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対面授業:A |
受講ガイダンス(学習の方法など)と「日本文学のジャンル」「文学の概念(文学とは何か)とはたらき」「文学を学ぶ意義」講義: ①本講義の学習内容、学習方法、課題提出の方法などを理解する。②「文学とは何を表し求める芸術か」「日本文学の条件と種類」を理解する。③文学を学ぶ意義を理解する。 |
事前学修 |
シラバスを読み、疑問点をチェックする。「文学とは何か」について、今の時点での自分の考えをまとめる。(1時間) |
事後学修 |
配布プリントを読み返す。「理解確認カードB」(「その他」の項②に説明)に提示された設問に解答する(推奨、以下の回も同じ)。(2時間) |
2 |
対面授業:A |
「文学の概念とはたらき」(続き)講義:①「文学を鑑賞し、評論する上での指針」を理解する。②「文学に描かれる虚構と真実」の存在と実態を理解する。 ★冒頭の20分程度を使い、①前回講義の振り返り(教員の補足解説)、②それに対するコメント(受講生が配布用紙に記載)する時間を設ける。以下の回も同様。 |
事前学修 |
「事実」と「真実」の違いを考え、例を含めて文章化する。(2時間) |
事後学修 |
配布プリントを読み返す。「理解確認カードB」に提示された設問を解答する。(2時間) |
3 |
対面授業:A |
映画『グスコーブドリの伝記』と原作との比較鑑賞:①宮澤賢治と作品についての概略を理解する。②原作と映画の異なる部分について、それぞれの特徴と価値を考える。 ★冒頭に「前回の振り返り」を行う。 |
事前学修 |
映画『グスコーブドリの伝記』を視聴する(Youtube)(2時間) 宮澤賢治『グスコーブドリの伝記』を読む(インターネットの青空文庫で可)(2時間) |
事後学修 |
配布プリントを読み返す。「理解確認カードB」に提示された設問に解答する。(2時間)
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4 |
対面授業:A |
和田登『武器では地球を救えない』読解:文学の本質:虚構の中に真実を見る:①文学に示される虚構と真実の関係を、具体的作品の表現を通して理解する。②「平和を保つための武器」の存在意義を考える(否定も含めて)。 ★冒頭に「前回の振り返り」を行う。 |
事前学修 |
エスペラント(語)の創案者・ザメンホフについて調べる。「平和を保つための武器」の存在意義について考える。(3時間) |
事後学修 |
配布プリントを読み返す。「理解確認カードB」に提示された設問に解答する。(2時間) |
5 |
対面授業:A |
『平家物語』読解①「祇園精舎」:「この世の道理」とは何か? を考える ①『平家物語』の概略を理解する。②『平家物語』を貫くテーマを理解する。③「祇園精舎」冒頭の内容を理解する。 ★冒頭に「前回の振り返り」を行う。 |
事前学修 |
『平家物語』、源平合戦について調べる。「祇園精舎」冒頭を読み(現代語で可)、感想をまとめる。(2時間) |
事後学修 |
配信プリントを読み返す。「理解確認カードB」に提示された設問に解答する。(2時間) |
6 |
対面授業:A |
『平家物語』読解②「先帝身投」「女院死去」(安徳天皇と母・建礼門院の死):「この世の道理」を超える方法はあるか? ①安徳天皇と建礼門院の死の物語を通して、戦争が非戦闘員にもたらす痛みを理解する。②当時の人々が戦争をどのように受容したかを理解する。③ ①と②より、現代においてこの痛みを避ける方法を考える。 ★冒頭に「前回の振り返り」を行う。 |
事前学修 |
壇ノ浦合戦、安徳天皇、建礼門院について調べる。「先帝身投」「女院死去」の文章を読み(現代語で可)、感想をまとめる。(3時間) |
事後学修 |
配布プリントを読み返す。「理解確認カードB」に提示された設問に解答する。(2時間) |
7 |
対面授業:A |
鶴彬の川柳を読む(芥川龍之介『桃太郎』も併せて):戦時下の「常識」の裏を暴く ①鶴彬と芥川龍之介(人物と作品)についての概略を理解する。②作品を通して「正義」の条件とその正当性を考える。③ ②を日本の戦争加害責任の点から再検討する。④ ③の評価を考える。 ★冒頭に「前回の振り返り」を行う。 |
事前学修 |
