2025年度後期公衆衛生学

曜日・時限 月曜日3時限 期別 後期 週時間数 0
ナンバリング EU330308
開講学科等 工学部-環境科学科
教員名 齊藤 安貴子
齊藤 安貴子

目的

WHOの憲章において、健康とは身体的・精神的かつ社会的に健全な状態であると定義されています。
日本では憲法25条に生存権としての健康が記載されています。

しかしここ数年のコロナウイルスの感染拡大、パンデミックに見られるように、健康を維持することは非常に様々なファクターを含みます。
本科目では健康であるということはどのようなことなのか、健康であるためにはどのような施策が必要なのかについて広く学びます。


環境科学科2020年度入学以降の学生に関して、本科目は、食品衛生管理者資格、および、食品衛生監視員任用資格取得のために必要な科目であるため、資格取得を目指す学生は履修すること。

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 面接授業:A 健康の概念と社会環境
医の倫理
医療の質と安全の確保
地域保健・地域医療
事前学修 教科書1ページから22ページまで読んでおく(3時間)
事後学修 課題を実施し、授業の内容を復習する(2時間)
2 面接授業:A 老人保健と介護の仕組み
保険・医療の資源
社会保障制度と医療経済
医療記録などの種類と保存
事前学修 教科書23ページから35ページまで読んでおく(2.5時間)
事後学修 課題を実施し、授業の内容を復習する(2時間)
3 面接授業:A 保険・医療・福祉関係法規
国際保健
事前学修 教科書36ページから48ページまで読んでおく(2.5時間)
事後学修 課題を実施し、授業の内容を復習する(2時間)
4 面接授業:A 公衆衛生の考え方
疫学の定義
事前学修 教科書49ページから70ページまで読んでおく(2.5時間)
事後学修 課題を実施し、授業の内容を復習する(2時間)
5 面接授業:A 疫学
事前学修 教科書71ページから89ページまで読んでおく(2.5時間)
事後学修 課題を実施し、授業の内容を復習する(2時間)
6 面接授業:A 健康診断の評価
人口統計
事前学修 教科書90ページから120ページまで読んでおく(2.5時間)
事後学修 課題を実施し、授業の内容を復習する(2時間)
7 面接授業:A 疾病統計
健康の保持・増進と国民栄養
事前学修 教科書121ページから133ページまで読んでおく(2.5時間)
事後学修 課題を実施し、授業の内容を復習する(2時間)
8 面接授業:A 成人保険と高齢者保健
母子保健
事前学修 教科書134ページから147ページまで読んでおく(2.5時間)
事後学修 課題を実施し、授業の内容を復習する(2時間)
9 面接授業:A 学校保健
精神保健
感染症対策
事前学修 教科書148ページから166ページまで読んでおく(2.5時間)
事後学修 課題を実施し、授業の内容を復習する(2時間)
10 面接授業:A 産業保健 事前学修 教科書167ページから177ページまで読んでおく(2.5時間)
事後学修 課題を実施し、授業の内容を復習する(2時間)
11 面接授業:A 食品保健(簡単に)
環境保健
事前学修 教科書178ページから196ページまで読んでおく(2.5時間)
事後学修 課題を実施し、授業の内容を復習する(2時間)
12 面接授業:A 職業因子による疾患 放射線や物理的な障害 事前学修 教科書197ページから210ページまで読んでおく(2.5時間)
事後学修 課題を実施し、授業の内容を復習する(2時間)
13 面接授業:A 職業因子による疾患 様々な中毒
生活環境因子による疾患と統計
まとめ
事前学修 教科書211ページから221ページまで読んでおく(2.5時間)
事後学修 課題を実施し、授業の内容を復習する(3時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

本科目は、以下のディプロマ・ポリシーに記載された項目を実現する。

〇修得する資質・能力:知識力・理解力【DP-U-1-1】
本科目により、受講する学生が・食品衛生に関して広範囲な知識を有し、身のまわりの生活や地球環境の改善に適切に対応する能力を備えることができる。

〇修得する資質・能力:考察力・応用力【DP-U-1-2】
「食環境」分野では、食の安全・安心を守る知識や技術をえると同時に、食品・健康分野の知識を有し、生態系への影響などを幅広く考察できる能力を獲得することができる。
 「住環境」分野では、微生物を生活に応用していく、あるいは、病原性菌から生活を守る知識や考察力を獲得する。

〇修得する資質・能力:態度・志向性【DP-U-3-1】
また、本科目で得られる知識は、公衆衛生分野など、社会の発展のために役立てることができる。

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 50% 100% 100%
小テスト、小論文 0%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 50% 100% 100%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 0%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 0%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 100% 0% 0% 0% 0% 100%

教科書・参考書

日本医事新報社
新衛生・公衆衛生学 Qシリーズ
オンライン版の教科書を使用します
少し教科書のデータが古いので、適宜資料を配布します。

オフィスアワー

木曜日5限がオフィスアワーですが、教員室にいないことも多いのであらかじめメールにてお知らせください

その他

出席集計システム+課題の提出で、その日の授業の出席とします。
片方がない場合は欠席扱いとなります。

また、期末試験を正当な理由がなく欠席した場合は、課題の提出があったとしてもDとします。

実務経験のある教員による授業科目

公官庁研究所での薬品開発などに関する研究開発の経験を活かし、公衆衛生学に役立つ化学的な薬剤の知識を獲得でき、また講義内で学んだことがどのように実際に社会で生かされているのかを知ることができる。
また、食品開発を行う学内ベンチャー起業と経営の経験をもとに、社会で求められる技術が公衆衛生にどのように影響するかなど、実際の経験と講義の内容を接続してわかりやすく説明する。