2025年度後期ネットワーク工学

曜日・時限 木曜日3時限 期別 後期 週時間数 2
ナンバリング GP231103
開講学科等 情報通信工学部-情報工学科
教員名 竹内 和広
竹内 和広
職務履歴

https://research.osakac.ac.jp/index.php?%e7%ab%b9%e5%86%85%e3%80%80%e5%92%8c%e5%ba%83

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目的

公衆交換電話網から携帯電話,インターネットにいたるまで,我々の生活は情報通信システムを抜きにしては語れないほどになってきた.本講義では,既に他の科目で学んだネットワーク工学に関わる基礎をさらに掘り下げて情報通信ネットワークの技術を講義し,現在のインターネットをはじめとする情報通信ネットワークについて設計・構築や安全な運用・管理が行えるように理解を深めることを目的とする.

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 A ネットワーク技術の概要 事前学修 ネットワーク工学1の復習をしてくること(2時間)
事後学修 ノートを整理し復習すること(2時間)
2 A プロトコルの意義 事前学修 ネットワーク工学1で学んだOSI参照モデルについて調査してくること(2時間)
事後学修 授業で紹介したプロトコルについてノートを整理し復習すること(2時間)
3 A 伝送技術 事前学修 無線などの多様な物理層の通信方法を調べてくる(2時間)
事後学修 伝送技術についてノートを整理し復習すること(2時間)
4 A ネットワーク通信の高度化技術 事前学修 暗号化や高速通信に関わる符号理論を予習してくる(2時間)
事後学修 通信高度化技法についてノートを整理し復習すること(2時間)
5 A TCP/IPのパケット分析 事前学修 TCP/IPのプロトコルをインターネットで調べる(2時間)
事後学修 パケット分析の方法と意義をノートを整理し復習すること(2時間)
6 A TCP/IPネットワークの構築 事前学修 身近なネットワークの構成を調べてくる(2時間)
事後学修 TCP/IPレベルでのネットワーク構成を実践できるよう復習すること(3時間)
7 A 経路制御の実際 事前学修 身近なLANの経路表を調べてくる(2時間)
事後学修 経路制御の実際についてノートを整理し復習すること(3時間)
8 A インターネットにおける経路制御 事前学修 身近な複数のLAN結合の経路構成を調べてくる(2時間)
事後学修 インターネットの接続技術についてノートを整理し復習すること(3時間)
9 A インターネットにおける経路制御の事例研究 事前学修 大学のネットワーク構成を調べてくる(2時間)
事後学修 ネットワーク構築技術について総合的に復習すること(3時間)
10 A トラフィック理論の基礎 事前学修 ネットワークの管理技術について調べてくる(2時間)
事後学修 ネットワークトラフィックについてノートを整理し復習すること(3時間)
11 A トラフィック分析 事前学修 ネットワークの典型的なトラブル例を調べてくる(2時間)
事後学修 代表的なネットワークトラブルとその原因・対処法についてノートを整理し復習すること(3時間)
12 A 通信監理・セキュリティ確保の技術 事前学修 ネットワークのセキュリティについて調べてくる(2時間)
事後学修 通信管理・セキュリティに関してノートを整理し復習すること(3時間)
13 A ネットワークサービス事例の総合的な解説 事前学修 インターネット上で提供されているネットワークサービスを調査すること(2時間)
事後学修 学修到達の不十分な点を復習すること(3時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

〇2024年度以降入学生
下記、記載のカリキュラムマップを参照。
https://www.osakac.ac.jp/about/policy/faculty/
※各学科/専攻名称のカリキュラムポリシー下段の
 「カリキュラムマップ」よりご確認ください。

〇2023年度以前入学生
〇修得する資質・能力:知識・理解力【DP-P-1-1】
・LAN構築に関する知識を有し小規模LANの設計図・構成図が記述できる。
・TCP/IPのパケット構造を理解して簡単なパケット解析ができる。
・伝送技術や符号技術を理解してネットワークのトラブルに対応できる。
・インターネット接続を理解し経路表が記入できる。

〇修得する資質・能力:応用力【DP-P-2-1】【DP-P-2-2】
・ネットワークの各種統計調査を実施し問題把握や改善ができる。
・メイルやHTTP等の代表的なサービス提供技術を理解し,提供システムを構築・運用できる。
・ネットワークのセキュリティ知識を有し簡単なネットワーク運用ができること。

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 30% 80% 20% 100%
小テスト、小論文 50% 70% 30% 100%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 20% 70% 30% 100%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 0%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 0%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 73% 27% 0% 0% 0% 100%

教科書・参考書

参考書:
井関文一他『情報ネットワーク概論』コロナ社、2014年
井上直也他『マスタリングTCP/IP 入門編(第6版)』オーム社 、2019年
他の資料も適宜紹介する.

オフィスアワー

火曜3限(A号棟竹内教員室)

その他

コンピュータネットワーク基礎の内容を良く理解していて欲しい.小テストおよび中間的な学修確認は定常的に行う.
授業の進度は皆さんの理解度合や自宅学習の状況によって以上の予定通りに行わないことがある.
宿題として課す小レポートの比重が大きいことに注意すること.
本科目の課題/試験についてのフィードバックは総合的なコメントあるいは模範解答を適宜電子的に提供する.

実務経験のある教員による授業科目