2025年度前期認知科学

曜日・時限 水曜日3時限 期別 前期 週時間数 2
ナンバリング GP331305
開講学科等 情報通信工学部-情報工学科
教員名 小森 政嗣
小森 政嗣
職務履歴

https://research.osakac.ac.jp/index.php?%e5%b0%8f%e6%a3%ae%e3%80%80%e6%94%bf%e5%97%a3

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目的

ものを見る,音楽を聴く,人と会話するといった日常生活の中でごくありふれた行為は,人間の高度な認識と知識のメカニズムの上に成り立っている.認知科学は,この人を人たらしめている高度な機構を,情報処理モデルに立って実証的・実践的に明らかにする学際的領域であり,哲学,言語学,心理学,人工知能,脳科学など文理の諸科学と密接な関連をもつ.本講では認知科学を概観し,機械と対比させながら人間の認知の様々な側面について解説する.

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 A 認知科学とはどのような分野なのか概観する. 事前学修 シラバスを読んでくる(2時間)
事後学修 認知科学とはどのような学問なのかについて授業内容を整理する(3時間)
2 A 認知科学の哲学的背景について解説する. 事前学修 事前に配布する資料を読んでくる(2時間)
事後学修 認知科学と哲学の関係について整理する(3時間)
3 A 知覚の成立(視覚)の過程について解説する. 事前学修 事前に配布する資料を読んでくる(2時間)
事後学修 視知覚の仕組みについて授業内容を整理する(3時間)
4 A 知覚の成立(聴覚その他)の過程について解説する. 事前学修 事前に配布する資料を読んでくる(2時間)
事後学修 聴知覚の仕組みについて授業内容を整理する(3時間)
5 A 記憶のプロセスについて記銘・保持・想起について理解し,記憶のモデルについて学ぶ 事前学修 事前に配布する資料を読んでくる(2時間)
事後学修 記憶のプロセスおよび記憶のモデルについて授業内容を整理する(3時間)
6 A 学習の種類およびそのメカニズムを解説する 事前学修 事前に配布する資料を読んでくる(2時間)
事後学修 人の学習と機械の学習を対比させながら理解する(3時間)
7 A 知識がどのように表象されるか,さまざまな観点から解説する 事前学修 事前に配布する資料を読んでくる(2時間)
事後学修 人の知識表現とコンピュータでの知識表現を対比させながら理解する(3時間)
8 A 思考と推論―論理―について解説する 事前学修 事前に配布する資料を読んでくる(2時間)
事後学修 思考と推論について授業内容を整理する(3時間)
9 A 思考と推論―帰納的推論と演繹的推論とアブダクション― 事前学修 事前に配布する資料を読んでくる(2時間)
事後学修 ベイズ的観点からアブダクションについて整理する(2時間)
10 A 言語の学習と運用について認知科学的な観点からの学ぶ 事前学修 事前に配布する資料を読んでくる(2時間)
事後学修 自然言語処理と認知科学の関わりについて整理する(2時間)
11 A 他者の視点に立つ認知的な機能である「心の理論」について学ぶ. 事前学修 事前に配布する資料を読んでくる(2時間)
事後学修 心の理論について授業内容を整理する(2時間)
12 A 人間をモデル化するさまざまな観点について学ぶ 事前学修 事前に配布する資料を読んでくる(2時間)
事後学修 認知科学がこれからの時代何を求められるかについて考える(2時間)
13 A 全体の振り返りと小テスト 事前学修 事前に配布する資料を読んでくる(2時間)
事後学修 これまでの授業内容を整理し,認知科学について系統的に理解する(2時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

修得する資質・能力:知識・理解力・応用力【DP-P-1-1, DP-P-2-1, DP-P-2-2】
1・2回認知科学の源流となる哲学,及び心理学の歴史と方法論を学ぶ
3・4回人のセンサシステムである感覚・知覚の特性およびその背後にある脳のはたらきについて理解する
5・6回人の情報保持システムである記憶および学習の仕組みについて学ぶ
7・8・9回人の情報処理の特性について知識表現および推論プロセスの観点から学ぶ
10回人の認知活動の中核である言語について,言語学的観点も取り入れて学ぶ
11回社会を成り立たせる人の認知の仕組みについて学ぶ
12回・13回人をどのようにモデル化するのか,その方法論とその意義を考える

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 50% 80% 20% 100%
小テスト、小論文 25% 80% 20% 100%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 25% 80% 20% 100%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 0%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 0%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 80% 20% 0% 0% 0% 100%

教科書・参考書

資料は共有のGoogleドライブで配布する

オフィスアワー

Slack当該科目のチャネルにて随時行う.また月曜日4限にA-S247で行う.

その他

・授業内外の課題について、解答あるいは考え方を適宜解説する.
・小テストは必要に応じて解答例あるいは総評を適宜開示する.

実務経験のある教員による授業科目