2025年度前期伝熱工学

曜日・時限 水曜日2時限 期別 前期 週時間数 2
ナンバリング EU330323
開講学科等 工学部-環境科学科
教員名 田中 孝徳
田中 孝徳
職務履歴

https://research.osakac.ac.jp/index.php?%e7%94%b0%e4%b8%ad%e3%80%80%e5%ad%9d%e5%be%b3

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目的

伝熱現象は,我々にとって身近な現象である。身体が寒いと身体から熱が逃げるのを防ぐために服を着る。また,エアコン,ガス・電気ヒーターを用いて暖房をする。温かい飲み物をつくるために,ガスコンロでお湯を沸かす。また,ガス給湯器でお湯を沸かして,風呂に入る。これらの行為のどれをとっても,伝熱現象が介在している。このような身近な伝熱装置であっても,伝熱を促進させることにより,機器全体の効率を上げ,省エネルギー化を図る必要がある。
本講義では,伝熱現象の基礎知識について学び,理解することを目的とする。

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 A 伝熱とは,伝導・伝達・ふく射について身近な話,熱伝導の概要 事前学修 シラバスを読んでくること(1時間)。
事後学修 伝導、伝達、ふく射について振り返る(3時間)。
2 A フーリエの法則,熱伝導率,多層平板への拡張 事前学修 教科書p.1~p.12を読んでくること(1時間)。
事後学修 熱伝導に関する課題を次週までにやってくること(4時間)。
3 AC 円管の熱伝導,多層平板の熱伝導の演習 事前学修 教科書p.12を読んでくること(1時間)。
事後学修 円管の熱伝導に関する課題を次週までにやってくること(4時間)。
4 A 対流熱伝達,ニュートンの冷却法則,平板の熱通過 事前学修 教科書p.13~p.18を読んでくること(1時間)。
事後学修 熱伝達に関する課題を次週までにやってくること(4時間)。
5 AC 平板の熱通過の演習 事前学修 再度、教科書p.16~p.18を読んでくること(1時間)。
事後学修 熱通過に関する演習課題を復習する(4時間)。
6 C 熱伝導および熱伝達の総括 事前学修 これまでの演習問題を総復習してくること(4時間)。
事後学修 これまでの演習問題を総復習すること(1時間)。
7 AC フィンの伝熱 事前学修 教科書p.19~p.22を読んでくること(1時間)。
事後学修 フィンの伝熱に関する課題を次週までにやってくること(3時間)。
8 A 熱交換器の仕組みと構造、設計と温度効率 事前学修 教科書p.106~p.116を読んでくること(1時間)。
事後学修 熱交換器の仕組みをまとめ、熱交換器の設計問題を次週までにやってくること(3時間)。
9 A 対流熱伝達,速度境界層,温度境界層,対流熱伝達の無次元数 事前学修 教科書p.31~p.42を読んでくること(1時間)。
事後学修 対流熱伝達について復習し、理解を深める(3時間)。
10 AC 対流熱伝達の実験式,平板における強制対流の熱伝達 事前学修 教科書p.43~p.49を読んでくること(1時間)。
事後学修 強制対流の熱伝達に関する課題を次週までにやってくること(4時間)。
11 AC 熱ふく射の基本法則 事前学修 教科書p.85~p.90を読んでくること(1時間)。
事後学修 熱ふく射の基本法則に関する課題を次週までに行う(3時間)。
12 A 二面間の熱ふく射,形態係数 事前学修 教科書p.91~p.95を読んでくること(1時間)。
事後学修 ふく射伝熱に関する課題を次週までにやってくること(4時間)。
13 C 非定常伝熱,講義の総括 事前学修 これまでの演習問題を総復習してくること(1時間)。
事後学修 これまでの振り返り(4時間)。

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

〇 修得する資質・能力:住環境から食環境までの広範囲な知識  【DP-U-1-1】,生活環境を改善する機器の開発、設計、製造ができる能力  【DP-U-1-3】

1.熱伝導,熱伝達,熱ふく射の伝熱計算を習得すること。
2.熱伝導,熱伝達,熱ふく射の現象を理解し,それを人に説明できるようになること。

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 60% 70% 30% 100%
小テスト、小論文 20% 80% 20% 100%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 0%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 20% 50% 50% 100%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 0%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 58% 22% 10% 10% 0% 100%

教科書・参考書

教科書:例題でわかる伝熱工学第2版,平田哲夫・田中誠・石川正昭,羽田喜昭,森北出版

*講義は本書の内容を参照しながら進行する。例題や問題も含まれているため,各自の予習および学修内容の確認にも役立つ。

ただし,演習問題はプリントにて配布する。
関数電卓を必ず持参すること。
中間の総括を除く12回に対して出席およびノート作成に対して全体の20%の点数をつける。
そのため、ノートを必ず準備し、演習問題などはそこに書き込むようにすること。

オフィスアワー

オフィスアワーの開設時間は,金曜日の16時20分~17時30分です。場所は,A号館(新棟)3階教員室08です。
学内外の用務のため,オフィスアワーでも教員が教員室に不在の可能性があります。

また、それ以外に、メールでの質問も受け付けます。アドレスは、tanaka@oecu.jpです。

その他

欠席回数が6回以上のもの,あるいは定期試験を受験しなかったものはE評価とする。
毎回の演習については解答例を授業時間内などに示す。
中間までの総括では希望者には答案を一時返却し,その時点での達成状況を確認できる。ただし,答案は再度回収する。

夏季(または冬季、春季)休暇などを活用し、授業内容の理解をさらに深めるための学修時間を確保すること。

実務経験のある教員による授業科目