 教科書第3章(3.1)~(3.2.1)について予習を行う。(2.5時間)
事後学修 電気設備技術基準の構成と解釈について復習を行う。(2.5時間)
6 A, C ・電気設備技術基準・解釈2
(基本事項_電圧の区分、電線、電路の絶縁、接地工事)
事前学修 教科書第3章(3.2.2)~(3.2.5)について予習を行う。(2.5時間)
事後学修 技術基準の基本事項について復習を行う。(2.5時間)
7 A,C ・電気設備技術基準・解釈3
(基本事項_電気機械器具の施設等、発・変電所等の電気工作物)
事前学修 教科書第3章(3.2.6)~(3.2.10),(3.3)について予習を行う。(2.5時間)
事後学修 電気供給設備の施設について復習を行う。(2.5時間)
8 A,C ・電気設備技術基準・解釈4
(電線路の種類、施設等)
事前学修 教科書第3章(3.4)について予習を行う。(2.5時間)
事後学修 電線路の種類、施設等について復習を行う。(2.5時間)
9 A,C ・電気設備技術基準・解釈5
(電気保安通信、電気使用場所の施設等)
事前学修 教科書第3章(3.5)~(3.6)について予習を行う。(2.5時間)
事後学修 電気使用場所の施設等について復習を行う。(2.5時間)
10 A, C ・電気設備技術基準・解釈6
(電気鉄道及び鋼索鉄道、国際規格の概要、発電設備の電力系統への連系技術要件)
事前学修 教科書第3章(3.7)~(3.10)について予習を行う。(2.5時間)
事後学修 電気鉄道、国際規格、電力の連系技術要件について復習を行う。(2.5時間)
11 A, C ・電気に関する標準規格
(産業標準化の必要性と定義、主な標準規格の制度等)
事前学修 教科書第4章について予習を行う。(2.5時間)
事後学修 産業標準化の必要性、標準規格の制度について復習を行う。(2.5時間)
12 A,C ・電気施設管理1
(電力需給及び電源開発について)
事前学修 教科書5章(5.1)について予習を行う。(2.5時間)
事後学修 電力需給及び電源開発について復習を行う。(2.5時間)
13 A,C ・電気施設管理2
(電力系統の運用、自家用電気設備の保守管理のあり方)
・まとめ
事前学修 教科書5章(5.2)~(5.3)について予習を行う。(2.5時間)
事後学修 自家用電気設備の保守管理のあり方について復習を行う。(2.5時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

学修到達目標DP:
(2024年度以降の入学者)専門知識・技能を修得し、実践する力【DP-E-1】、自らを律し、学び続ける力【DP-E-5】
(2023年度以前の入学者)【DP-E-1-1】,【DP-E-3-2】,【DP-E-4-1】
(1)電気関係の法律を把握し、その必要性を知るとともに電気関係法規の変遷、電気事業法の規制のうち事業規制に関する概要を学ぶ。
(2)電気の安定供給や電気工作物や電気用品に対し、人命や財産を災害から守るため、保安上どのような規制が行われているかを学ぶ。
(3)電気工作物による危険や障害を防止され、技術基準に適合するよう維持することが電気技術者として最も重要であることを学ぶ。
(4)産業標準化の定義や法律との関連性を学ぶことで、電気に関する標準規格の必要性と理解を深める。
(5)電力需給および電源開発、電力系統の運用、そして、自家用電気工作物の保守管理のあり方について概要を理解する。

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 0%
小テスト、小論文 0%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 70% 80% 20% 100%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 30% 50% 50% 100%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 0%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 71% 14% 0% 0% 15% 100%

教科書・参考書

【教科書】「電気法規と電気施設管理 令和7年度版」(著者:竹野正二、出版社名:東京電機大学出版局)

【参考書】「電気設備技術基準・解釈(各出版社)」
     「電気事業法関係法令集(各出版社)」

オフィスアワー

企業所属の講師に講義して頂きます。講義のとき以外の質問の対応は難しいので質問がある場合は授業終了後に直接質問してください。
講義内容以外の問い合わせは電気電子工学科濱田(A号館3階教員室40、オフィスアワーは木曜3限)に連絡ください。※不在の場合もあるのでなるべく事前に連絡をとり調整するようにお願いします)

その他

・本講義は企業連携講座であり、当該分野のプロフェッショナルから講義を受けることができる。講師に敬意をはらい受講すること。出席チェック時に遅刻した者は欠席扱いとする場合がある。講義態度の悪い学生も同様に欠席になる場合があるので注意すること。
・法文の内容確認・専門用語の把握および定着のため、授業計画の学修課題に示した、毎回の講義テーマに関する教科書の当該部分を事前および事後学習を行うこと。
・本講義の評価は日々実施する課題の提出状況と評価点で行う。講義の欠席が多くなると単位修得は極めて難しくなるので注意すること。
・毎回出席して講義を聞くこと、欠席回数が総講義回数の1/3を超える者は、原則E評価とする。
・日々の課題を1/3以上未提出の者は原則E評価とする。
・(注意)卒業後の第二種電気工事士筆記試験免除のためには、本科目の単位を取得する必要がある。
・(注意)本講義は実務経験による電気主任技術者免状取得に関わる認定に必要な科目(科目区分:法規)である。当該科目区分の認定資格を受けたい学生は必ず修得する必要がある(※対象は2019年度以降の電気電子工学科入学者)。

実務経験のある教員による授業科目

 本科目は、実際に電気工事業を営む日本電設工業株式会社に所属する現役の実務担当者によって実施される。