2025年度通年集中卒業研究

曜日・時限 不定期その他 期別 通年集中 週時間数 4
ナンバリング GP431604
開講学科等 情報通信工学部-情報工学科
教員名 岩本 祐太郎
岩本 祐太郎

目的

卒業研究は,いわゆる座学とよばれる一斉授業によって必要な知識を学ぶという受動的な学習形式とはまったく正反対の,自発的に問題を発見し解決する能動的な発想開発(Education)を目的とする科目である。工科系学部に入学した本当の喜びや楽しさは卒業研究を経験してはじめて実感できるものである。指導教員から得られるマンツーマンの指導や,卒研生どうしの日々の交流によって人生の友人をつくり,エンジニアとしての規範や社会性を修得する絶好の機会である。誇り高き情報通信工学部における最後の1年間に設定された本科目の目標は,もっとも重要でもっとも想い出深い大学生活のランドマークを記すことにある。

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

修得する資質・能力: 知識・理解力,応用力,コミュニケーション力,態度・志向性,創造力【DP-P-1-1, DP-P-2-1, DP-P-2-2, DP-P-3-1, DP-P-3-2, DP-P-3-3, DP-P-4-1】
卒業研究のテーマは,一般的には担当の指導教員と相談したうえで主体的に立案することが求められる。将来のエンジニアをめざす以上,指導教員から与えられるすべての課題について,期限を守ってきちんと処理できる習慣を身につけることが必要である。期限を守ることはエンジニアの基本的な資質である。また,卒業研究は学修の集大成であり,情報工学に対する十分な理解に基づいて行われる必要がある.さらに,実験データや理論的発見を要領よく整理し,すみやかに第三者が理解できるかたちにまとめること,すなわちドキュメンテーションの能力を磨くことも必要である。口頭で論評するのはたやすいが,きちんとドキュメンテーション化することはそう容易でない。立派なエンジニアは優れたドキュメンテーションの能力をもっている。研究成果は,毎日毎日の努力の集積の結果として得られる。エンジニアは,黙々と問題に立ち向かう長距離ランナーであって,誰よりも持続力をもつ必要がある。

具体的には,(1)文献調査,(2)計画の立案・実施,(3)結果に対する分析・解析,(4)新事実の発見,(5)知見記述とプレゼンテーションといった,問題を解決する一連の方法を卒業研究修了時に修得していることを目標とする。これらの到達目標が達成されているか否かを下記の基準で判定する.
a. 主体的に研究計画を立案し研究を遂行した
b. 情報工学に対する十分な理解に基づいて研究を実施した
c. 卒業論文の表題および構成,文章,図表が適切である
d. 卒業論文において研究の目的および背景が適切に示されている
e. 卒業論文において調査・実験・解析等で得られた結果にもとづき客観的に考察がなされている
f. 適切に研究内容のプレゼンテーションを行い質問に回答した

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 0%
小テスト、小論文 0%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 0%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 0%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 0%
その他1(具体的に: 卒業論文:::::::::::::::::::::::::::::: 70% 20% 20% 20% 20% 20% 100%
その他2(具体的に: 卒業研究発表:::::::::::::::::::::::::::::: 30% 10% 10% 10% 50% 20% 100%
100% 17% 17% 17% 29% 20% 100%

教科書・参考書

指導教員から指示される参考文献や参考書を活用して研究を行う。研究は未知の領域を開拓することであるから,教科書はないと考えるべきである。

オフィスアワー

日々の研究室活動の中で随時教員に相談すればよい。
卒業研究を行う研究室の決定は3年次の段階で行われる。大学院進学予定者は,卒業研究テーマと大学院研究テーマの関連について指導教員と事前によく相談しておくこと。

その他

実務経験のある教員による授業科目