2025年度後期情報セキュリティ工学

曜日・時限 月曜日3時限 期別 後期 週時間数 2
ナンバリング GP331407
開講学科等 情報通信工学部-情報工学科
教員名 藤田 玄
藤田 玄
職務履歴

https://research.osakac.ac.jp/index.php?%e8%97%a4%e7%94%b0%e3%80%80%e7%8e%84

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目的

情報化社会の現代における情報ネットワークシステムは,インターネットに見られるように世界規模のものとなっている.このような情報ネットワークには不特定多数の使用者がおり,悪意を持った使用者からシステムを守る情報セキュリティ技術は,安全なネットワーク社会を実現する上で必要不可欠である。情報セキュリティは,暗号理論などのアルゴリズム的な分野とネットワークのサイバー犯罪に対するネットワークセキュリティの分野に分類されるが,近年の電子化社会への移行に伴い,必ずしも独立した分野ではなくなっているため,本講義では,この両分野に含まれる情報セキュリティの基盤技術を理解するとともに,様々な応用技術の構成要素や標準化との関連知識も身につける.

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 A,C 情報セキュリティ概要
・情報セキュリティの3要素(機密性・完全性・可用性)
事前学修 シラバスを読む(1時間)
事後学修 関連文献を調査する(4時間)
2 A,C セキュリティの脅威と評価
・ウィルスやマルウェア等によるリスク
事前学修 著名なセキュリティの脅威の事例を調べる(2時間)
事後学修 セキュリティの脅威に関する演習を復習する(3時間)
3 A,C 暗号の歴史:カエサル暗号からエニグマまで 事前学修 古典的な暗号に関して調べる(2時間)
事後学修 古典的な暗号に関する演習を復習する(3時間)
4 A,C 現在の共通鍵暗号
・データの暗号化、復号
事前学修 AESに関して予習する(2時間)
事後学修 共通鍵暗号に関する演習を復習する(3時間)
5 A,C Diffie-Helmanの鍵共有アルゴリズム
事前学修 教科書の該当範囲を予習する(2時間)
事後学修 鍵共有アルゴリズムに関する演習を復習する(3時間)
6 A,C RSA暗号の仕組み 事前学修 RSA暗号に関して予習する(2時間)
事後学修 RSA暗号に関する演習を復習する(3時間)
7 A,C 代表的な公開鍵暗号 事前学修 教科書の該当範囲を予習する(2時間)
事後学修 公開鍵暗号に関する演習を復習する(3時間)
8 A,C 量子マネーと量子暗号 事前学修 関連文献調べて予習する(2時間)
事後学修 量子暗号に関する演習を復習する(3時間)
9 A,C ディジタル署名
・電子署名
事前学修 ディジタル署名と公開鍵暗号の違いを調べる(2時間)
事後学修 ディジタル署名に関する演習を復習する(2時間)
10 A,C クライアント認証方式
・ユーザ認証とアクセス管理
・公開鍵認証基盤(PKI)
事前学修 関連文献調べて予習する(2時間)
事後学修 クライアント認証方式に関する演習を復習する(2時間)
11 A,C ネットワーク階層とセキュリティ
・データの盗聴、改ざん、なりすまし
事前学修 ネットワーク階層モデルに関して復習する(2時間)
事後学修 ネットワーク階層のセキュリティ技術に関する演習を復習する(2時間)
12 A,C セキュアプログラミング 事前学修 セキュアプログラミングに関して調査する(2時間)
事後学修 セキュアプログラミングに関する演習を復習する(2時間)
13 A,C 不正アクセスとその概要 事前学修 不正アクセスに関して調査する(2時間)
事後学修 不正アクセスに関する演習を復習する(2時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

〇習得する資質・能力: 知識・理解【DP-P-1-1】
・セキュリティの3要素が理解できる

〇習得する資質・能力: 応用力・コミュニケーション力・創造力【DP-P-2-1】【DP-P-2-2】
・公開鍵暗号の仕組みや役割が理解できる
・電子署名や公開鍵認証基盤の仕組みが理解できる

〇習得する資質・能力: 態度・志向性【DP-P-3-3】
・公開鍵暗号の仕組みや役割が説明できる

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 0%
小テスト、小論文 70% 50% 20% 10% 10% 10% 100%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 30% 50% 20% 20% 10% 100%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 0%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 0%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 50% 20% 13% 10% 7% 100%

教科書・参考書

参考書:「情報セキュリティ白書 2024」IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
    「暗号解読」上・下サイモン・シン新潮文庫

オフィスアワー

質問等あればSlack の「情報セキュリティ工学」チャンネルで行ってください。

その他

授業内外の課題について、解答あるいは考え方を適宜解説する。

実務経験のある教員による授業科目