2025年度後期電気電子工学実験4

曜日・時限 金曜日1時限,金曜日2時限 期別 後期 週時間数 4
ナンバリング EE330105
開講学科等 工学部-電気電子工学科
教員名 海老原 聡
海老原 聡
職務履歴

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富岡 明宏
富岡 明宏
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濱田 俊之
濱田 俊之
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目的

実験を通して研究開発の楽しさを味わうことを目的とし、3年次前期までに講義や実験科目で学んだ基礎を4年次の卒業研究へ生かせるよう、考えながら実験をする能力を修得することを目標とする。本科目は(1)電子デバイス分野(光・電子デバイスに関する実験)、(2)高電圧と回転機分野(高電圧実験と直流機、誘導機、同期機の実験)及び(3)計測・制御分野(電波の放射や高周波信号の伝搬に関する実験)から構成される。なお、上記目的は電気電子工学科ディプロマポリシーの知識・理解力、応用力など多くの能力養成につながる。

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 C ガイダンス、(1)金属ナノワイヤーを塗布した半透明電極の作製 事前学修 溶液プロセスによる金属ナノワイヤーの作製手順を予習する(2時間)
事後学修 SEM写真をもとに、金属ナノワイヤーの長さ・太さを計測して統計処理を行う(3時間)
2 C (1)半透明電極の電導度および光学透過率の測定 事前学修 シート抵抗の算出手順を予習しておく(2時間)
事後学修 半透明電極のシート抵抗の算出と光学透過スペクトルをグラフ化(3時間)
3 C (1)スピンコート法による有機EL発光層の作製 事前学修 返却された中間レポートのコメントを読み、データの統計処理・シート抵抗の算出手順など考察を進める(2時間)
事後学修 スピンコートして作製した発光層の明視野・発光像画像を整理する(3時間)
4 C (1)有機ELデバイスの電流/電圧、電流/光出力、
発光スペクトル評価
事前学修 有機ELデバイス構造がどのようなものか予習する(2時間)
事後学修 有機ELデバイスの電気的評価を整理(3時間)
5 I (1)電子デバイス分野の実験の総括 事前学修 レポートの作成を通じて有機ELデバイスの利点と欠点を考察しておくこと(2時間)
事後学修 返却レポートのコメントを読み、考察を深化させてレポートを完成させる(3時間)
6 C (2)高電圧実験(交流高電圧試験) 事前学修 高電圧実験の注意事項をよく読んでおく(2時間)
事後学修 実施したケースのデータを整理しグラフを作成する(3時間)
7 C (2)高電圧実験(雷インパルス試験) 事前学修 インパルス発生装置の原理を予習してお
く(2時間)
事後学修 高電圧実験報告書をまとめる(3時間)
8 C,F (2)回転機の実験(直流機と誘導機) 事前学修 教科書等で直流機、誘導機の基本原理を
理解しておく(2時間)
事後学修 実験データの整理(3時間)
9 C,F,G (2)回転機の実験(同期機) 事前学修 教科書等で同期機の基本原理を理解し
ておく(2時間)
事後学修 回転機実験の報告書をとめる(3時間)
10 C (3)同軸ケーブル中でのパルス波の伝達特性の測定 事前学修 パルス波の伝達特性の宿題を行うこと(2時間)
事後学修 写し取った波形からわかることを考察としてまとめる(3時間)
11 C (3)同軸ケーブル端部でのパルス波の反射特性の測定 事前学修 パルス波の反射特性の宿題を行うこと(2時間)
事後学修 宿題と実験データの相違に注意して考察を行うこと(3時間)
12 C,F (3)モノポールアンテナ給電点での反射特性測定 事前学修 モノポールアンテナの反射特性の宿題を行うこと(2時間)
事後学修 パルスの伝搬経路に注意して考察をまとめること(3時間)
13 C,F (3)グランドプレーン上での電磁波の伝達特性の測定、 (2)回路分野及び(3)計測・制御分野の実験の総、 事前学修 電磁波の伝達特性の宿題を行うこと(2時間)
事後学修 パルス波形とスペクトルの関係を考察すること(3時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

〇 修得する資質・能力:コミュニケーション力、態度・志向性【DP-E-2-1,DP-E-2-2】
 1.各分野の知識をもとにして、実験器具を適切に用いて決められた実験を行うことができる
〇 修得する資質・能力:知識・理解力、応用力【DP-E-1-1】
 2.実験データを適切にグラフや表に表わすことことができる
〇 修得する資質・能力:創造力【DP-E-4-1】
 3.1及び2をレポートにまとめた上で、実験結果の考察を記述できる

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 0%
小テスト、小論文 0%
グループワーク 5% 50% 50% 100%
プレゼンテーション 5% 50% 50% 100%
レポート、宿題 60% 20% 20% 20% 20% 20% 100%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 0%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 30% 100% 100%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 12% 12% 17% 47% 12% 100%

教科書・参考書

担当教員が独自に作成したテキストを配布して、使用する。

オフィスアワー

富岡明宏:火曜日、10:40-12:10、W号館 2階 W201
濱田俊之:木曜日、13:00-14:30、A号館(新棟)3階教員室40
海老原聡:火曜日、 9:00-10:30、A号館(新棟)3階教員室42
大学へ入学以後、実験については相当の時間を費やしたはずである。本実験科目がその集大成となるよう、各自自覚して実験に臨むこと。

その他

レポートはすべてチェックし、合格レベルでない場合は個別に問題点を指摘し返却しますので再提出しないといけません。

実務経験のある教員による授業科目

富岡明宏:S61年5月~S63年9月の間、理化学研究所で研究員として勤務した。この研究者としての実務経験を、実験4での指導に生かしている。具体的には、受講生が実験4履修の後に行う卒業研究、大学院での研究において直面する問題を分析し、これを解決する能力が育成できるような実験科目の運営を行っている。つまり実験中、あるいは事後学習に向けた指示・示唆を行う際、予期せぬ実験結果が妥当なものか、妥当でない場合にはどういう原因に起因するか、考察するよう誘導するなどの指導である。
濱田俊之:公営企業及び地方自治体において電気工作物や情報通信設備の維持管 理を行った経験を活かし実験指導を行う。