2025年度前期電気回路2

曜日・時限 火曜日4時限 期別 前期 週時間数 2
ナンバリング EH230402
開講学科等 工学部-電子機械工学科
教員名 月間 満
月間 満
職務履歴

https://research.osakac.ac.jp/index.php?%e6%9c%88%e9%96%93%e3%80%80%e6%ba%80

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目的

 私達の身の回りにある多くの機器や設備は電力で動作している。その電力は、発電所から送電線を経由して「交流」という形で送られている。従って、将来、電力や電気製品、設備の設計開発や保守に関わる技術職を目指すには、交流回路の基礎知識や計算能力に習熟していることが要求される。
 本科目では、1年後期の「電気回路1」で学んだ単相交流回路の計算技術をベースとして、変圧器を含む一般的な回路や三相交流等のやや本格的な回路を含めて、計算するテクニックを習得する。
 本科目は、1年次の科目とは異なり、やや高度な内容になるため、必ずしも全員が受講する必要はない。将来、電機メーカや電力会社などの進路を考えている学生は、基本技能となるため受講すべきであり、3年生以降の、電子機械演習1や電力工学等へのステップアップとして頂きたい。

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 A,C 交流ブリッジ回路と平衡条件 事前学修 テキスト(P.160-162)を読んでノートにまとめる。理解できなかった箇所を明確化してから授業に臨むこと(2.3時間)。
事後学修 配布プリントを読み直し、できなかった問題を解き直す(2.3時間)。
2 A,C 共振回路とQ値 事前学修 テキスト(P.150-159)を読んでノートにまとめる。理解できなかった箇所を明確化してから授業に臨むこと(2.3時間)。
事後学修 配布プリントを読み直し、できなかった問題を解き直す(2.3時間)。
3 A, C 相互誘導
(講義内容の理解度を調べる小テスト)
事前学修 テキスト(P.166-175)を読んでノートにまとめる。理解できなかった箇所を明確化してから授業に臨むこと(2.3時間)。
事後学修 配布プリントを読み直し、できなかった問題を解き直す(2.3時間)。
4 A,C 変圧器の等価回路
(講義内容の理解度を調べる小テスト)
事前学修 テキスト(P.175-177)を読んでノートにまとめる。理解できなかった箇所を明確化してから授業に臨むこと(2.3時間)。
事後学修 配布プリントを読み直し、できなかった問題を解き直す(2.3時間)。
5 C, F 問題演習(相互誘導と変圧器)
 グループ内での教え合いとグループ代表者による黒板での解答発表を実施する
事前学修 第3回、第4回のプリントの内容を見返して、計算方法を復習し、例題を自分で解き直すこと(2.3時間)
事後学修 本日の演習で、解けなかった或いは、間違えた問題を中心にもう一度、解き直す(2.3時間)。
6 A,C 複雑な交流回路網の計算1(キルヒホッフ、重ね合わせの理)
(講義内容の理解度を調べる小テスト)
事前学修 テキスト(P.180-183)を読んでノートにまとめる。理解できなかった箇所を明確化してから授業に臨むこと(2.3時間)。
事後学修 配布プリントを読み直し、できなかった問題を中心に解き直す(2.3時間)。
7 A,C 複雑な交流回路網の計算2(テブナンの定理とノートンの定理)
(講義内容の理解度を調べる小テスト)
事前学修 1年前期に学習したテブナンの定理とノートンの定理の計算方法(p.78-83)について、もう一度確認する(2.3時間)。
事後学修 配布プリントを読み直し、できなかった問題を中心に解き直す(2.3時間)。
8 A,C 力率調整と位相整合
(講義内容の理解度を調べる小テスト)
事前学修 テキスト(P.184-189)を読んでノートにまとめる。理解できなかった箇所を明確化してから授業に臨むこと(2.3時間)。
事後学修 配布プリントを読み直し、できなかった問題を中心に解き直す(2.3時間)。
9 A,C 三相交流回路1
(講義内容の理解度を調べる小テスト)
事前学修 テキスト(P.196-199)を読んでノートにまとめる。理解できなかった箇所を明確化してから授業に臨むこと(2.3時間)。
事後学修 配布プリントを読み直し、できなかった問題を中心に解き直す(2.3時間)。
10 A,C 三相交流回路2
(講義内容の理解度を調べる小テスト)
事前学修 テキスト(P.200-205)を読んでノートにまとめる。理解できなかった箇所を明確化してから授業に臨むこと(2.3時間)。
事後学修 配布プリントを読み直し、できなかった問題を中心に解き直す(2.3時間)。
11 A,C 三相交流回路の電力
(講義内容の理解度を調べる小テスト)
事前学修 テキスト(P.206-213)を読んでノートにまとめる。理解できなかった箇所を明確化してから授業に臨むこと(2.3時間)。
事後学修 配布プリントを読み直し、できなかった問題を中心に解き直す(2.3時間)。
12 A, C 二端子対回路 事前学修 テキスト(P.220-231)を読んでノートにまとめる。理解できなかった箇所を明確化してから授業に臨むこと(2.3時間)。
事後学修 配布プリントを読み直し、できなかった問題を中心に解き直す(2.3時間)。
13 C 総復習と総合演習 事前学修 全プリントを見直して、主要な公式が書けるかを確認すること(2.3時間)。
事後学修 演習で理解できなかったところを解き直す(2.3時間)。

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

到達目標
・共振回路やQ値の意味を理解し、簡単な計算ができる
・相互インダクタンスや変圧器の等価回路を理解し、変圧器を含む交流回路の計算ができる
・平衡な三相交流における基本的な回路計算ができる

本科目に関するディプロマポリシー
〇2024年度以降の入学生
 下記記載のカリキュラムマップを参照。
 URL: https://www.osakac.ac.jp/about/policy/faculty/
〇2023年度以前の入学生
 修得する資質・能力:知識・理解力、応用力【DP-H-1-1】

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 70% 70% 30% 100%
小テスト、小論文 20% 80% 20% 100%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 10% 70% 30% 100%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 0%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 0%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 72% 28% 0% 0% 0% 100%

教科書・参考書

教科書:「電気回路教本」橋本洋志著オーム社
 1年生から同じテキストです。詳しく記載されていますので自習用にも適しています。

オフィスアワー

・質問や問合せ等は、メールやSlackにて、随時受け付けます。
  【メールの宛先: tsukima@osakac.ac.jp】
・直接教員室へ来る場合は以下のオフィスアワーを利用して下さい
 (但し、不在の場合もあるため、事前予約が望ましい)。
  【毎週木曜日、15:20-16:20 A棟33室】

その他

・1年後期の「電気回路1」がベースとなるため、必ず、「電気回路1」を先に履修しておくこと
・本科目は選択科目であり、本格的な電気回路計算を扱うため、必ずしも全員が履修する必要はない。自身の進路を考えて履修判断をすること
・小テストは実施後に答え合わせを行う
・定期試験の答案返却や解答例は、希望があれ対応する

実務経験のある教員による授業科目

本講座は、電機メーカにて実務経験のある教員が行う授業である。本講座で学ぶ内容が実社会のどのような製品のどのような業務に役立つのか、学習内容の重要性が理解できるよう事例を交えて解説する。