2025年度前期前半基礎電気回路

曜日・時限 月曜日2時限,金曜日3時限 期別 前期前半 週時間数 2
ナンバリング EE130303
開講学科等 工学部-電気電子工学科
教員名 伊藤 義道
伊藤 義道
職務履歴

https://research.osakac.ac.jp/index.php?%e4%bc%8a%e8%97%a4%e3%80%80%e7%be%a9%e9%81%93

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目的

電気回路はエレクトロニクス分野の基礎となる重要な学問である。工学部のエレクトロニクスに関連する多くの科目は,電気回路を理解しているものとして講義が進められる。工学部の基礎科目とも呼べる電気回路の基礎をできるだけわかりやすく講義する。
「直流回路の基礎」の講義である。抵抗と直流電源からなる回路について,節点の電位,抵抗を流れる電流や消費電力などの電気諸量に関する法則,定理とその応用法を講義する。まず,直流回路において成り立つ「法則」を学び,これを使っていくつかの基本的な回路の電気諸量を計算する方法を習得する。次に、より複雑な回路の電気諸量の計算に役立ついくつかの「定理」とその応用を学ぶ。本科目は学科基幹科目である。

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 A,C 科目概要説明、
電気回路と回路素子、電気的諸量
事前学修 シラバスを読んでおくこと(2時間)
事後学修 電気諸量と直流回路素子について復習しておくこと(3時間)
2 A,C オームの法則
抵抗の接続形態
事前学修 Moodleで指定するスタディサプリの問題を解いておくこと(2時間)
事後学修 オームの法則、抵抗の接続形態とその基本的な
性質について復習しておくこと(3時間)
3 A,C 抵抗の直列接続・並列接続 事前学修 Moodleで指定するスタディサプリの問題を解いておくこと(2時間)
事後学修 授業内演習や教科書の例題、章末問題に取り組んで、
授業内容を復習しておくこと(3時間)
4 A,C 内部抵抗、倍率器 事前学修 直列回路、並列回路における電圧、電流の性質について復習しておくこと(2時間)
事後学修 授業内演習や教科書の例題、章末問題に取り組んで、
授業内容を復習しておくこと(3時間)
5 A,C 直並列回路の解析法 事前学修 オームの法則に加え、直列回路、並列回路における電圧、電流の性質について復習しておくこと(2時間)
事後学修 授業内演習や教科書の例題、章末問題に取り組んで、
授業内容を復習しておくこと(3時間)
6 A,C 特殊回路の解析法(ブリッジ回路、Δ-Y変換) 事前学修 ブリッジ回路について調べておくこと(2時間)
事後学修 授業内演習や教科書の例題、章末問題に取り組んで、
授業内容を復習しておくこと(3時間)
7 A,C 電力とエネルギー 事前学修 電力とエネルギーについて調べておくこと(2時間)
事後学修 授業内演習や教科書の例題、章末問題に取り組んで、
授業内容を復習しておくこと(3時間)
8 A,C キルヒホッフの法則 事前学修 キルヒホッフの電流則と電圧則について調べておくこと(2時間)
事後学修 授業内演習や教科書の例題、章末問題に取り組んで、
授業内容を復習しておくこと(3時間)
9 A,C キルヒホッフの法則と枝電流法・閉路電流法 事前学修 枝電流法と閉路電流法について調べておくこと(2時間)
事後学修 授業内演習や教科書の例題、章末問題に取り組んで、
授業内容を復習しておくこと(3時間)
10 A,C キルヒホッフの法則と節点電位法 事前学修 節点電位法について調べておくこと(2時間)
事後学修 授業内演習や教科書の例題、章末問題に取り組んで、
授業内容を復習しておくこと(3時間)
11 A,C 重ね合わせの理 事前学修 重ね合わせの理について調べておくこと(2時間)
事後学修 演習や教科書の例題、章末問題に取り組んで、授業
内容を復習しておくこと(直流回路に関する部分)(3時間)
12 A,C 電圧源・電流源の等価変換 事前学修 電圧源と電流源について調べておくこと(2時間)
事後学修 演習や教科書の例題、章末問題に取り組んで、授業
内容を復習しておくこと(直流回路に関する部分)(3時間)
13 A,C テブナンの定理、ノートンの定理 事前学修 等価回路について調べておくこと(2時間)
事後学修 演習や教科書の例題、章末問題に取り組んで、授業
内容を復習しておくこと(直流回路に関する部分)(3時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

修得する資質・能力:知識・理解力、応用力
2024年度以降の入学者: 専門知識・技能を修得し、実践する力【DP-E-1】、自らを律し、学び続ける力【DP-E-5】
https://www.osakac.ac.jp/about/policy/faculty/
2023年度以前の入学者【DP-E-1-1】

具体的な到達目標は下記の通り。
(1)電圧(電位差)、電流、電位、電力という基本的な電気諸量について説明できる。
(2)直流回路を構成する、抵抗、電圧源、電流源の働きを説明できる。
(3)電気回路の基本的な法則である、オームの法則とキルヒホッフの法則に基づいて、回路の電圧と電流分布を計算できる。
(4)抵抗の接続形態とその特性、実際の回路における応用について説明できる。
(5)単元に記載の各種法則を理解し、回路の解析に応用できる。

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 70% 70% 30% 100%
小テスト、小論文 30% 80% 20% 100%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 0%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 0%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 0%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 73% 27% 0% 0% 0% 100%

教科書・参考書

参考書:「電気回路基礎入門」山口静夫著出版社コロナ社

オフィスアワー

水曜日5限, A号館3階教員室38
・授業内容は積み重ねになっているので前回の内容、解説した例題を十分に確認しておくこと。
・毎回演習を行い、次週に返却するので、間違えたところを十分復習すること。
・講義の後半では、連立方程式が早く確実に解けることが必須である。計算に対し苦手意識があ
るなら数学の練習問題で払拭しておくこと。

その他

試験の答案は返却しない。学生の要望に応じて、適宜解答を解説する。

実務経験のある教員による授業科目