2025年度後期工業力学及び演習1

曜日・時限 金曜日3時限,金曜日4時限 期別 後期 週時間数 4
ナンバリング EJ130101
開講学科等 工学部-機械工学科
教員名 井岡 誠司
井岡 誠司
職務履歴

https://research.osakac.ac.jp/index.php?%e4%ba%95%e5%b2%a1%e3%80%80%e8%aa%a0%e5%8f%b8

教員情報データベースに遷移します

目的

工業力学は、機械技術者に要求される力学の基本的な問題を対象とする科目である。次年度以降における材料力学、機械力学、流体力学、熱工学、機械要素設計の基礎となる内容であるため、機械工学科の学生は、必ず習得すべき科目である。工業力学は、静止物体に働く力のつりあいを考える静力学と、物体の運動を扱う動力学に大別される。本講義では、講義と演習を通じ、静力学および質点の運動を理解することを目的としている。

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 A,C 力の表し方,1点にはたらく力の合成と分解 事前学修 教科書を準備する.
教科書1.1節,1.2節を予習しておく(3時間)
事後学修 演習などノート記載内容の確認,質問事項の整理して,力の表し方,合成・分解の方法を理解しておく(3時間)
2 A,C 力のモーメント,着力点の異なる力の合成 事前学修 教科書1.3節,1.4節を予習しておく(3時間)
事後学修 演習などノート記載内容の確認,質問事項の整理して,力のモーメントの概念と求め方,力の合成の方法を理解しておく(3時間)
3 A,C 1点にはたらく力のつり合い
接触点,支点にはたらく力
事前学修 教科書2.1節,2.2節の予習をしておく(3時間)
事後学修 演習などノート記載内容の確認,質問事項の整理して,力のつり合い,支点反力について理解しておく.(3時間)
4 A,C 着力点の異なる力のつり合い
トラス
事前学修 教科書2.3節,2.4節の予習をしておく(3時間)
事後学修 演習などノート記載内容の確認,質問事項の整理をして,力のつり合い,トラスに作用する力の求め方を理解しておく.(3時間)
5 A,C 重心と図心
物体の重心
重心の求め方
事前学修 教科書第3章を予習しておく(3時間)
事後学修 演習などノート記載内容の確認,質問事項の整理を行い,重心の求め方について理解しておく.(3時間)
6 A,C 回転体の重心
補足:重心位置の測定法
物体のすわり
事前学修 教科書3.2節,3.3節の予習をしておく(3時間)
事後学修 演習などノート記載内容の確認,質問事項の整理を行い,重心の求め方について理解しておく.(3時間)
7 A,C 1~6回のまとめと復習 事前学修 これまでの演習問題を中心に復習をしておく(3時間)
事後学修 出来なかった問題を中心に復習しておく(3時間)
8 A,C 点の運動(速度と加速度)
直線運動
事前学修 教科書4.1節,4.2節の予習をしておく(2.5時間)
事後学修 演習などノート記載内容の確認,質問事項の整理を行い,点の運動について理解しておく.(3時間)
9 A,C 平面運動,相対運動 事前学修 教科書4.3,4.4節の予習をしておく(2.5時間)
事後学修 演習などノート記載内容の確認,質問事項の整理して,平面運動,相対運動について理解しておく(3時間)
10 A,C 運動と力
・ 運動の法則
・ 慣性力
・ 向心力と遠心力
事前学修 教科書第5章の予習をしておく(2.5時間)
事後学修 演習などノート記載内容の確認,質問事項の整理して,遠心力の求め方を理解しておく(3時間)
11 A,C 質点の衝突(1)
運動量と力積,運動量保存,衝突
事前学修 教科書7.1節,7.3節,7.4節の予習をしておく(2.5時間)
事後学修 演習などノート記載内容の確認,質問事項の整理を行い,質点の運動量,衝突について理解しておく.(3時間)
12 A,C 質点の衝突(2) 斜めの衝突
仕事
事前学修 教科書7.4節,8.1節の予習をしておく(2.5時間)
事後学修 演習などノート記載内容の確認,質問事項の整理を行い,質点の衝突,仕事について理解しておく.(3時間)
13 A,C 質点の仕事,エネルギー,動力 事前学修 教科書8.2節,8.3節の予習をしておく(2.5時間)
事後学修 演習などノート記載内容の確認,質問事項の整理を行い,エネルギー,動力について理解しておく.(3時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

達成目標
力のつりあい、力のモーメント、重心、分布力,質点の運動に関する機械工学エンジニアとしての基礎を身につける。

本科目に関連するディプロマ・ポリシー
○ 2024年度入学生
  下記リンク先のカリキュラム・マップを参照
https://www.osakac.ac.jp/about/policy/faculty/
○ 2023年度以前の入学生
 修得する資質・能力: 知識・理解力・応用力【DP-J-1-1】
 1.力のつり合い,モーメントのつり合いに関する計算ができること.
 2.重心を求めることができること.
 3.質点の運動,エネルギー,運動量に関する計算ができること.

 修得する資質・能力: コミュニケーション力【DP-J-2-1】
 1.他者に理解してもらえるように,問題の解き方を口頭あるいは文章で説明することができる.

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 80% 60% 40% 100%
小テスト、小論文 0%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 10% 50% 30% 20% 100%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 10% 100% 100%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 0%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 53% 35% 12% 0% 0% 100%

教科書・参考書

教科書
工業力学,青木弘,木谷晋著 森北出版株式会社

参考書
力学・要論と演習,原康夫著 東京教学社(基礎力学・演習,力学1・演習の教科書)
詳解工業力学 入江敏博著 理工学社


必要に応じてプリント等を配布する

オフィスアワー

オフィスアワーの開催場所,時間は以下の通り
場所:A号館2階 教員室2
時間:月曜日午後
ただし,会議や出張等で不在の場合があります.また,他の時間でも在室であれば対応は可能です。

その他

注意事項:
演習問題を数多く解いて,実力をつけること。
授業中の演習は最低必要な量である。小テストなどはやり直すこと。教科書,参考書を活用すること。
定期試験の解答例は掲示します.
講義中に小テストを行った場合は採点して返却する.また,解答例は掲示します.
配布資料は,事前にMoodleにアップロードします.紙での配布はしません.

実務経験のある教員による授業科目