2025年度後期前半電子回路演習

曜日・時限 月曜日3時限,金曜日3時限 期別 後期前半 週時間数 2
ナンバリング EE230306
開講学科等 工学部-電気電子工学科
教員名 中瀬 泰伸
中瀬 泰伸
職務履歴

https://research.osakac.ac.jp/index.php?%e4%b8%ad%e7%80%ac%e3%80%80%e6%b3%b0%e4%bc%b8

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目的

本科目では,電子回路分野の課題を取り上げた演習を行い,電子回路のついての知識を深めることを目的とする。
取り上げる課題は,主として,基礎電子回路で講述された内容である。
増幅器の解析と設計法に関連する具体的な数値計算を含む演習を行い,応用能力,計算力を身につける。

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 面接授業:A,C 定電圧源、定電流源を含む電気回路(演習) 事前学修 「基礎電子回路」、「基礎電気回路」のノートを見て復習しておく(1時間)
事後学修 演習問題を通して、定電圧源、定電流源を含む電気回路の計算方法を確認する(1時間)
2 面接授業:A,C ダイオードを含む回路(演習) 事前学修 ダイオードの電気特性について調べておく(1時間)
事後学修 演習問題を通して、ダイオードを含む回路の計算方法を確認する(2時間)
3 面接授業:A,C ダイオードの静特性と負荷曲線を用いた動作点解析(演習) 事前学修 ダイオードの静特性や負荷曲線について調べておく(2時間)
事後学修 演習問題を通して、ダイオードの静特性の読み方や負荷曲線の求め方を確認する(3時間)
4 面接授業:A,C テブナンの定理とノートンの定理(演習) 事前学修 テブナンの定理とノートンの定理について復習しておく(2時間)
事後学修 演習問題を通して、テブナン・ノートンの定理を復習するとともに、これらの応用について復習する(3時間)
5 面接授業:A,C トランジスタの静特性(演習) 事前学修 トランジスタについて復習しておく(2時間)
事後学修 演習問題を通して、トランジスタの静特性を復習しておく(3時間)
6 面接授業:A,C トランジスタの動作点解析と飽和現象(演習) 事前学修 トランジスタの静特性について復習しておく(2時間)
事後学修 演習問題を通して、トランジスタの動作点の求め方を復習しておく(3時間)
7 面接授業:A,C トランジスタを含む回路の感度解析(演習) 事前学修 トランジスタのパラメータ変動に対する電圧/電流変化について復習しておく(2時間)
事後学修 演習問題を通して、パラメータ変動に対する動作点変動の計算について復習しておく(3時間)
8 面接授業:A,C これまでの小テストの解説
理解度確認テスト
事前学修 これまでの小テストについて見直す(2時間)
事後学修 間違った問題を復習しておく(3時間)
9 面接授業:A,C 電流帰還バイアス回路の設計(演習) 事前学修 電流帰還バイアス回路について調べておく(2時間)
事後学修 演習問題を通して、電流帰還バイアス回路の抵抗値の決め方について復習しておく(3時間)
10 面接授業:A,C hパラメータと小信号等価回路および小信号等価回路を用いたエミッタ接地増幅回路の増幅度の計算(演習) 事前学修 hパラメータについて調べておく(2時間)
事後学修 演習問題を通して、トランジスタのhパラメータ、およびエミッタ接地増幅回路のhパラメータを用いた等価回路について復習しておく(3時間)
11 面接授業:A,C 電流入力のエミッタ接地増幅回路の解析(演習) 事前学修 電圧入力エミッタ接地増幅回路について復習しておく(2時間)
事後学修 演習問題を通して、電流入力エミッタ接地増幅回路の解析法を復習する(3時間)
12 面接授業:A,C エミッタフォロア回路の解析(演習) 事前学修 エミッタフォロアの小信号等価回路を復習しておく(2時間)
事後学修 演習問題を通して、エミッタフォロアの電圧利得を計算する方法を復習する(3時間)
13 面接授業:A,C 小信号増幅回路の多段接続(演習) 事前学修 これまでの小信号増幅回路に関する演習課題を復習しておく(2時間)
事後学修 演習問題を通して、小信号増幅回路を多段に接続した場合の電圧利得を計算する方法を復習する(3時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

修得する資質・能力:知識・理解力、応用力
2024年度入学者: 専門知識・技能を修得し、実践する力【DP-E-1】、自らを律し、学び続ける力【DP-E-5】
https://www.osakac.ac.jp/about/policy/faculty/
2023年度以前の入学者【DP-E-1-1】

電子回路の問題を制限時間内に正確に解く力を身につける。
とくに、トランジスタ回路の直流動作点に関する近似解析を理解して説明できる。
また、小信号特性を小信号交流等価回路として把握する。
上記により簡単な電子回路設計ができる。

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 70% 50% 50% 100%
小テスト、小論文 20% 50% 50% 100%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 0%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 10% 100% 100%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 0%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 45% 45% 0% 10% 0% 100%

教科書・参考書

参考書
電子回路概論、髙木茂孝、鈴木憲次監修、実業出版
世界一わかりやすい電気・電子回路、薮哲郎、講談社

オフィスアワー

中瀬:A号館3階教員室39、月曜5限目
伊藤:A号館3階教員室38、水曜5限目

その他

重要な注意;本科目はクォーター科目であり、週2回後期前半に行う。
演習科目であるから毎回の演習課題の結果も成績に反映される。事前学修をしっかりと行い、講義最初の説明を集中して聴くことが、単位を取得する上で非常に重要である。
定期試験の問題は小テストの問題を基本にする。小テストの解法は毎回講義で説明するので、よく理解すること。
学生の要望に応じて、適宜、課題やテストの解答を解説する。

実務経験のある教員による授業科目