2025年度後期電子回路2

曜日・時限 水曜日4時限 期別 後期 週時間数 2
ナンバリング GF230107
開講学科等 情報通信工学部-通信工学科
教員名 木原 満
木原 満
職務履歴

https://research.osakac.ac.jp/index.php?%e6%9c%a8%e5%8e%9f%e3%80%80%e6%ba%80

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目的

現代社会ではあらゆる分野で電子機器(テレビ,パソコン,携帯電話等)が用いられている。それらは主に電子回路により動作している。本科目では,「電子回路1」の講義修得者が引き続きアナログ電子回路に関する基礎的な知識を修得することを目標として,トランジスタ増幅回路,演算増幅回路,発振回路,変調・復調回路の基本特性を学ぶ。また,授業中に適宜演習を実施する。演習問題を解くことにより,学んだ内容を確実なものとし,電子回路2に対する理解を深める。

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 面接:A,C ・本授業の内容と進め方のガイダンス
・電子回路1の復習
・負帰還増幅回路の基本
事前学修 シラバスを読んでおく。前期の電子回路1を復習する。教科書の125~128ページを読んで、負帰還の原理を考える。(2時間)
事後学修 教科書の3.1.1負帰還の原理と自筆ノートを用いて、負帰還の原理を復習する。
演習問題や課題を再度解答し、内容を理解する。(2時間)
2 面接:A,C ・エミッタ接地RC回路による負帰還増幅回路の動作量 事前学修 教科書の128~129ページを読んで、エミッタ抵抗による負帰還を考える。(2時間)
事後学修 教科書の3.1節負帰還増幅回路と自筆ノートを読んで、今回の授業内容を復習する。
演習問題や課題を再度解答し、内容を理解する。(2時間)
3 面接:A,C ・差動増幅回路 事前学修 教科書の135~138ページを読んで、差動増幅回路の動作を考える。(2時間)
事後学修 教科書の3.2差動増幅回路の部分と自筆ノートを用いて、差動増幅回路の動作を復習する。
演習問題や課題を再度解答し、内容を理解する。(2時間)
4 面接:A,C ・演算増幅回路 事前学修 教科書の139~142ページを読んで、演算増幅回路の特性を考える。(2時間)
事後学修 教科書の3.2演算増幅回路の部分と自筆ノートを用いて、演算増幅回路の特性を復習する。
演習問題や課題を再度解答し、内容を理解する。(2時間)
5 面接:A,C ・加算回路と減算回路 事前学修 教科書の143~144ページを読んで、加算回路と減算回路を考える。(2時間)
事後学修 教科書の3.2加算回路の部分と自筆ノートを用いて、加算回路と減算回路の特性を復習する。
演習問題や課題を再度解答し、内容を理解する。(2時間)
6 面接:A,C ・積分回路と微分回路 事前学修 教科書の3.2差動増幅回路と演算増幅回路の部分を読んで、これまでの学習内容を復習する。(2時間)
事後学修 自筆ノートを用いて、積分回路と微分回路の特性を復習する。
演習問題や課題を再度解答し、内容を理解する。(2時間)
7 面接:A,C ・日本における電子回路・半導体技術の歴史 事前学修 これまでの学習内容を教科書と自筆ノートを用いて復習をする。(3時間)
事後学修 レポート問題に取り組む。(5時間)
8 面接:A,C ・発振のメカニズムと発振回路、発振条件 事前学修 教科書の179~184ページを読んで、発振回路と発振条件を考える。(2時間)
事後学修 教科書の4.1発振回路の基礎の部分と自筆ノートを用いて、発振原理を復習する。
演習問題や課題を再度解答し、内容を理解する。(2時間)
9 面接:A,C ・RC発振回路 事前学修 教科書の193~196ページを読んで、RC発振回路を考える。(2時間)
事後学修 教科書の4.3RC発振回路の部分と自筆ノートを用いて、RC発振回路を復習する。
演習問題や課題を再度解答し、内容を理解する。(2時間)
10 面接:A,C ・LC発振回路 事前学修 教科書の185~192ページを読んで、LC発振回路を考える。(2時間)
事後学修 教科書の4.2CLC発振回路の部分と自筆ノートを用いて、LC発振回路を復習する。
演習問題や課題を再度解答し、内容を理解する。(2時間)
11 面接:A,C ・変調・復調の基本
・振幅変調・復調の原理
事前学修 教科書の207~210および212~213ページを読んで、変調・復調の基本と振幅変調・復調の原理を考える。(2時間)
事後学修 教科書の5.1変調・復調の基礎の部分と自筆ノートを用いて、変調・復調を復習する。
教科書の5.2振幅変調・復調の部分と自筆ノートを用いて、振幅変調・復調を復習する。
演習問題や課題を再度解答し、内容を理解する。(2時間)
12 面接:A,C ・振幅変調波の基礎
・振幅変調波の電力
事前学修 教科書の211~215ページを読んで、振幅変調波の電力を考える。(2時間)
事後学修 教科書の5.2の振幅変調波の基礎および振幅変調波の電力の部分と自筆ノートを用いて、振幅変調波の電力を復習する。
演習問題や課題を再度解答し、内容を理解する。(2時間)
13 面接:A,C ・まとめと電子回路2の復習 事前学修 これまでの学習内容を教科書と課題問題/解答を用いて復習をする。(2時間)
事後学修 課題問題全てを再度解答し、内容を理解する。(6時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

