2025年度前期機械工学入門

曜日・時限 木曜日3時限 期別 前期 週時間数 2
ナンバリング EJ120301
開講学科等 工学部-機械工学科
教員名 田代 徹也
田代 徹也
職務履歴

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井岡 誠司
井岡 誠司
職務履歴

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目的

 工学」とは「人間の生活に役立つ製品、製法あるいは技術を確立するために必要な学問」と定義されている。「機械工学」は、このような「工学」の中心をなす大きな柱の1つであり、「もの造り」とそれを取り巻くいろいろな技術について探求する学問分野であって「もの造り」を通じて社会の基盤を支えていると言える。本講義で大学で段階的に学んでいく機械工学のさまざまな講義・演習・実験・実習等の全体的な流れを把握し、機械工学の姿を理解する。また、現代では製品に電子部品が組み込まれて制御され、機械の製造工程においても多くのセンサーを用いて高精度の加工や生産の効率化が図られている。電気・電子回路に関する知識は不可欠であり、本講義においては、はんだ付け作業等の実習を通じて、電子回路の基礎、計測機器の使用方法も理解する。

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 A,C ガイダンス(班分け等) 事前学修 シラバスを読んでくる。(1.5時間)
事後学修 授業内容を復習し、理解を深めておく。(2.5時間)
2 A,C 移動ロボットの組立・センサー評価(単体および組み合わせ評価) 事前学修 移動ロボットについて調べておく。(2時間)
事後学修 授業で行った作業で、問題点がないかを考える。(3時間)
3 A,C ライントレースの実現(1)(動作原理の理解) 事前学修 ライントレース動作原理を調べてくる。(2時間)
事後学修 授業で行った作業で、問題点がないかを考える。(3時間)
4 A,C ライントレースの実現(2)(問題点の理解) 事前学修 問題点の対策を考えてくる。(2時間)
事後学修 授業で行った作業で、問題点がないかを考える。(3時間)
5 A,C スマートロボットカーの組み立て 
 半田付けの基本技能の取得
 モータ動作,電子回路,構造組み立て、センサに関する知識習得
事前学修 組み立て用の電子マニュアルの学習(1.5時間)
事後学修 授業で行った内容を、まとめておく。(2.5時間)
6 A,C スマートロボットカーの組み立て 
 スマートロボットカー組み立て実施および評価
事前学修 組み立て用の電子マニュアルの学習(1.5時間)
事後学修 スマートロボットカーの内容を、まとめておく。(2.5時間)
7 A,C 第2回から第6回のレポート作成 事前学修 レポート作成の準備をしておく。(1.5時間)
事後学修 レポートを修正し、完成させる。(2.5時間)
8 A,C 変速装置の分解・組立(部品の理解) 事前学修 変速機について調べておく。(2時間)
事後学修 授業で行ったことをまとめておく。(3時間)
9 A,C 変速装置の分解・組立(構造の理解) 事前学修 力の伝達機構について考えてくる。(2時間)
事後学修 授業で行ったことをまとめておく。(3時間)
10 A,C 変速装置の分解・組立のレポート作成. 事前学修 変速装置の分解・組み立てのレポート作成の準備をしておく。(1.5時間)
事後学修 変速装置の分解・組み立てのレポートを修正する。(2.5時間)
11 A,C 静圧パッドの製作(1)(部品の理解) 事前学修 配付資料(評価方法)を読んでおく。(2時間)
事後学修 授業で終わらなかった作業を完成する。(3時間)
12 A,C 静圧パッドの製作(2)(特性の理解) 事前学修 配付資料(評価結果のまとめ)を読んでおく。(2時間)
事後学修 授業でのデータをまとめておく。(3時間)
13 A,C 静圧パッドの評価およびレポート作成 事前学修 レポートの作成を行う。(2時間)
事後学修 修正後のレポートを提出する。(3時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

・センサーの特性把握、センサー計測からモータ駆動(移動ロボットの動作生成)に至る一連の流れを説明できる。
・変速装置の分解・組立、静圧パッドの製作を通して機械要素を説明できる。
・各種工作機械の見学、体験を通して、工具の動き、加工現象を理解して説明できる。
・班毎での実習を通して、グループワークの中で自分の意見を述べることができる。
・班毎での実習を通して、グループの中で分担する作業を他者と協調しながら果たすことができる。
本科目に関するディプロマ・ポリシー項目
○2024年度以降の入学生
下記リンク先のカリキュラム・マップを参照
URL:https://www.osakac.ac.jp/about/policy/faculty/


○2023年度以前の入学生
修得する知識・能力:機械工学分野における基礎的な専門知識【DP-J-1-1】
          グループ作業に必要な文章力とコミュニケーション力【DP-J-2-1】
          他者と協調して自らの役割を責任をもって果たす能力【DP-J-3-2】

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 0%
小テスト、小論文 0%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 70% 60% 30% 10% 100%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 30% 20% 10% 70% 100%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 0%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 48% 21% 10% 21% 0% 100%

教科書・参考書

テーマに応じて、適宜プリントを配布する。
また、Moodle上の動画による操作手順の確認なども実施する。

オフィスアワー

教員により、オフィスアワー、部屋が異なる。
井岡誠司:月曜日3限目 A号館2階教員室2 学内外の用務のため、オフィスアワーでも教員が不在の可能性があります。
田代徹也:月曜日16:00~17:00 A号館2階教員室6 学内外の用務のため、オフィスアワーでも教員が不在の可能性があります。

その他

授業はおよそ5名一組の班で行い、班ごとで授業内容の順番が異なるため、受講する順番を間違えないようにすること。
全てのレポートを必ず提出すること。レポートは指示された修正等を行って作成し、提出の際にコメントを受ける。
出席が60%未満の学生はE判定とする。
上記内容は、諸般の事情により変更することがある。

実務経験のある教員による授業科目

企業における設計経験や工業高等専門学校の機械工学科で工作機械の実習指等の経験のある教員も担当する科目であり、機械工学を学ぶための導入となるように、機械工学全般にかかわる内容を実技も取り入れて展開していく。