2025年度前期前半電気回路演習

曜日・時限 火曜日2時限,金曜日2時限 期別 前期前半 週時間数 2
ナンバリング EE230305
開講学科等 工学部-電気電子工学科
教員名 海老原 聡
海老原 聡
職務履歴

https://research.osakac.ac.jp/index.php?%e6%b5%b7%e8%80%81%e5%8e%9f%e3%80%80%e8%81%a1

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目的

学科の教育方針に基づいて主要な専門科目は必修科目となっているが、それらの内容をよく理解させ、また、講義では十分に取り上げられなかった事項について補足をするために、電気回路演習が設けられている。1年次で学んだ「電気数学・演習」、「電気回路1」および2年次で学ぶ「電気回路2」の内容について習熟することは、電気系の技術者にとって必須であるといえる。本講義の目的は、数多くの演習問題を自ら解くことにより、これらに関する基礎的な知識をより深めることにある。なお、この科目は学科の基幹科目であり、前期前半受講者で不合格となった時、前期後半に再履修として受講することができる。この科目は:知識・理解力、応用力【DP-E-1-1】の養成につながる。

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 遠隔A,C 基本概念(電流、電圧、電力、エネルギー)、オームの法則 事前学修 オームの法則について調べておく。(2.5時間)
事後学修 演習課題を解いて、電流、電圧等の基本的な事柄を復習する。演習課題で出題しているオームの法則に関する問題を解く。(2.5時間)
2 A,C キルヒホッフの電圧則 事前学修 キルヒホッフの電圧則について調べておく。(2.5時間)
事後学修 演習課題のキルヒホッフの電圧則に関する問題を、次回の授業までに繰り返し解く。(2.5時間)
3 A,C 網目解析法 事前学修 網目、閉路について調べておくとともに、キルヒホッフの電圧則を十分理解しておく。(2.5時間)
事後学修 網目解析に関する演習課題の問題を解く。(2.5時間)
4 A,C キルヒホッフの電流則 事前学修 キルヒホッフの電流則について調べておく。(2.5時間)
事後学修 演習課題のキルヒホッフの電流則に関する問題を、次回の授業までに繰り返し解く。(2.5時間)
5 A,C 節点解析法 事前学修 節点について調べておくとともに、キルヒホッフの電流則を十分に理解しておく。(2.5時間)
事後学修 節点解析に関する演習課題の問題を解く。(2.5時間)
6 A,C テブナンの定理 事前学修 テブナン等価回路とその作り方について、あらかじめ調べておく。(2.5時間)
事後学修 演習課題中の回路に対して、テブナン等価回路を全て導出する。(2.5時間)
7 A,C 電源の等価変換 事前学修 内部抵抗のある電圧源と電流源の関係をあらかじめ調べておく(2.5時間)
事後学修 演習課題の回路に対して、電源の等価変換のみを使ってテブナン等価回路を導出する。(2.5時間)
8 A,C 重ね合わせの原理 事前学修 重ね合わせの原理について、あらかじめ調べておく。(2.5時間)
事後学修 演習課題の回路に対して、重ね合わせの原理のみを使ってテブナン等価回路を導出する。(2.5時間)
9 A,C ブリッジ回路 事前学修 ブリッジ回路の平衡と、デルタ・スター変換について調べておく。(2.5時間)
事後学修 ブリッジ回路に関する演習課題の問題を復習しておく。(2.5時間)
10 C 総合問題演習 事前学修 前回までの授業内容を総合的に復習しておくこと。(2.5時間)
事後学修 演習問題でできなかったものについて、解き方を確認しておくこと。(2.5時間)
11 A,C 複素数と正弦波のフェーザ表示 事前学修 複素数の直交座標表現と極座標表現の関係について調べておく。(2.5時間)
事後学修 各種表現間の変換に関する演習課題を何度も解き、その扱いに十分習熟する。(2.5時間)
12 A,C 交流回路の基礎1(利得、位相、インピーダンス) 事前学修 抵抗、コイル、コンデンサのインピーダンスについて調べておく。(2.5時間)
事後学修 電流と電圧の位相のずれと、インピーダンスの偏角の関係をしっかり意識しながら演習課題を解く。(2.5時間)
13 A,C 交流回路の基礎2(瞬時電力、最大電力、平均電力) 事前学修 交流回路の瞬時電力、最大電力、平均電力について調べておく。(2.5時間)
事後学修 瞬時電力、最大電力、平均電力の関係に注意しながら演習課題の問題を解く。(2.5時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

〇 修得する資質・能力:知識・理解力、応用力
電気回路の問題を制限時間内に正確に解く力を身につける。とくに
 (1)オームの法則、キルヒホッフの法則を理解し、網目方程式や接点方程式を適切に使って、回路内の電圧や電流を計算できる。
 (2)テブナンの定理や重ねあわせの原理など、電気回路の基本的な性質を理解し応用できる。
 (3)インピーダンスや複素数の概念を理解し、簡単な交流回路の解析ができる。
を目標とする。

本科目に関連するディプロマ・ポリシー項目
〇 2024年度入学生
修得する資質・能力:
 専門知識・技能を修得し、実践する力【DP-E-1】
 自らを律し、学び続ける力【DP-E-5】
https://www.osakac.ac.jp/about/policy/faculty/engineering/eee/

〇 2023年度以前の入学生
   修得する資質・能力:知識・理解力、応用力【DP-E-1-1】

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 50% 50% 50% 100%
小テスト、小論文 40% 50% 50% 100%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 0%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 10% 50% 50% 100%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 0%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 50% 50% 0% 0% 0% 100%

教科書・参考書

テキストとして、多くの練習問題からなる冊子を用意している。参考書は各自が理解しやすいものを図書館で自ら探して頂きたい。

オフィスアワー

伊藤 :水曜日16:20-17:50@A号館3階教員室38
海老原:月曜日16:20-17:50@A号館3階教員室42

その他

毎回演習課題を課すので、授業の後、その日のうちに全てできるよう復習しておくこと。提出物はチェックの上返却する。
本科目はクォータ科目であり、週2回行います。
試験については、学生の要望に応じて適宜解答を解説する。

実務経験のある教員による授業科目

(該当なし)