〇修得する資質・能力:知識・理解力、応用力【DP-F-1-1】
1.低周波増幅回路の各種動作量の導出ができ、回路の特性計算ができる。
2.各種演算増幅回路の動作量の導出ができ、回路の特性計算ができる。
3.発振のメカニズムを理解し、各種正弦波発振回路の発振周波数の導出ができ、発振周波数を計算できる。
4.変調・復調の役割、および振幅変調・復調回路の動作特性が理解し、変調・復調回路の設計ができる。
〇修得する資質・能力:コミュニケーション力【DP-F-2-1】【DP-F-2-2】
1.低周波増幅回路の各種動作量の導出ができ、回路の特性計算方法を説明できる。
2.各種演算増幅回路の動作量の導出ができ、回路の特性計算方法を説明できる。
3.発振のメカニズムを理解し、各種正弦波発振回路の発振周波数の導出ができ、発振周波数を計算方法を説明できる。
4.変調・復調の役割、および振幅変調・復調回路の動作特性が理解し、変調・復調回路について説明できる。

本科目に関連するディプロマ・ポリシー項目
〇 2024年度以降入学生
    下記リンク先のカリキュラム・マップを参照。
https://www.osakac.ac.jp/about/policy/faculty/
〇 2023年度以前の入学生
    修得する資質・能力:知識・理解力【DP-F-1-1】
    修得する資質・能力:コミュニケーション力【DP-F-2-1】【DP-F-2-2】

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 60% 50% 50% 100%
小テスト、小論文 0%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 20% 10% 40% 50% 100%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 0%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 0%
その他1(具体的に: 課題(授業中に実施) 20% 50% 40% 10% 100%
その他2(具体的に: 0%
100% 42% 46% 12% 0% 0% 100%

教科書・参考書

教科書:「新訂 電子回路概論(FirstStageシリーズ)」高木茂孝・堀桂太郎監修、実教出版
参考書:「例題で学ぶアナログ電子回路入門」樋口英世著、森北出版



オフィスアワー

オフィスアワー:水曜 17:15~18:00(A号館2F教員室)

その他

「電子回路1」を受講しておくことが望ましい。
授業や課題において、回路計算を行うので、関数電卓を必ず準備すること。
課題を12回、レポートを1回行います。欠席5回以上または課題・レポート未提出5回以上で、E評価とする。

実務経験のある教員による授業科目

企業で通信工学分野の研究開発を行っていた実務経験を活かして、半導体や電子回路を学ぶにあたって実際に間違いやすい箇所はどこか、計算の方法等、ノウハウを交えながら指導します。また、授業は「現在の技術はこうなっている」という結果だけを伝えるのではなく、その背景や技術変遷を通して、結果として現在があることを認識してもらえるように努めます。それは、どのような技術にも、数多くの失敗を経て成功が生まれ、その結果、現在の技術にたどり着いたためです。