2025年度前期工学基礎実験

曜日・時限 金曜日3時限,金曜日4時限 期別 前期 週時間数 4
ナンバリング EN130601,EU130601
開講学科等 工学部-基礎理工学科
工学部-環境科学科
工学部-基礎理工学科 数理科学専攻
工学部-基礎理工学科 環境化学専攻
教員名 榎本 博行
榎本 博行
職務履歴

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田中 孝徳
田中 孝徳
職務履歴

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目的

近年,社会生活において工業製品の中身や構造に接する機会がほとんどなくなり,ブラックボックス化が進んでいる.これに伴って,工学の原点である「もの作り」の経験が乏しくなってきている.本実験は,一人一人が電気・電子工学の基礎となる基本回路を製作することにより,「もの作り」に接するとともに,製作した基本回路の基礎的な特性の測定を通じて具体的イメージと興味を持って今後の勉学に取り組む姿勢を身につけることを目的とする.この実験を通じて,工学の基礎となる汎用的技能を身につけることを目指す.

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 C,E 実験の基礎技術1(はんだ付け実習) 事前学修 シラバスを読んで、工学基礎実験で学ぶことを理解する(1時間)
事後学修 はんだ付けの要点を整理してまとめる(2時間)
2 C,E 実験の基礎技術2(テスタの操作と合成抵抗の測定) 事前学修 指導書の「実験の基礎技術」に関するところを読んで、要点をまとめる(0.7時間)
事後学修 合成抵抗の計算とテスタの基本的な操作法を復習する(1.5時間)
3 C,E 実験の基礎技術3(オシロスコープと発振器の操作と波形観測)
小テスト(抵抗のカラーコードなど)
事前学修 指導書の「実験の基礎技術」に関するところを読むとともに、抵抗のカラーコード、コンデンサの容量の表示法について復習をする(0.7時間)
事後学修 オシロスコープの基本的な操作法を復習し,「実験の基礎技術」に関するレポートを作成する(1.5時間)
4 C,E センサ回路1(LEDの発光と調光、光導電素子の特性) 事前学修 指導書の「センサ回路」に関するところを読み、製作する回路の概要を理解する(0.7時間)
事後学修 製作した回路の動作原理を理解する(1.5時間)
5 C,E センサ回路2(抵抗分圧回路、トランジスタのスイッチング動作,夜間自動点灯回路) 事前学修 指導書の「センサ回路」に関するところを読み、抵抗分圧について調べる(0.7時間)
事後学修 抵抗分圧の計算ができるようにする(1.5時間)
6 C,E オペアンプを用いたLED調光回路1(LED調光回路の製作) 事前学修 指導書の「オペアンプを用いたLED調光回路」に関するところを読み、製作する回路の概要を理解する(0.7時間)
事後学修 オペアンプによるLED調光の仕組みを理解する(1.5時間)
7 C,E オペアンプを用いたLED調光回路2(三角波生成回路,パルス幅変調回路とLED駆動回路の特性測定)
小テスト(LED調光回路の回路図など)
事前学修 LED調光回路を復習し、指導書の「オペアンプを用いたLED調光回路」に関するところを読み測定項目を理解する(0.7時間)
事後学修 観測,測定結果を整理し,「オペアンプを用いたLED調光回路」に関するレポートを作成する(1.5時間)
8 C 中間評価 事前学修 これまでの製作回路の動作の再確認,各種測定器の使い方の復習をする(2時間)
事後学修 製作回路の動作理解・測定器の使い方の再確認する(1時間)
9 C,E 低周波増幅器(ICアンプ)1(ICアンプ回路の製作) 事前学修 指導書の「低周波増幅器(ICアンプ)」に関するところを読み、製作する回路の概要を理解する(0.7時間)
事後学修 ICアンプの動作原理を理解する(1.5時間)
10 C,E 低周波増幅器(ICアンプ)2(入出力波形の観測,利得の測定,増幅率の周波数特性の測定) 事前学修 指導書の「低周波増幅器(ICアンプ)」に関するところを読み、測定法の要点をまとめる(0.7時間)
事後学修 観測,測定結果を整理し,「ICアンプ」に関するレポートを作成する(1.5時間)
11 C,E ストレート方式AMラジオ1(AMラジオ受信機の製作と調整) 事前学修 指導書の「ストレート方式AMラジオ」に関するところを読み、製作する回路の概要を理解する(0.7時間)
事後学修 AMラジオの回路の動作を理解する(1.5時間)
12 C,E ストレート方式AMラジオ2(受信波形と検波波形の観測) 事前学修 指導書の「ストレート方式AMラジオ」に関するところを読み、要点をまとめる(0.7時間)
事後学修 観測,測定結果を整理し,「ストレート方式AMラジオ」に関するレポートを作成する(1.5時間)
13 C 製作したすべての回路の総合評価とまとめ 事前学修 全ての製作回路の復習をし,自己評価をする(1.5時間)
事後学修 工学基礎実験で学んだことをまとめる(0.7時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

・はんだ付けや各種測定機器の基礎的な扱いができる
・自ら手を動かして製作ができる
・製作した回路や測定結果について的確にまとめた報告書を書くことができる
・製作した回路の機能の概要を理解するとともに、基礎特性の測定ができ、回路を確実に動作させることができる

本科目に関連するディプロマ・ポリシー項目
〇 2024年度入学生
下記リンク先のカリキュラム・マップを参照.
 https://www.osakac.ac.jp/about/policy/faculty/
〇 2023年度以前の入学生
修得する資質・能力:知識・理解力、応用力【DP-U-1-1】
修得する資質・能力:コミュニケーション力【DP-U-2-1】【DP-U-2-2】
修得する資質・能力:態度・志向性【DP-U-3-3】
修得する資質・能力:創造的思考力【DP-U-4-1】

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 0%
小テスト、小論文 20% 40% 30% 30% 100%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 50% 20% 10% 50% 20% 100%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 20% 40% 10% 20% 30% 100%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 10% 30% 30% 40% 100%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 29% 16% 29% 26% 0% 100%

教科書・参考書

工学基礎実験指導書-2025年度-大阪電気通信大学工学基礎実験室編
実験は指導書にしたがって行うので、必ず購入してください(指導書、実験ノート、レポート用紙、レポート表紙のセット販売)

オフィスアワー

月曜日から金曜日の午前9時から午後5時まで(火曜日終日、水曜日の午後、木曜日の午前を除く),工学基礎実験室を開放します.
回路が未完成のとき,レポート作成で不明な点があるときなどは,工学基礎実験室まで来てください.実験サポート課員が常駐していますので,開放時間内はいつでも対応します(昼休憩を除く).

その他

・指導書,実験ノートなどは生協にてセット販売するので,第1回授業までに購入しておくこと.
・実験用部品は各テーマの最初の実験時に配布する.
・総合評価が終わったら,製作した回路はすべて持ち帰ること.
・提出されたレポートに不備がある場合は,再提出となります.受理したレポートは原則として返却しません.
・小テストは採点の後,返却します.

実務経験のある教員による授業科目