①川柳、鶴彬、プロレタリア文学について調べる。(2時間) ②芥川龍之介について調べ、『桃太郎』を読む(インターネットの青空文庫で可)。(2時間) |
事後学修 |
配布プリントを読み返す。「理解確認カードB」に提示された設問に解答する。(2時間) |
8 |
対面授業:A |
アーサー・ビナード『さがしています』『ドームがたり』を読む(作品読解と原爆についての講義):「被爆遺物」の声なき声を聴き、「平和」を考える ①「被爆遺物が語る」「原爆ドームが語る」意味を知る。②日本にとっての原爆の被害・加害の実相を理解し、被害回復のための日米の交流と和解のはたらきを知る。③ ①②を通して、核の存在に対する自分の見解を作る。 ★冒頭に「前回の振り返り」を行う。 |
事前学修 |
原爆被害について調べる。原爆投下の理由について調べる。(2時間) |
事後学修 |
配布プリントを読み返す。「理解確認カードB」に提示された設問に解答する。(2時間) |
9 |
対面授業:A |
宮澤賢治『狼森と笊森、盗森』を読む:自然との親和を考える ①宮澤賢治と作品の概略について理解する。②宮澤賢治の自然観について論評する。③人間は自然にどのように向き合うべきかについて、自分の見解を作る。 ★冒頭に「前回の振り返り」を行う。 |
事前学修 |
宮澤賢治について調べる。『狼森と笊森、盗森』本文を読む(インターネットの青空文庫版で可)。(3時間) |
事後学修 |
配布プリントを読み返す。「理解確認カードB」に提示された設問に解答する。(2時間) |
10 |
対面授業:A |
エスペラントの精神と日本文学・宮沢賢治:さまざまな境界線を越えるための道具・言語 ①エスペラント(語)の概略と創案の精神を理解する。②宮澤賢治のエスペラント作品への評価を通して、エスペラントの価値を考える。③言語や文学が果たす「人間と社会が平和であること」への役割を考える。 ★冒頭に「前回の振り返り」を行う。 |
事前学修 |
宮沢賢治とエスペラント(語)の関わりについて調べる。 宮澤賢治『なめとこ山の熊』『虔十公園林』を読む。(日本語で可)(合計で2時間) |
事後学修 |
配布プリントを読み返す。「理解確認カードB」に提示された設問を解く。(2時間) |
11 |
対面授業:A |
鴨長明『方丈記』、スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ『戦争は女の顔をしていない』、カミュ『ペスト』、ハン・ガン(韓江)『別れを告げない』をつないで:危機の中での文学の役割と価値 ①それぞれの作品の概要と書かれた時代背景を理解する。②4作品に共通する要素を考える。③危機の中での文学の役割と価値を考える。 ★冒頭に「前回の振り返り」を行う。 |
事前学修 |
それぞれの作品の本文(抜粋、事前配布)を読み、内容を知る。(2時間) それぞれの作品の作者、時代状況、「危機」の実態(地震、飢饉、戦争、疫病、光州事件〔民主化運動弾圧〕)を調べる。(2時間) |
事後学修 |
配布プリントを読み返す。「理解確認カードB」に提示された設問に解答する。(2時間) |
12 |
対面授業:A |
ゲームソフト『ことのはアムリラート』を小説として読む:危機を乗り越える一助 ①作品の概略とその世界を理解する。②人間にとっての「言葉」を獲得する意義と価値を考える。③人間にとっての「援助者の存在」の価値を考える。④ ②③についての自分の見解を作る。 ★冒頭に「前回の振り返り」を行う。 |
事前学修 |
事前学習:『ことのはアムリラート』『いつかのメモラージョ』(『ことのは~』の続編)の体験版を行い(インターネットに無料版あり)、ストーリーを理解する。(2時間) |
事後学修 |
配布プリントを読み返す。「理解確認カードB」に提示された設問に解答する。(2時間) |
13 |
対面授業:A |
三浦綾子『われ弱ければ 矢嶋楫子伝』を読む:「自分の信念」に従って生きる意味 ①主人公にとっての「自分の信念」とは何か、その意味を考える。②主人公が「乗り越えたもの」とは何かを考える。③ ①②を通して、「信念に従って生きる」価値を考える。 ★冒頭に「前回の振り返り」を行う。 |
事前学修 |
主人公の矢嶋楫子について調べる。作品のあらすじを調べる。(2時間) |
事後学修 |
配布プリントを読み返す。「理解確認カードB」に提示された設問に解答する。(2時間) |