2025年度後期ヒューマンインタフェース

曜日・時限 水曜日3時限 期別 後期 週時間数 2
ナンバリング GP331406
開講学科等 情報通信工学部-情報工学科
教員名 小森 政嗣
小森 政嗣
職務履歴

https://research.osakac.ac.jp/index.php?%e5%b0%8f%e6%a3%ae%e3%80%80%e6%94%bf%e5%97%a3

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目的

コンピュータなどの機械類(人工物)の高度化・多機能化は著しい。我々は新しい機能を使いこなせなかったり,すぐに使い方を忘れたり,間違えてしまったとき,使えない自分を責め,恥じ入る事が多い。しかし,このような態度は間違いである。上手く使いこなせない原因はヒューマンインタフェースのデザインにある。本講義では,コンピュータに代表される高度な機器の使いやすさと分りやすさを認知科学的観点から分析し,ユーザー中心のデザイン原理をさまざまな事例を通して習得する。また,ヒューマンインタフェースの評価法,ヒューマンインタフェースの未来像についても取り上げて行く。

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 A ヒューマンインタフェースとは何か 事前学修 シラバスを読んでくる(2時間)
事後学修 配布資料を見直し,ヒューマンインタフェースの重要性を理解する(3時間)
2 A 日常物のインタフェースと使いやすさの原則とユーザー中心システム設計 事前学修 日常生活で使いにくいものを見つけその理由を考える(2時間)
事後学修 さらに日常生活で使いにくいものを見つけ,講義内容に即して使いにくいものの理由を考える(3時間)
3 A,C 対話型システムのデザイン-CUIとGUI- 事前学修 VisualStudioでC#アプリケーションのプロジェクトを作成(2時間)
事後学修 自作アプリケーションに様々なコントロールを追加しイベントハンドラを書く(3時間)
4 A 入力インタフェース 事前学修 様々な入力インタフェースを調べる(2時間)
事後学修 様々な入力インタフェースに触れてみる(3時間)
5 A 出力インタフェース 事前学修 様々な出力インタフェースを調べる(2時間)
事後学修 様々な出力インタフェースに触れてみる(3時間)
6 A バリアフリーとユニバーサルデザイン 事前学修 身近なバリアフリー・ユニバーサルデザインを探す(2時間)
事後学修 身近なバリアフリー・ユニバーサルデザインの事例を観察する(3時間)
7 A バーチャルリアリティ 事前学修 バーチャルリアリティについて調べる(2時間)
事後学修 最近のバーチャルリアリティの進展について調べる(3時間)
8 A 実世界指向インタフェース 事前学修 身近なARを探して体験してみる(2時間)
事後学修 身近な実世界指向インタフェースに触れてみる(3時間)
9 A ユーザビリティ 事前学修 第2回,第3回の講義を復習する(2時間)
事後学修 第2回,第3回の講義と関連させながらユーザビリティを理解する(2時間)
10 A 製品デザインプロセス 事前学修 (2時間)Webページのユーザビリティ評価を行う
事後学修 反復的プロトタイピングサイクルを理解する(2時間)
11 A ヒューマンインタフェースの評価法 事前学修 第2回,第3回の講義と関連させながらユーザビリティを理解する(2時間)
事後学修 身近な製品でユーザビリティ評価を行ってみる(2時間)
12 A メディアの等式 事前学修 人工物の擬人化(艦これなど)について調べる(2時間)
事後学修 MS-Officeのイルカがなぜ消えたのか考える(2時間)
13 A ヒューマンインタフェースの未来像とまとめ(解説) 事前学修 第1回の講義を復習する(2時間)
事後学修 これからの社会で必要とされるHIを考える(2時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

修得する資質・能力: 知識・理解力 【DP-P-1-1, DP-P-2-1, DP-P-2-2】
1.ヒューマンインタフェースとは何かを理解する
2.日常物のインタフェースと使いやすさの原則とユーザー中心システム設計を理解する
3.対話型システムのデザイン-CUIとGUI-を理解する
4.さまざまな入力インタフェースを知る
5.さまざまな出力インタフェースを知る
6.バリアフリーとユニバーサルデザインについて理解する
7.バーチャルリアリティについて理解する
8.実世界指向インタフェースについて理解する
9.ユーザビリティについて理解する
10.製品デザインプロセスを学ぶ
11.ユーザーインタフェースの評価法を学ぶ
12.人間と機械の対話のありかたについて考える
13.ヒューマンインタフェースの未来像を考える

修得する資質・能力: 応用力 【DP-P-1-1, DP-P-2-1, DP-P-2-2】
・GUIインタフェースを持つアプリケーションを作成することができる
・ユーザーインタフェースの評価ができる
・製品デザインプロセスに基づいて,ユーザー中心システム設計を行うことができる

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 40% 100% 100%
小テスト、小論文 30% 100% 100%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 30% 50% 50% 100%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 0%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 0%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 85% 15% 0% 0% 0% 100%

教科書・参考書

参考書:「誰のためのデザイン?増補・改訂版―認知科学者のデザイン原論」D.A.ノーマン著新曜社

オフィスアワー

学科Slackの当該科目のチャネルにて随時対応する.また,金曜日3限に対面(A-S247)で対応する.

その他

・授業内外の課題について、解答あるいは考え方を適宜解説する.
・期末試験は必要に応じて解答例あるいは総評を適宜開示する.

実務経験のある教員による授業科目