2025年度前期社会生活と法

曜日・時限 火曜日1時限 期別 前期 週時間数 2
ナンバリング EE110103,EH110103,EJ110103,EN110103,EU110103
開講学科等 工学部-電気電子工学科
工学部-電子機械工学科
工学部-機械工学科
工学部-基礎理工学科
工学部-環境科学科
工学部-基礎理工学科 数理科学専攻
工学部-基礎理工学科 環境化学専攻
教員名 中里見 博
中里見 博
職務履歴

https://research.osakac.ac.jp/index.php?%e4%b8%ad%e9%87%8c%e8%a6%8b%e3%80%80%e5%8d%9a

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目的

この授業は、学生が現在、そして将来、「社会生活」を送る上で必要ないくつかの種類の法律の基礎知識を知り、問題を理解できるようになることを目的とする。
例えば、「契約」をめぐるトラブル、アルバイトや就職して働くときの権利、交通事故を起こして逮捕された場合などにおいて必要となる法律知識である。
また、そうした法律知識を学ぶことを通して、学生が「社会」を構成する「市民」として権利を行使し、主体的に生きていけるようになることを目的とする。
授業ではまず、法の「役割」や「体系」を学び、契約や家族に関する民法、生活を保障する法、雇用されて働く場合の労働法、犯罪と刑罰に関する刑法などについて学ぶ。さらに、民主的な政府をつくるための選挙についても学ぶ。

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 A 1.授業ガイダンス
2.法の特質
事前学修 シラバスをよく読んでおくこと。
法だけが持つ特別な「性質」について、考えておくこと。
(2時間)
事後学修 授業内容を振り返り、法の特質についての理解を深めること。
(2時間)
2 A 法の体系と役割 事前学修 「法の体系」について、予備知識を得ておくこと。とくに憲法、法律、規則・命令、条例、条約の違いを確認すること。
また、法の「役割」について、予備知識を得ておくこと。
(2時間)
事後学修 授業内容を振り返り、法の体系と役割についての理解を深めること。
(2時間)
3 A 法の解釈 事前学修 法の「解釈」について、予備知識を得ておくこと。
(2時間)
事後学修 授業内容を振り返り、法の解釈についての理解を深めること。
(2時間)
4 A 民法1 契約を学ぶ
事前学修 民法、とくに契約について、予備知識を得ておくこと。


(2時間)
事後学修 授業内容を振り返り、「契約」にかかわる法律についての理解を深めること。
(2時間)
5 A 民法2 民法雑学 事前学修 民法の全体について、ひろく予備知識を得ておくこと。
(2時間)
事後学修 授業内容を振り返り、民法全体についての理解を深めること。
(2時間)
6 A 労働法とブラックバイト 事前学修 「労働法」とは何か、また労働者の権利について、予備知識を得ておくこと。
(2時間)
事後学修 授業内容を振り返り、「労働法」とは何か、また労働者の権利についての理解を深めること。
(3時間)
7 A 刑法1 犯罪の成立 事前学修 犯罪と刑罰に関する基礎知識、また「犯罪の成立」について予備知識を得ておくこと。
(2時間)
事後学修 授業内容を振り返り、犯罪と刑罰に関する基礎知識と、「犯罪の成立」についての理解を深めること。
(3時間)
8 A 刑法2 「死刑制度」を考える1 事前学修 日本の「死刑制度」について、予備知識を得ておくこと。
(2時間)
事後学修 授業内容を振り返り、「死刑制度」の是非について理解を深めること。
(3時間)
9 A 刑法3 「死刑制度」を考える2 遺族感情とは(ビデオ教材) 事前学修 犯罪被害者の遺族の感情について、予備知識を得ておくこと。
(2時間)
事後学修 授業内容を振り返り、犯罪被害者の遺族の感情について理解を深めること。
(3時間)
10 A 憲法1 憲法はだれのもの? 事前学修 憲法の制定者や主権者に注意して、憲法の基礎知識について、調べておくこと。
(2時間)
事後学修 授業内容を振り返り、憲法の基礎知識について理解を深めること。
(3時間)
11 A 憲法2 憲法の制定史1 事前学修 日本国憲法の制定の歴史について、予備知識を得ておくこと。
(2時間)
事後学修 授業内容を振り返り、憲法の制定の歴史について理解を深めること。
(3時間)
12 A 憲法3 憲法の制定史2(ビデオ教材) 事前学修 憲法の制定において、GHQ民政局スタッフが果たした役割について、予備知識を得ておくこと。
(2時間)
事後学修 授業内容を振り返り、GHQ民政局スタッフが果たした役割について理解を深めること。
(3時間)
13 A 憲法4 平和主義 事前学修 憲法の平和主義について、予備知識を得ておくこと。
(2時間)
事後学修 授業内容を振り返り、憲法の平和主義について理解を深めること。
(3時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

・法の特質、役割、体系を理解できる。
・民法の基礎知識を修得し、契約や家族をめぐる法律問題を理解できる。
・労働法の基礎知識を修得し、働く者の権利の観点から、労使問題を理解できる。
・刑法の基礎知識を修得し、犯罪の成立や被疑者、被告人などの権利について理解できる。
・憲法の基礎知識を修得し、犯罪の成立や被疑者、被告人などの権利について理解できる。

本科目に関連するディプロマ・ポリシー項目
〇 2024年度以降の入学生
 下記リンク先のカリキュラム・マップを参照.
 URL: https://www.osakac.ac.jp/about/policy/faculty/
〇 2023年度以前の入学生
 修得する資質・能力: 知識・理解力・応用力【工学部DP(1)】【DP-C-1-1】【DP-E-1-1】

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 0%
小テスト、小論文 60% 70% 30% 100%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 40% 50% 30% 20% 100%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 0%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 0%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 62% 30% 0% 8% 0% 100%

教科書・参考書

〇教科書は使用せず、配付資料を使用する。
〇法律に関心を持ってもらえる参考図書を3冊掲げる。
・品川皓亮『日本一やさしい法律の教科書』日本実業出版社、2011年 ※憲法、民事法、刑事法の基本をわかりやすく説明している
・荘司雅彦『本当にあったトンデモ法律トラブル』幻冬舎、2016年 ※副題は「突然の理不尽から身を守るケース・スタディ36」。離婚、不倫、DV・セクハラ・モラハラ、金銭トラブル、相続と、弁護士の著者が関わった民事事件を取り上げている。
・荘司雅彦『13歳からの法学部入門』幻冬舎、2010年 ※上記と同じ著者の本。こちらは「法学部」入門となっているように、法的事件ではなく、法あるいは法学の基本的な考え方をいろんな角度・話題から説明するもの。

オフィスアワー

【授業期間中】月曜日12:30~14:00、火曜日12:30~14:00
  寝屋川キャンパス新棟1階01研究室。

その他

提出課題は内容チェックの上で返却する。

実務経験のある教員による授業科目