2025年度前期機械運動学

曜日・時限 月曜日2時限 期別 前期 週時間数 2
ナンバリング EJ230205
開講学科等 工学部-機械工学科
教員名 阿南 景子
阿南 景子
職務履歴

https://research.osakac.ac.jp/index.php?%e9%98%bf%e5%8d%97%e3%80%80%e6%99%af%e5%ad%90

教員情報データベースに遷移します

目的

機械の高効率化、エネルギー消費量の低減を図る上で、機構の最適化は重要な事項である。また、運動機構を設計する際には、既存の機構にとらわれず、要素の形状や対偶の種類と配置を工夫して機構を考える必要がある。本講義では、機械を設計する場合にどのような要素をいかに組み合わせると最も合理的な機械ができるかを理解することを目的に、機械を構成する要素とその運動解析手法について学習する。各種の平面および空間機構の構造と構成部品の運動を理解し、身近でよく用いられる機構の運動解析手法を学習する。

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 面接A ガイダンス
機械の基礎
事前学修 シラバスを読んでおく(1時間)
事後学修 身近にある機械にどのような機構が使われているか考えレポートにまとめる(3時間)
2 面接A,F 機構の基本概念(機素と対偶、連鎖、自由度) 事前学修 機構の自由度について参考書を読んで予習しておく(1.5時間)
事後学修 授業資料を見返して復習する(3時間)
3 面接A,E 4節リンク機構の基礎 事前学修 リンク機構について参考書を読んで予習しておく(1.5時間)
事後学修 4節リンクモデルを作製し、機構の理解を深める(3時間)
4 面接A,C リンク機構の揺動角度 事前学修 三角関数の余弦定理を復習しておく(1.5時間)
事後学修 配布の演習問題を解く(3時間)
5 面接A,C 早戻り時間比 事前学修 配布資料を読んでおく(1.5時間)
事後学修 授業資料を見返して復習する(3時間)
6 面接A,C 中間節の軌跡、軌道生成機構 事前学修 配布資料を読んでおく(1.5時間)
事後学修 配布の問題を解く(3時間)
7 面接A,F 小テストと内容の振り返り 事前学修 これまでの資料を見返して分からない点を明らかにしておく(2時間)
事後学修 出来なかった問題の復習をする(3時間)
8 面接A,C 運動解析の基礎、瞬間中心 事前学修 ベクトルの復習をしておく(1.5時間)
事後学修 配布の問題を解く(3時間)
9 面接A,C 速度の図式解法①(連節法、移送法) 事前学修 配布資料を読んでおく(1.5時間)
事後学修 配布の問題を解く(3時間)
10 面接A,C 速度の図式解法②(分解法、写像法) 事前学修 配布資料を読んでおく(1.5時間)
事後学修 配布の問題を解く(3時間)
11 面接A,C 加速度の図式解法 事前学修 配布資料を読んでおく(1.5時間)
事後学修 配布の問題を解く(3時間)
12 面接A,C 数式による運動解析 事前学修 基本関数の微分の復習をしておく(1.5時間)
事後学修 配布の問題を解く(3時間)
13 面接A,C 複雑な機構の運動解析 事前学修 これまでの図式解法の復習をしておく(2時間)
事後学修 配布の問題を解く。これまでの授業の復習をする。(4時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

機械技術者の必須知識である機構を理解し、設計のできる技術者を目指すことを目標に、機械を設計する上で基礎となる部品間の相対運動について学習する。さらに、例題演習を通じて積極的に課題に取り組む姿勢や自己学習する習慣を身につける。
本講義を通じ次の資質・能力を修得する。

〇2024年度以降入学生
下記、記載のカリキュラムマップを参照。
https://www.osakac.ac.jp/about/policy/faculty/
※各学科/専攻名称のカリキュラムポリシー下段の
 「カリキュラムマップ」よりご確認ください。

〇2023年度以前入学生
〇修得する資質・能力:知識・理解力、応用力【DP-J-1-1】
・身近にある機構の動きが説明できる
・機構の基本概念が説明できる
・各機械要素の基本的な動きを数式及び図式解法により解析できる
〇修得する資質・能力:姿勢・態度【DP-J-3-1】
・学んだ知識をもとに最新の機器の機構について考えられる

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 30% 80% 20% 100%
小テスト、小論文 20% 80% 20% 100%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 0%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 50% 40% 5% 10% 40% 5% 100%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 0%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 60% 12% 5% 20% 2% 100%

教科書・参考書

教科書は指定しない(プリントを配布する)

参考書:「機構学」岩本太郎著 森北出版
参考書:「機構学」森田均著 サイエンス社

オフィスアワー

オフィスアワー:月曜日,5限目,A号館2階教員室5
学内外の用務により不在にすることがあります。時間外でも在室時は応対します。

その他

・講義には毎回、三角定規とコンパスを準備すること。
・提出期限を過ぎたレポートは受け付けない。
・小テスト、レポートは採点ののち返却する。
・出席回数が2/3に満たない場合はE評価とする
・受講状況により進度を調整することがある

実務経験のある教員による授業科目