2025年度後期電子回路

曜日・時限 金曜日3時限 期別 後期 週時間数 0
ナンバリング EH130405
開講学科等 工学部-電子機械工学科
教員名 小川 勝史
小川 勝史
職務履歴

https://research.osakac.ac.jp/index.php?%e5%b0%8f%e5%b7%9d%e3%80%80%e5%8b%9d%e5%8f%b2

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目的

電子回路は、機械の制御、センシング、情報の伝達に不可欠な存在である。「電子回路」では、各種の電子回路の動作の理解と、その設計に必要な基礎的な事項を学習する。基本的な電子回路の構成や、その動作の解析に主眼をおいた内容構成で授業を実施する。

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 A,C 「基礎電子回路」の復習
・トランジスタの静特性
・h-パラメータと特性曲線の関係
トランジスタのバイアス回路:
(1)固定バイアス
(2)自己バイアス
(3)電流帰還バイアス
事前学修 トランジスタのバイアス回路について下調べしておく。小信号増幅回路について下調べをする。(2.3時間)
事後学修 各種バイアス回路の違いと特長の確認と整理をする。小信号増幅回路の学修内容について整理と確認をする。(2.3時間)
2 A,C 小信号増幅回路:
(1)等価回路
(2)周波数特性

トランジスタのバイアス回路、小信号増幅回路
課題演習と解説
事前学修 トランジスタのバイアス回路、小信号増幅回路について再度確認をする。(2.3時間)
事後学修 トランジスタのバイアス回路、小信号増幅回路の学修内容について整理と確認をする。(2.3時間)
3 A,C 小信号増幅回路の設計:
(1)バイアス回路の計算
(2)電圧増幅度と入出力インピーダンス
(3)低域遮断周波数とコンデンサの関係
事前学修 小信号増幅回路について学修内容を復習する。(2.3時間)
事後学修 自ら負荷線を引いて、バイアス(動作点)を決める。(2.3時間)
4 A,C 小信号増幅回路の設計についての解説と基礎的演習 事前学修 小信号増幅回路の設計について下調べをする。(2.3時間)
事後学修 演習課題で学修内容について整理と確認をする。(2.3時間)
5 A,C 小信号増幅回路の具体的な設計に関する演習課題に取り組む。 事前学修 小信号増幅回路の設計について学修内容を復習する。(2.3時間)
事後学修 演習課題で学修内容について整理と確認をする。(2.3時間)
6 I 学修内容の整理と理解度の確認:
これまでの学修内容を整理し、理解度の確認のため、確認試験やレポート提出等を課す。
事前学修 前回までの授業内容を整理と確認を行う。(2.3時間)
事後学修 理解が不足と感じた項目を整理と確認を行う。(2.3時間)
7 A,C 負帰還増幅回路:
(1)負帰還の原理
(2)エミタフォロワ回路、他
事前学修 負帰還増幅回路について下調べをする。(2.3時間)
事後学修 自ら解析(式変形)を行い、理解を深める。(2.3時間)
8 A,C 負帰還増幅回路、エミッタフォロワ回路についての演習と解説 事前学修 負帰還増幅回路、エミッタフォロワ回路について再度確認をする。(2.3時間)
事後学修 負帰還増幅回路、エミッタフォロワ回路の基本動作をもう一度確認する。(2.3時間)
9 A,C 演算増幅器:
(1)差動増幅回路の概要
(2)演算増幅器の特性と等価回路
事前学修 演算増幅器の使い方について下調べをする。(2.3時間)
事後学修 自ら解析(式変形)を行い、理解を深める。(2.3時間)
10 A,C 演算増幅器の使い方:
(1)正相増幅回路と仮想短絡
(2)応用例

演算増幅器についての演習と解説
事前学修 演算増幅器の使い方について再度確認をする。(2.3時間)
事後学修 演算増幅器の使い方の整理と確認を行う。(2.3時間)
11 A,C A級電力増幅器:
(1)A級動作の動作点
(2)最大電力効率
事前学修 A級電力増幅器について下調べをする。(2.3時間)
事後学修 A級増幅の意味と学修内容の整理と確認を行う。(2.3時間)
12 A,C B級電力増幅器:
(1)B級動作,B級動作時の負荷線,B級プッシュプルアンプ
(2)オペアンプの内部回路

A級、B級電力増幅器についての演習と解説
事前学修 A級、B級電力増幅器について学修内容を復習する。(2.3時間)
事後学修 A級、B級増幅器の違いについて整理と確認を行う。(2.3時間)
13 A,C プッシュプルアンプとオペアンプの内部回路について演習と解説
変調(AM変調)と復調:
(1)変調の原理
(2)振幅変調(AM変調)の原理と特性
(3)振幅変調波の復調
事前学修 前回までの授業内容の整理と確認を行う。(2.3時間)
事後学修 理解が不足と感じた項目の整理と確認を行う。(2.3時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

学習の目的は、アナログ回路構成の基本となる回路の動作原理と特性を理解することである。

〇修得する資質・能力:知識・理解【DP-H-1-1】
・電力増幅回路の動作の理解(各種の回路構成、電力効率等)ができ,説明できる。
・整流回路の動作と安定化電源の動作を理解し,説明できる。
・演算増幅器を理解し,説明できる。
・変調回路と復調回路(AM変調)を理解し,説明できる。

〇修得する資質・能力:態度・志向性【DP-H-3-1】【DP-H-3-2】【DP-H-3-3】
・トランジスタを働かせるための直流バイアス電圧・電流(動作点)が決定できる。
・各種電圧増幅回路の解析(帰還増幅器、差動増幅回路等)ができる。

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 30% 60% 20% 20% 100%
小テスト、小論文 30% 60% 20% 20% 100%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 20% 40% 20% 30% 10% 100%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 20% 20% 10% 40% 30% 100%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 0%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 48% 18% 26% 2% 6% 100%

教科書・参考書

教科書:高木茂孝,鈴木憲次著「電子回路概論(FirstStageシリーズ)」実教出版

オフィスアワー

金曜日 16時30分~18時 小川研究室

その他

先に履修しておくことが望ましい科目:「基礎電子回路」
提出したレポートは基本的には返却しないが,申し出があれば別途返却して,必要に応じて個別に解説する。

実務経験のある教員による授業科目

メーカの回路設計技術部門で勤務経験のある教員が、その経験を活かして、ものづくりの基本的な知識と技術について講義・演習を行う。